【インタビュー】『ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー』ロン・ハワード監督 「これは僕がやるべき映画だったんだろうなと感じました」

2018年6月18日 / 10:00

 愛機ミレニアム・ファルコン号で銀河を疾走する伝説のヒーロー、ハン・ソロ。『スター・ウォーズ』シリーズ屈指の人気を誇る彼は、いかにして愛すべき悪党となったのか。ルークとレイアに出会う前、若きハン・ソロ(オールデン・エアエンライク)の知られざる過去を描いた『ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー』が6月29日から全国公開される。公開を前に来日したロン・ハワード監督が、映画製作の裏側を楽しく語ってくれた。

ロン・ハワード監督

-まず、監督にとっての『スター・ウォーズ』とは?

 僕にとっての『スター・ウォーズ』は、ポップコーンムービーエンターテインメントの最高峰であり、最も野心的で、最高の現実逃避映画だと思います。

-では、本作を当初の監督から引き継いで、ご自身が撮ることになったときの心境は?

 最初は「ちょっと大変かな」と思いましたが、同時に、超大作を撮るのは久しぶりだったのでワクワクしました。オファーを受けた理由は、自分にとってもクリエーティブな冒険になると思ったからです。また、自分の人生においても、心のためにも、リスクを受け入れるには、いいタイミングだったのかもしれません。僕自身はスピード狂ではありませんし、危険なことをするのも好きではありませんが、ストーリーテラーとして考えると魅力的なストーリーでした。もちろん、これまでのさまざまな経験から、「自分だからこそ、この映画に与えられるものがあるはずだ」という自信もありましたよ(笑)。

-『スター・ウォーズ』の生みの親であるジョージ・ルーカスとは、監督と俳優として『アメリカン・グラフィティ』(73)で、製作者と監督として『ウィロー』(88)で共に仕事をしていますね。彼との縁や運命のようなものを感じますか。

 実は、今回の話を頂いたときに、僕もちょっとそんなことを感じました。「きっとこれは僕がやるべき映画だったんだろうな」と。まだ俳優をしていた10代の頃に、監督になりたいと思い始めて、心の底から映画に恋するようになりました。そのときの僕の夢はとても大きかったのです。ある意味、僕はその夢をまだかなえていません。「僕の最高傑作はこれだ」という映画が撮れるのは、まだ先のことだと思っています。

-『スター・ウォーズ』は、もともと西部劇や黒澤明監督の映画からヒントを得ています。今回は、華麗なガンプレー、さすらう主人公、師の存在、友情と裏切り、宝の奪い合い、列車強盗など、そうした要素がより強いと感じましたが…。

 最初に(ローレンスとジョナサンの)カスダン親子の脚本を読んだときに、そういう意図があると感じました。僕が参加してからも、その点についてはたくさん話し合いました。でも、僕にとって重要だったのは、全体のスピード感や、ハン・ソロとファルコン号がどうやって出会うのか、彼の、パイロットとしての高度なスキルなどを、きちんと表現することでした。僕もクラシックな西部劇の要素は好きですが、今回は、1960~70年代のアメリカのクライム物、例えばスティーブ・マックィーンの『ブリット』(68)のように、西部劇的な感じがするけれど、車を使ってそれを表現するような映画を参考にしました。今回は、そうした映画や、西部劇、黒澤映画、初期のスター・ウォーズの要素と、70年代のアメリカンロックンロールのような感覚を一緒にしてみたかったのです。

 
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