【インタビュー】『ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー』オールデン・エアエンライク「さまざまな角度から立体的にハン・ソロを演じることができました」

2018年6月25日 / 10:00

 愛機ミレニアム・ファルコン号で銀河を疾走する伝説のヒーロー、ハン・ソロ。『スター・ウォーズ』シリーズ屈指の人気を誇る彼は、いかにして愛すべき悪党となったのか。ルークとレイアに出会う前、若きハン・ソロの知られざる過去を描いた『ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー』が6月29日から全国公開される。公開を前に来日したハン・ソロ役のオールデン・エアエンライクが、大役に対するプレッシャーや、演じる上で考えたことなどを語った。

相棒のチューバッカとオールデン・エアエンライク

-ハン・ソロを演じることが決まった時の心境は?

 とてもワクワクしましたし、うれしくもありました。自分の人生にとって、冒険になるような体験ができると思い、本当に興奮しました。

-『スター・ウォーズ』シリーズの中で、一番好きな作品は? また、今回はあえてハリソン・フォードには似ていなくてもいい、というコンセプトだったようですが、何かハリソンを意識して演じた部分はありましたか。

 僕が一番好きな作品は『エピソード5/帝国の逆襲』(80)です。今回、出演が決まった際に、シリーズを全て見直して、いろいろと研究をしました。その中でも、ハリソン・フォードの演技について、ハン・ソロのキャラクターについて、そして『スター・ウォーズ』の世界観や、背景について重点的に調べました。これらが自分の中にちゃんと吸収できれば、よく知っている歌を聴くように、なじみのものになると考えました。そうすれば撮影に入っても、自然にそれが表れるようになるはずだと思いました。

-観客にはハリソン・フォードのハン・ソロというイメージが定着しています。今回は“若い頃”という設定でしたが、その役を演じるということは相当なプレッシャーがあったと思います。演じる上で何か心掛けたことはありましたか。

 もちろん演じるに当たってのプレッシャーはありましたし、『スター・ウォーズ』作品であるということで、さらにプレッシャーは強くなりました。でも、僕が仕事に対して感じるプレッシャーは、作品を問わずいつも同じものなのです。自分はちゃんといい仕事ができるのか、その結果を観客に気に入ってもらえるのかということです。ただ、自分で制御できないことに関してはどうすることもできません。ですから、自分が責任を持てる部分で、与えられた役をきちんとこなすということを常に心掛けています。今回、ハン・ソロを演じて楽しかったことは、大作ということで、さまざまな角度から立体的に演じることができたことです。

-「役に対するアプローチはどの作品でも変わらない」と、おっしゃっていますが、今回のように、出演作が大きくなると、ご自身の考えとは別に、周囲が変化するところがあると思います。それに対する戸惑いのようなものはありますか。また、ハン・ソロを演じてご自身が変化したことはありますか。

 僕が常に気をつけていることは、俳優としての人生と私生活をちゃんと分けて考えなければいけないということです。この映画に出たことで、世界中を訪れたり、いろいろな人と話す機会も増えましたが、私生活は何も変わっていません。それは僕のことを支持してくれて、僕の変化を喜んでくれる友人や家族に恵まれているからだと思います。

 今回得たスキルは、大作で主役を演じるということです。クルーの人たちは僕が撮影に臨んでいるときに、常に僕の言動に注目しています。ですからきちんとした行動を取らなければならなかったし、自分に課せられている責任を認識し、みんなの模範となるように心掛けねばなりませんでした。こういうことが、リーダーシップというものなのかと感じました。

 
  • 1
  • 2

特集・インタビューFEATURE & INTERVIEW

長尾謙杜&山田杏奈&石原慎也(Saucy Dog)が話題の映画でタッグ!「主題歌が主人公たちの気持ちを表している」『恋に至る病』【インタビュー】

映画2025年10月24日

 10月24日公開の『恋に至る病』は、TikTokで話題になるなどティーンを中心に絶大な支持を集める斜線堂有紀のベストセラー小説を映画化した話題作だ。  内気な男子高校生・宮嶺望と学校中の人気者・寄河景。同じクラスになった2人は距離を縮めて … 続きを読む

市毛良枝「現代の家族のいろんな姿を見ていただけると思うし、その中で少しでもホッとしていただけたらいいなと思います」『富士山と、コーヒーと、しあわせの数式』【インタビュー】

映画2025年10月23日

 祖父の他界後、大学生の拓磨は、夫に先立たれて独り残された祖母・文子と同居することになった。ある日、拓磨は亡き祖父・偉志の書斎で、大学の入学案内を見つける。それは偉志が遺した妻・文子へのサプライズだった。市毛良枝とグローバルボーイズグループ … 続きを読む

林裕太「北村匠海さんや綾野剛さんとのつながりを感じました」期待の若手俳優が先輩2人と作り上げた迫真のサスペンス『愚か者の身分』【インタビュー】

映画2025年10月22日

 10月24日から全国公開となる『愚か者の身分』は、第二回大藪春彦新人賞を受賞した西尾潤の同名小説を映画化した迫真のサスペンスだ。新宿の歌舞伎町で、犯罪組織の手先として戸籍売買を行う松本タクヤ(北村匠海)とその弟分・柿崎マモル、タクヤの兄貴 … 続きを読む

南琴奈「今までに見たことがないような映画を楽しんでいただけたらと思います」『ミーツ・ザ・ワールド』【インタビュー】

映画2025年10月22日

 芥川賞作家・金原ひとみが新宿・歌舞伎町を舞台に描き、第35回柴田錬三郎賞を受賞した同名小説を、松居大悟監督、杉咲花主演で映画化した『ミーツ・ザ・ワールド』が10月24日から全国公開される。二次元の世界を愛し、自己肯定感の低い主人公の由嘉里 … 続きを読む

timelesz・橋本将生「『大切な人を守りたい』という気持ちは共感できる」 菊池風磨のアドバイスも明かす【インタビュー】

ドラマ2025年10月21日

 timeleszの橋本将生が主演するドラマ「ひと夏の共犯者」(テレ東系)が毎週金曜深夜24時12分~放送中だ。本作は、大学生の主人公・岩井巧巳(橋本)が、推しのアイドル・片桐澪(恒松祐里)との夢のような同居生活を送るうちに、彼女の中にもう … 続きを読む

Willfriends

page top