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妻夫木 監督が「優ちゃんが言ったことが面白い」とおっしゃって、それが実際に映画の中で使われたということで、みんなが「次は自分の手柄にしよう」として、わざと監督に聞こえるように、思い付いたことを話したりしましたが、一切使われませんでした(笑)。優ちゃんは特別なので、彼女の話次第では、今後の僕たちの死活問題にかかわってくるとも考えられます(笑)。
蒼井 またみんなで知恵を出し合おうね(笑)。
妻夫木 監督は常にいろんなことを考えながら過ごしていらっしゃる方で、撮影中も「こういうアイデアはどうだい」なんて全く別の話もされますし、いろんなものからヒントを探していらっしゃるのだと思います。
妻夫木 このシリーズでは、庄太は最初から緩衝材のような役割だったのですが、今回はキーパーソンだったのかなと思います。あれは、普段からあまり仲がいいとはいえない兄貴に本音でぶつかるシーンでした。僕にも兄がいて、実際にぶつかったこともあるので、それを思い出しましたし、そういう話を監督にさせていただいたりもしました。『東京家族』から始まった西村さんとの時間が、今回はとても生かされた気がします。演じていてすごく楽しかったです。
蒼井 私もあのシーンは好きでした。今までの平田家にはない、互いに言葉をかぶせ合いながら本音でしゃべりあっている兄弟という感じがよく出ていたと思います。今回は特に会話のリズムや流れが、本当の家族っぽいなと思いました。憲子の側から言わせてもらうと、庄太さんはやっぱり平田家の血筋で、本当に雑な感じがします。でも「何でそこでそれを言うのかな」みたいな、一生懸命になればなるほどちぐはぐになっていくという感じが私は大好きなんです。
妻夫木 前作に続いて、笑えるところはたっぷりあるので、映画館に来て大いに笑っていただきたいのですが、今回は「うっかり感動させちゃいます」というところがあります。だから皆さんには油断していてほしいです(笑)。「なんか家族っていいなあ」という一言に尽きる映画だと思います。
蒼井 私は今回が一番好きです。舞台は日本なのに、何かヨーロッパの映画を見ているような気分になる、大人の色気のある映画だなあと思いました。こういう作品が見たかったけど、なかなかなかったなという感じです。私の中での満足度は100パーセント以上でした。あとは横尾忠則さんが手掛けたオープニングも見どころです。
(取材・文・写真/田中雄二)
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