エンターテインメント・ウェブマガジン
“菊池源吾”と名を変えた吉之助(鈴木亮平)が、奄美大島に流されてから数年が経過。美しい自然に囲まれたこの島で、生きる力を取り戻した吉之助は、島の女性・愛加那と結婚する…。島の生活を経験し、さらに大きく成長した吉之助は、やがて明治維新へと突き進むことになるが、その生活を支えたのが愛加那だった。力強くはつらつとした演技が好評を博している二階堂ふみが、愛加那役に込めた思い、撮影の裏話、演じてみて気付いたことなどを語ってくれた。
愛加那さんは、吉之助と一緒になっても、いずれは1人で待つことになるのが分かっていたと思います。それでも今はとにかく彼と一緒にいたいと覚悟を決め、その気持ちを全身で伝えにいく…。2人の愛を表現する幸せな場面ですが、それと同時に、これからどれだけ一緒の時間を過ごせるのか分からないという不安も垣間見えてくる。そんな複雑な感情が入り混じったシーンでした。
そういうことは考えていなかったと思います。あなたがいて私がいて、そこには大きな愛がある。それでもう十分。そういう深い愛を持って、吉之助という存在を自分の体で体感していたんだと思います。
鈴木さんは、体はもちろんですが、それ以上に心が大きい方で、どしっと正面から受けとめてくださるんです。だから、頭で「どうしよう?」と考えるよりも、体当たりに近い感じで、私の中から出てくる愛加那という人を100パーセントぶつける気持ちでやっています。
初めて本読みをしたとき、演出の方が「島の人たちにとって、食べることや寝ることと同じように島唄が存在している。愛加那も自分の感情が出るときには、自然に歌っていると思う」とおっしゃっていて、なるほどと納得したんです。その上で島唄を練習してみたら、気持ちが高まる曲が多く、それが、時には悲しい気持ちを伝えるものになり、相手を励ますものにもなり、楽しさを表すものにもなる。心が丸裸になるような感覚だったので、どう表していいか分からない気持ちも、島唄ならきっと伝わるのではないかと思いました。
難しかったですが、島唄の指導の住(すみ)先生に教えていただき、何回も歌って練習しました。印象的だったのは、先生から「一度、海に向かって思い切り歌った方がいい」と言われて、先生と一緒に手をつないで歌ったことです。そうしたら、自分の中にも、誰かと手をつなぎたくなる瞬間が生まれてきて…。やっぱり、海のある場所で歌われていた曲なので、すごくマッチしました。
私の故郷の沖縄の言葉に少し似ていたので、その点はありがたかったです。島の方が聞いてどう感じられるかは分かりませんが、一生懸命取り組ませていただきました。
最初は自分のための「魔除け」と聞いていたのですが、実際に島の方々に伺ってみたら、自分自身だけでなく、大切な人や物、自分が愛する全ての物を守るため。だから、これを入れることが誇りだったんだと。そんな話を聞いたら、より一層、気持ちが入りやすくなりました。
ドラマ2025年7月1日
ドラマ「私があなたといる理由~グアムを訪れた3組の男女の1週間~」が、7月1日からテレ東系で放送がスタートする。本作は、グアムを訪れた世代が違う男女3組のとある1週間を描いた物語。30代の夫婦(蓮佛美沙子、溝端淳平)、20代の大学生カップ … 続きを読む
ドラマ2025年6月29日
NHKで好評放送中の大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」。“江戸のメディア王”と呼ばれた“蔦重”こと蔦屋重三郎(横浜流星)の波乱万丈の生涯を描く物語は、快調に進行中。6月29日放送の第25回「灰の雨降る日本橋」では、浅間山の噴火によっ … 続きを読む
映画2025年6月27日
あのルパン三世が、約30年ぶりに2Dの劇場アニメーションとして帰ってくる。舞台は地図に載っていない謎の島。お宝を狙って乗り込んだルパン一行を待ち受けていたのは正体不明の存在だった。前代未聞のスケールで描かれ、全ての「ルパン三世」につながる … 続きを読む
映画2025年6月27日
日本で初めて教師による児童へのいじめが認定された体罰事件を題材にした福田ますみのルポルタージュを三池崇史が映画化した『でっちあげ ~殺人教師と呼ばれた男』が6月27日から全国公開された 。本作の主人公・薮下誠一(綾野剛)が勤める小学校の校 … 続きを読む
映画2025年6月27日
『F1(R)/エフワン』(6月27日公開) かつてF1ドライバーとして活躍したソニー・ヘイズ(ブラッド・ピット)は、今は身を持ち崩し、フリーのレーサーとしてさまざまなレースに出場していた。だが、最下位に沈むF1チーム「エイペックス」の代表 … 続きを読む