エンターテインメント・ウェブマガジン
モノクロ映画の中から飛び出してきたヒロインと、現実世界で映画監督を目指す青年のロマンチックで切ない恋模様を描いた『今夜、ロマンス劇場で』。本作で、坂口健太郎は高飛車な王女様・美雪(綾瀬はるか)に恋する青年・健司役、本田翼は健司に恋心を抱く社長令嬢・塔子役という、これまで演じてきたキャラクターとは異なる役どころに挑戦し、新たな魅力を発揮している。そんな2人が、役に近付くためのキーポイントや映画の魅力などを語ってくれた。
本田 美雪が映画の中から出てくるからファンタジーだと思って読み始めましたが、全く展開が読めませんでした。でも、最後に「こうつながるんだ!」と分かったときは感動しました。
坂口 僕も、最初はモノクロでスクリーンから人が出てくるというところで、撮ってみないと分からないと思いました。ジャンルでは、健司と美雪とのラブの部分や、塔子さんとの気持ちの通い方が丁寧に描かれていたので、ファンタジーというより、ヒューマンラブに近い感じがしました。
坂口 映画のムードがコミカルからシリアスへと変わっていくので、前半はドタバタ感を出すため、演じていて「テンポが速いな…」と思うぐらいの、スピード感ある演出を監督にしてもらいました。誠実さや優しさの面では、美雪に対する言葉や表情に真実味を持たせることに気を遣いました。でも、誠実さは出そうとして出るものではないので、自然に醸し出せるように、撮影中は何となくでも美雪のことを考えるようにしていました。
坂口 顔の作り的に、ひどい役をやっていても爽やかに見えるんですよね。だから、こんな役をやりたいのに…とか、自分が見せたいふうに見せられない…とか、悩んでいた時期はあります。でも今は、自分を反映した役にしかならないし、それは自分にしかできないことだから、このままやればいいと開き直るようになりました。
本田 おてんば娘や明るい役が多く、清楚(せいそ)なお嬢さま役は初めてだったので、最初は戸惑いましたが、監督が細かく演出してくださったので助かりました。撮影初日では何テイクも撮り直されましたが、かなり粘っていただいたおかげでつかめたものがあったので、後からとてもやりやすくなりました。
映画2025年11月14日
日本海沿岸の小さな漁師町を舞台に、元ヤクザの漁師・三浦と目の見えない少年・幸太という、年の離れた孤独な2人の絆を描くヒューマンドラマ『港のひかり』が、11月14日から全国公開中だ。 主演に舘ひろしを迎え、『正体』(24)の俊英・藤井道人 … 続きを読む
2025年11月14日
YouTubeもNetflixもない時代、人々を夢中にさせた“物語り”の芸があった——。“たまたま”講談界に入った四代目・玉田玉秀斎(たまだ・ぎょくしゅうさい)が、知られざる一門の歴史物語をたどります。 ▼玉田永教と神道講釈 銭湯の湯け … 続きを読む
映画2025年11月13日
40人の武装強盗団が、ニューデリー行きの特急寝台列車を襲撃! 刀を手に乗客から金品を奪う強盗団のリーダー、ファニ(ラガヴ・ジュヤル)は、大富豪タークルとその娘トゥリカ(ターニャ・マニクタラ)を人質に取り、身代金奪取をもくろむ。だがその列車 … 続きを読む
映画2025年11月11日
何かに夢中になると他のことが目に入らなくなってしまうジュゼッペ(声:佐野晶哉)は、街の人々から「トリツカレ男」と呼ばれている。ある日、ジュゼッペは、公園で風船売りをしているペチカに一目ぼれし、夢中になるが…。作家・いしいしんじの同名小説を … 続きを読む
ドラマ2025年11月10日
草なぎ剛主演の月10ドラマ「終幕のロンド -もう二度と、会えないあなたに-」(カンテレ・フジテレビ系/毎週月曜午後10時)。第3話で強烈なインパクトを残したゆずは(八木莉可子)の母(雛形あきこ)が、再びHeaven’s messenger … 続きを読む