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モノクロ映画の中から飛び出してきたヒロインと、現実世界で映画監督を目指す青年のロマンチックで切ない恋模様を描いた『今夜、ロマンス劇場で』。本作で、坂口健太郎は高飛車な王女様・美雪(綾瀬はるか)に恋する青年・健司役、本田翼は健司に恋心を抱く社長令嬢・塔子役という、これまで演じてきたキャラクターとは異なる役どころに挑戦し、新たな魅力を発揮している。そんな2人が、役に近付くためのキーポイントや映画の魅力などを語ってくれた。
本田 美雪が映画の中から出てくるからファンタジーだと思って読み始めましたが、全く展開が読めませんでした。でも、最後に「こうつながるんだ!」と分かったときは感動しました。
坂口 僕も、最初はモノクロでスクリーンから人が出てくるというところで、撮ってみないと分からないと思いました。ジャンルでは、健司と美雪とのラブの部分や、塔子さんとの気持ちの通い方が丁寧に描かれていたので、ファンタジーというより、ヒューマンラブに近い感じがしました。
坂口 映画のムードがコミカルからシリアスへと変わっていくので、前半はドタバタ感を出すため、演じていて「テンポが速いな…」と思うぐらいの、スピード感ある演出を監督にしてもらいました。誠実さや優しさの面では、美雪に対する言葉や表情に真実味を持たせることに気を遣いました。でも、誠実さは出そうとして出るものではないので、自然に醸し出せるように、撮影中は何となくでも美雪のことを考えるようにしていました。
坂口 顔の作り的に、ひどい役をやっていても爽やかに見えるんですよね。だから、こんな役をやりたいのに…とか、自分が見せたいふうに見せられない…とか、悩んでいた時期はあります。でも今は、自分を反映した役にしかならないし、それは自分にしかできないことだから、このままやればいいと開き直るようになりました。
本田 おてんば娘や明るい役が多く、清楚(せいそ)なお嬢さま役は初めてだったので、最初は戸惑いましたが、監督が細かく演出してくださったので助かりました。撮影初日では何テイクも撮り直されましたが、かなり粘っていただいたおかげでつかめたものがあったので、後からとてもやりやすくなりました。
映画2025年8月21日
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