エンターテインメント・ウェブマガジン
フランスの孤児院を舞台に、9歳の少年ズッキーニが、同じように心に傷を持つ孤児たちや、周囲の大人たちとの交流を通して、明日への希望を見いだしていく姿を描き、第89回アカデミー賞の「長編アニメーション部門」にもノミネートされたストップモーション・アニメーション映画『ぼくの名前はズッキーニ』(2月10日公開)。その日本語吹き替え版で、初のアフレコに挑んだミュージシャンで俳優の峯田和伸と女優の麻生久美子が、作品の魅力を紹介するとともに、15年来の関係となる互いの印象などを語ってくれた。
峯田 子どもが持っている寂しさや残酷さがふんだんに詰まっていて、胸がキューと締め付けられました。
麻生 孤児院の話と知って覚悟して見ましたが、想像以上に重くて、ずしっときて、私に何かしてあげられることはないのか…と考えさせられました。でも、見終わった後は、子どもたちの明るい未来が想像できる、いい終わり方だったので少しホッとしました。
麻生 大人向けの作品のように感じたので迷いましたが、監督が幼い子どもにも見てもらいたいと望んでいるそうで、私自身も子どもがどう受け止めるのか興味があったので、5歳の娘に見せました。そうしたら、ゲラゲラ笑っていました。
峯田 実写とは全く違う人間の顔や、空の色などの雰囲気がとてもいいなと思いました。
麻生 色使いがとてもカラフルできれいだったし、子どもたちの表情の変化があまり多くない分、想像をかき立てられる気がしました。
峯田 うまくできればいいなとは思ったけど、不安でした。ただ、オリジナル版の子どもたちの声は大げさではなく、普段しゃべっているような自然な感じだったので、今みたいに普通に話しているようにできればうまくいくのかなと思いました。
映画2025年9月18日
『宝島』(9月19日公開) 1952年、米軍統治下の沖縄。米軍基地を襲撃して物資を奪い、困窮する住民たちに分け与える「戦果アギヤー」と呼ばれる若者たちがいた。 村の英雄でリーダー格のオン(永山瑛太)と弟のレイ(窪田正孝)、彼らの幼なじみ … 続きを読む
2025年9月18日
朝鮮の文化を近代日本に紹介した民藝運動家の柳宗悦や陶芸家の河井寛次郎。彼らが1930年代に見た朝鮮の風景に憧れ、1970年に韓国の農村を訪れたのが写真家の藤本巧さんだ。以来50年以上にわたり、韓国の人々と文化をフィルムに刻み続けてきた。 … 続きを読む
映画2025年9月18日
世界的なスター指揮者のティボ(バンジャマン・ラべルネ)は、突然白血病を宣告され、ドナーを探す中で、生き別れた弟のジミー(ピエール・ロタン)の存在を知り、彼の隠れた音楽的な才能にも気付く。兄弟でありながらも異なる運命を歩んできた2人。ティボ … 続きを読む
映画2025年9月16日
東日本大震災から10年後の福島を舞台に、原発事故で引き裂かれた家族と青春を奪われた若者たちの姿を描いた『こんな事があった』が9月13日から全国順次公開中だ。監督・脚本は、『追悼のざわめき』(88)などで日本のみならず世界の映画ファンから支 … 続きを読む
映画2025年9月12日
ニューヨーク・ブルックリンで暮らすアジア人夫婦を主人公に、息子の誘拐事件をきっかけに夫婦の秘密が浮き彫りとなり家族が崩壊していく姿を、全編NYロケで描いた『Dear Stranger/ディア・ストレンジャー』が、9月12日から全国公開され … 続きを読む