エンターテインメント・ウェブマガジン
フランスの孤児院を舞台に、9歳の少年ズッキーニが、同じように心に傷を持つ孤児たちや、周囲の大人たちとの交流を通して、明日への希望を見いだしていく姿を描き、第89回アカデミー賞の「長編アニメーション部門」にもノミネートされたストップモーション・アニメーション映画『ぼくの名前はズッキーニ』(2月10日公開)。その日本語吹き替え版で、初のアフレコに挑んだミュージシャンで俳優の峯田和伸と女優の麻生久美子が、作品の魅力を紹介するとともに、15年来の関係となる互いの印象などを語ってくれた。
峯田 子どもが持っている寂しさや残酷さがふんだんに詰まっていて、胸がキューと締め付けられました。
麻生 孤児院の話と知って覚悟して見ましたが、想像以上に重くて、ずしっときて、私に何かしてあげられることはないのか…と考えさせられました。でも、見終わった後は、子どもたちの明るい未来が想像できる、いい終わり方だったので少しホッとしました。
麻生 大人向けの作品のように感じたので迷いましたが、監督が幼い子どもにも見てもらいたいと望んでいるそうで、私自身も子どもがどう受け止めるのか興味があったので、5歳の娘に見せました。そうしたら、ゲラゲラ笑っていました。
峯田 実写とは全く違う人間の顔や、空の色などの雰囲気がとてもいいなと思いました。
麻生 色使いがとてもカラフルできれいだったし、子どもたちの表情の変化があまり多くない分、想像をかき立てられる気がしました。
峯田 うまくできればいいなとは思ったけど、不安でした。ただ、オリジナル版の子どもたちの声は大げさではなく、普段しゃべっているような自然な感じだったので、今みたいに普通に話しているようにできればうまくいくのかなと思いました。
インタビュー2025年11月17日
韓国文化の“今”を再構築し続けるKカルチャー。今回は、デジタル空間で物語を紡ぐウェブトゥーンの世界に焦点を当てる。平凡な会社員ユミの頭の中で繰り広げられる細胞の物語――。2015年に連載を開始した「ユミの細胞たち」は、全512話で32億ビ … 続きを読む
映画2025年11月14日
日本海沿岸の小さな漁師町を舞台に、元ヤクザの漁師・三浦と目の見えない少年・幸太という、年の離れた孤独な2人の絆を描くヒューマンドラマ『港のひかり』が、11月14日から全国公開中だ。 主演に舘ひろしを迎え、『正体』(24)の俊英・藤井道人 … 続きを読む
2025年11月14日
YouTubeもNetflixもない時代、人々を夢中にさせた“物語り”の芸があった——。“たまたま”講談界に入った四代目・玉田玉秀斎(たまだ・ぎょくしゅうさい)が、知られざる一門の歴史物語をたどります。 ▼玉田永教と神道講釈 銭湯の湯け … 続きを読む
映画2025年11月13日
40人の武装強盗団が、ニューデリー行きの特急寝台列車を襲撃! 刀を手に乗客から金品を奪う強盗団のリーダー、ファニ(ラガヴ・ジュヤル)は、大富豪タークルとその娘トゥリカ(ターニャ・マニクタラ)を人質に取り、身代金奪取をもくろむ。だがその列車 … 続きを読む
映画2025年11月11日
何かに夢中になると他のことが目に入らなくなってしまうジュゼッペ(声:佐野晶哉)は、街の人々から「トリツカレ男」と呼ばれている。ある日、ジュゼッペは、公園で風船売りをしているペチカに一目ぼれし、夢中になるが…。作家・いしいしんじの同名小説を … 続きを読む