映画『清須会議』の製作発表 全く新しい歴史エンターテインメント作品

2012年12月29日 / 22:24

(前列左から)三谷幸喜監督、鈴木京香、小日向文世、役所広司、大泉洋、佐藤浩市、中谷美紀、剛力彩芽、(後列左から)市川しんぺー、でんでん、伊勢谷友介、浅野忠信、妻夫木聡、寺島進、坂東巳之助、梶原善

 映画『清須会議』の製作発表が20日、東京都内で行われ、出演者の役所広司、大泉洋、小日向文世、佐藤浩市、鈴木京香、中谷美紀、浅野忠信、伊勢谷友介、妻夫木聡、剛力彩芽、寺島進、でんでん、坂東巳之助、梶原善、市川しんぺー、三谷幸喜監督が登壇した。
 本作は、日本史上、初めて会議の席上で歴史が動いたといわれる清須会議を、三谷監督ならではの視点で描く、全く新しい歴史エンターテインメント作品。公開は2013年11月を予定している。

――それでは早速皆さんにお話を伺いたいと思います。では、まず本作の原作、脚本、監督を手掛けられた三谷幸喜監督です。

三谷 どうも三谷幸喜です。初めての時代劇なので、かなり手ごわい相手ではありますが、自分なりの全く新しい歴史物語が出来ているんじゃないかなと思っております。よろしくお願いいたします。

――時代劇は初めてということで、何か難しい点や、発見された点などはありますか。

三谷 そうですね、全て難しいといえば難しいのですが、やっぱり楽しいのは、見ていただければ分かるのですが、これだけの衣装は、現代劇でやるチャンスはないですから。黒澤和子さんが今回衣装を担当してくださっているのですけど、見ているだけで楽しく幸せになるような、こんな豪華な衣装をそろえられたということだけでも、本当にやってよかったなと思います。

――かなりこだわられたんですね。

三谷 そうですね。衣装とあとは、特殊メークですね。鼻を付けた人もいればおでこを出した人もいます。役作りの前に顔作りから始めさせていただきました。

――いろいろなこだわりを楽しみにさせていただきたいと思います。今回、本当に豪華絢爛(けんらん)なキャストの皆さまがそろっていますが、キャストで特にこだわられた点はありますか。

三谷 そうですね、僕自身が歴史好きで、子どものころから柴田勝家とか豊臣秀吉とか、友達のように身近な存在だったので、それぞれにイメージが出来上がっていました。今回、できるだけその自分の歴史上の人物のイメージに近い人をそろえようと思って選び、近くない人は特殊メークで近づけるという形を取らせていただきました。

――その辺のこだわりも楽しんでいただければと思います。ありがとうごさいました。それではキャストの皆さんからもそれぞれ一言ずついただきたいと思います。まずは、主人公・織田四天王の一人、猛将の柴田勝家役の役所広司さん、よろしくお願いします。

柴田勝家役の役所広司

役所 こんにちは。柴田勝家を演じています役所広司です。とにかく三谷組は本当に素晴らしい俳優さんたちが集まるので、現場も非常に刺激的で楽しい日々を過ごしています。今日はどうぞよろしくお願いします。

――役所さんは『THE有頂天ホテル』から7年ぶりの三谷作品参加になりますが、他の作品と比べて、三谷作品に入るとき、雰囲気や心構えが違うことなどありますか。

役所 そうですね、とにかく三谷さんの本というのは読んでいて面白い。笑うところは笑うし、感動するところは感動する。本でこれだけ面白いとなると、実写で自分たちがやって面白くなくなったらどうしようという不安はありますね。その辺は緊張感があります。でも、今回7年ぶりに呼んでもらえて“ああ、忘れられてなかったな”と思っています。

 

 

 

 


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