【花燃ゆインタビュー】原田泰造「松陰を家族がどう支えたかを見てほしい」 吉田松陰を温かく見守り続けた兄の杉梅太郎役

2015年2月15日 / 08:56

 NHKの大河ドラマ「花燃ゆ」で、主人公の文(井上真央)や吉田松陰(伊勢谷友介)の兄で、杉家の長男、杉梅太郎を演じている原田泰造。高い志に燃えた松陰を早くから理解し、旅費の面倒を見るなど活動をサポートし続けた。お笑い芸人としてのフットワークの良さも生かしながら、人情味あふれる俳優としてのキャリアを積み上げている原田が、「優しいお兄ちゃん」の苦悩と愛を語る。

 

杉梅太郎役の原田泰造

-大河ドラマに出演オファーがあったときの気持ちは?

  超うれしかったですね、「龍馬伝」に続いてまたできるのって感じで。大河ドラマって、歴史小説を読んでその人のことを知って、撮影現場に行ってその人物になれる楽しさがあります。

-何か準備はしましたか。

 梅太郎のお墓参りをしました。何も知らなかったので、資料を集めたり、司馬(遼太郎)さんの本を読んだりしました。でも、昔読んだ本の3ページ目に梅太郎が出てきていました(笑)。

-泰造さんはお姉さんと弟さんがいらっしゃいますが、たくさんのきょうだいに頼られるお兄ちゃんという役柄はいかがですか。

 僕はきょうだいの中でそんなに頼られることはなかったんです。ネプチューンの中でもそうで、僕は一番頼るタイプ。どんなに頼られるポジションにつけられても頼る才能があります(笑)。今回初めて、頼られています。

-松陰の兄を演じるプレッシャーは?

  全くありません(笑)。梅太郎はできるだけ弟の思うままに生きさせてやりたいと思っているんです。一方で危ないことをするのを止めようという気持ちもあると思います。松陰さんも「何か事有るときは家族のことや友人のことを考えて止まっちゃいけない」って言っているんですが、でもそう言っているということは常に思っていたんだと思います。そのあたりの難しさは感じますね。なぜ国を変えるためにみんなそんな命を簡単に、と思うけど、多分その時代にいた人にしかその気持ちは分からない。

-(文の姉役の)優香さんや井上真央さんとはどんな話をしていますか。

  いっぱいしますよ。例えば「小さな幸せを挙げていこう」というような話(笑)。真央さんの挙げた数の方が多かった。真央さんはそういうことのチョイスのし方が天才的ですね。若いのに幅の広い人だと思いました。真央さんが小さな幸せを感じるのは犬の耳を触っている時。僕はサウナを出て特保のコーラ飲料を飲んでいる時かな(笑)。

-妻役の久保田磨希さんはいかがですか。

  楽しいですよ。泣いているのかなというシーンがあって大丈夫かって言ったら飛び掛かってくるんです(笑)。度肝を抜く演技をするから、やっていて楽しい。かと思うと、僕のことを旦那として立ててしんみりするシーンでは、ちゃんと締めてくるし。すごい人だなと思った。ああいう奥さんすごくいい。理想的です。

-印象的なシーンはありますか。

  僕がすごく思い込んで、腹を斬るかどうするか悩んでいるときに妻が来て、何も言わないで止めるシーンがあるんですが、そこが好きです。

-83歳までやるのは初めて?

  コントだと、二百何歳という役があったけど(笑)。うれしいですね、そこまでできるの。斬られて殺されない役を大河でやるのは初めてです(笑)。

 -杉家を通してどういうところを見てもらいたいですか。

 あの激動の時代はどうしても志士がフィーチャーされるけど、家族はどうだったんだろうというところ。「龍馬伝」の時も、松陰の家族ってどうなっていたんだろうと思っていました。だからそこをしっかりと見ていただきたいですね。


特集・インタビューFEATURE & INTERVIEW

佐津川愛美「酒井監督に惚れました(笑)」念願だった酒井麻衣監督との初タッグ『時給三〇〇円の死神』【インタビュー】

映画2026年9月30日

 10月2日から全国公開となる『時給三〇〇円の死神』は、累計発行部数36万部を突破した藤まるの同名小説を原作にしたファンタジーだ。生きる希望を失った大学生・佐倉真司(西畑大吾)が、謎めいた同級生・花森雪希(福本莉子)に誘われ、この世に未練を … 続きを読む

【K-POPもKドラマも深読みしたら韓国が見えた】#受験競争だけではない韓国の教育問題、「鉄槌教師」が問う教師の役割

2026年9月29日

 K-POPや韓国ドラマは、エンターテインメントであると同時に、韓国社会を映す鏡でもある。何気ない言葉やしぐさ、習慣の背景をたどると、その国ならではの価値観や歴史、人との関わり方が見えてくる。この連載では、韓国カルチャーを入り口に、知ってい … 続きを読む

鈴鹿央士「絶対に映画館で見て損はさせない映画になっています」『藁にもすがる獣たち』【インタビュー】

映画2026年9月29日

 出会うはずのなかった登場人物たちが、1億円をきっかけに複雑に絡み合いながら“金の獣”と化していく数奇な運命を描いた、曽根圭介の同名小説を城定秀夫監督が実写映画化した『藁にもすがる獣たち』が全国公開中。本作で、主人公のチャンネル登録者数“2 … 続きを読む

向井理、演出家・倉持裕と再びタッグ 6人で描き出す会話劇に「戻ってきたな。こういうことがやりたかった」 M&Oplaysプロデュース「ブランク」【インタビュー】

舞台・ミュージカル2026年9月29日

 向井理が主演するM&Oplaysプロデュース「ブランク」が、10月3日から開幕する。本作は、2023年に本多劇場で上演した「リムジン」に続き、向井と倉持裕が再びタッグを組んで贈る新作公演。ある弁護士事務所を舞台に、そこで繰り広げら … 続きを読む

「生きることはこんなに面白いと示したい」制作統括が「ブラッサム」に込めた思い【連続テレビ小説「ブラッサム」インタビュー】

ドラマ2026年9月28日

 ついにNHKで放送開始となった2026年後期連続テレビ小説「ブラッサム」。明治、大正、昭和を駆け抜け、自由を求め続けた作家・宇野千代をモデルにした主人公・葉野珠(石橋静河)が、苦難の中でも「幸せのかけら」を見つけ、常に前に進むことで人々の … 続きを読む

page top