【花燃ゆインタビュー】泉澤祐希「あなたのやったことは無駄じゃないと言ってあげたい」 吉田松陰の弟子となった金子重輔役

2015年1月25日 / 08:56

 NHKの大河ドラマ「花燃ゆ」で、長州藩江戸藩邸の雑役をしていたときに吉田松陰(伊勢谷友介)と知り合い、その思想に共感して弟子となった金子重輔を演じている泉澤祐希。松陰と共にペリーの黒船に近づいて米国への密航を直訴したが失敗、投獄されてしまう。子役時代から着実に演技力を積み上げてきた泉澤が、重輔の松陰への憧れと壮絶な生きざまを語る。

 

金子重輔役の泉澤祐希

-子役時代以来、2度目の大河ドラマ出演です。

 聞いたときは、ものすごくびびりました(笑)。

-金子重輔という役についてはどう思いますか。

  他人から見たらどうかしているんじゃないかというようなことを一生懸命にやっている。自分はそういうのが好きなので、かっこいい男だなと思います。

-伊勢谷さんと話はしていますか。

 気軽に話し掛けてくださったので、撮影初日からもう師弟関係ができていましたね(笑)。

-師弟関係というのはどんな感じなんですか。

  伊勢谷さんは、自分もこういう大人になりたいなと思わせる人。一つ完璧にできる人は幾つも完璧にできるっていいますが、伊勢谷さんは俳優も監督も会社もやられていてすごい。尊敬しています。

-黒船に乗ろうとするシーンは大変でしたか。

  全身筋肉痛になってしまいました。海岸から黒船までは短い距離なんですけど、櫓(ろ)が重たくて大変でした。多分普段使わない筋肉を使ったんだと思います。

-演技のアドバイスは?

  密航が失敗して陸に戻されたとき、狂ってしまうというようなシーンでした。これでは伝わらないなと感じたので、伊勢谷さんに相談して、もっと動いて取っ組み合いをしようということになりました。

-重輔はどうしてあそこまで松陰に信頼を置いていたんだと思いますか。

  たぶん松陰のクレイジーさでしょうね。松陰の考えていることが本当に(実現)できそうだと思えたのだろうと思います。

-萩で感じたことは?

  萩で飲みに行った時、伊勢谷さんが僕を「重輔を演じる人」と紹介したら、萩の人たちが「えーっ」と大騒ぎになったんです。萩の人にとって重輔はこんなに大きな存在の人なんだと知りました。その時から、これはしっかりやらなければいけないなと思いました。それに、(投獄されていた)獄の前にある重輔の石碑の前では、何か心にくるものがありました。

-松陰のことをどう思いますか。

  本当に狂気の人だと思いますね。こんな人はなかなかいない、すごいなあと思います。

 -重輔の人生についてはどう思いますか。

  短い人生だったけど、死ぬ間際まで幸せだったと思います。先生への思いが止まらないというか、BL(ボーイズラブ=男同士の恋)のようなものがあったんじゃないでしょうか。

-松陰と重輔の関係にBL的なものを感じるのですか。

  お互い死んだ後のことも考えていて、恋人みたいな気持ちなんじゃないかとたまに感じるときがあります。

-松陰はなぜ重輔を選んだのでしょうか。

  松陰に付いていけるだけのねじの曲がり方をしていたのではないでしょうか。先生のために全てを懸けられるということが伝わったのでしょう。

-俳優、泉澤祐希にとっての役の重みをどう感じていますか。

  重輔は人生の進め方がかっこいい。好きな人に付いていって、俺はどうなってもいいぜっていう生き方が。そういう覚悟で常に物事に当たっているのがかっこいいなと思います。自分も全てを失っても構わないぐらいの覚悟で頑張っていこうと思います。

-いま、泉澤さんから重輔に声を掛けるとしたら?

 あなたのやったことは無駄じゃない、死んでも一人じゃないですよって言ってあげたいです。

-印象的なせりふはありますか。

  「先生!」です(笑)。何度も言っていますから。でも「先生」というせりふの数だけ、いろんな「先生」の言い方があるんですよ。


特集・インタビューFEATURE & INTERVIEW

【インタビュー】舞台「ハルシオン・デイズ2020」南沢奈央「こういった時代だからこそエンタメで心を癒やしてもらえたら」

舞台・ミュージカル2020年10月30日

 演出家・鴻上尚史による定期公演の第18弾「ハルシオン・デイズ2020」が、10月31日から開幕する。本作は、絶望と救済、希望をテーマに、Twitterの「#自殺」で出会った4人の登場人物たちの物語。柿澤勇人、南沢奈央、須藤蓮、石井一孝が出 … 続きを読む

【インタビュー】映画『相撲道~サムライを継ぐ者たち~』武隈親方(元大関・豪栄道)「自分にとっては、人生の全てが相撲でした」

映画2020年10月30日

 2018年12月から約半年間、境川部屋と高田川部屋(※高は「はしごだか」)の稽古場にカメラが密着。力士たちの本場所での熱い闘いの姿を迫力のある映像と音声で捉え、歴史、文化、競技といった、さまざまな角度から相撲の魅力を伝えるドキュメンタリー … 続きを読む

【大河ドラマコラム】「麒麟がくる」 第二十九回「摂津晴門の計略」光秀の運命を左右する近衛前久との出会い

ドラマ2020年10月28日

 明智光秀(長谷川博己)が幕臣として腕を振るい始めた大河ドラマ「麒麟がくる」。10月25日放送の第二十九回「摂津晴門の計略」では、幕府の政務を取り仕切る摂津晴門(片岡鶴太郎)が、文字通りの策士ぶりを発揮。将軍が与える領地を利用して、光秀を巧 … 続きを読む

【インタビュー】ミュージカル『テニスの王子様』Dream Stream 阿久津仁愛「リョーマは憧れで、自分がたどり着けない存在。ライバルみたいな感じ」

舞台・ミュージカル2020年10月27日

 2014年11月に始動したミュージカル『テニスの王子様』3rdシーズン(以下、テニミュ)の集大成として、5月に開催予定だったミュージカル『テニスの王子様』コンサート Dream Live 2020(通称:ドリライ)が、新型コロナウイルスの … 続きを読む

【インタビュー】舞台「迷子の時間-語る室2020-」松岡広大が語る舞台への思い「芝居をすることは生活の一部」

舞台・ミュージカル2020年10月26日

 前川知大・演出、亀梨和也が主演する舞台「迷子の時間-語る室2020-」が11月7日から開幕する。本作は、新生PARCO劇場のオープニング・シリーズの一作として上演されるもので、前川が、2015年に自身が主宰する劇団イキウメで上演した「語る … 続きを読む

page top