【花燃ゆインタビュー】ビビる大木 「宮部は無名の志士ですが、僕がやるからにはみんなにもっと知ってほしい」 吉田松陰が遊歴先の九州で出会い意気投合した宮部鼎蔵役

2015年1月9日 / 08:14

 NHKの大河ドラマ「花燃ゆ」で、九州遊歴中の吉田松陰(伊勢谷友介)と出会って意気投合し、共に東北を旅するなど交流を続け、尊王攘夷運動にも加わった肥後藩士の宮部鼎蔵を演じているビビる大木。芸能界きっての幕末好きとして知られるビビるが、松陰と宮部が築いた心の絆の強さと、幕末という時代のロマンを語る。

 

宮部鼎蔵役のビビる大木

-出演の話があったときのお気持ちは?

 主人公が松陰の妹だという設定に意表を突かれました。僕は毎年萩に行っているうちに、そんなに好きなら、と、萩のふるさと大使にしていただいたんですが、今回の役は長州藩士ではありませんでした(笑)。でも「松陰の親友の役ならいいですね」と萩の人にも言ってもらえたし、ありがたいと思っています。

-そもそも松陰や幕末好きになったきっかけは?

 幕末にはまったのは、2004年に放送された三谷幸喜さん脚本の大河ドラマ「新選組!」がきっかけですね。歴史には興味がなかったんですけど、三谷脚本なら1年間見続けられるかもと思って、前年の03年から新選組について勉強し始めました。松陰の方は、もともと好きでよく行っていた伊豆に、松陰が黒船に乗り込もうとした時に潜伏していたところが残っていて、新選組と松陰が同じ時代に生きていたことに気付いたんです。松陰の行動力に引かれました。

-伊勢谷さん演じる松陰はいかがですか。

 「龍馬伝」の高杉晋作の時もはまり役だなと思って見ていたんですけど、今回もなるほどなと思いました。この役をやりたかったとおっしゃっていたので、やはりそういうことを考えている人のところにちゃんと役は来るんだなと思いました。

-憧れの松陰の隣で、自分が宮部役をやっているのはどんな感覚ですか。

 宮部でありながら大木でもある(笑)。不思議な関係でしたね。

-過去にもさまざまな人が宮部を演じていますが、ビビるさんならではの宮部とは?

 一般的には無名の志士ではありますが、僕がやるからにはもっとみんなに知ってほしいと思っています。

-宮部にはどんなイメージがありましたか。

 松陰が一緒に旅をした10歳ぐらい年上の人というぐらいです。宮部役に決まってからお墓参りをして生家と住んでいた場所に行きました。松陰が宮部を熊本に訪ねた時のシーンを、妻に松陰役をやってもらって演じてみました。イメージトレーニングです(笑)。

 -「新選組!」や「龍馬伝」にも出ていらっしゃいますが、今回は本格的な大河デビューですね。

  感情を入れ過ぎると「熱すぎて嫌」と言われるかもしれないので、静かに興奮しています。プロフィールに「大河3作(出演)」と書くと結構なものだなあと思っています(笑)。

-芸人仲間の劇団ひとりさんが伊藤博文役で出演と聞いてどうでした。

 志士は良くも悪くもクレイジーな人たち。伊藤博文は後に総理大臣になったからすごいとあがめてしまいますけど、博文にもそういう部分があるはずなので、そこを出してほしい。劇団ひとりもクレイジーだし、遠慮せずに狂ってほしい(笑)。

-共演の方々はいかがですか?

  皆さん冷静ですよね。僕は幕末好きというので入ってきているので、熱くなり過ぎないように気を付けないとと思っています。(坂本龍馬ファンの)武田鉄矢さんもかつてはこういう感じだったんでしょうね(笑)。その武田さんに宮部をやると報告したら「おまえ、いいのもらったな」って言ってくださいました。

-松陰はわずか29年の生涯です。

  自分では悔いはないかのように描かれていますが、本当になかったのかどうか分からないですよ。ただ、いいか悪いかは分からないですが、処刑されたことで門下生に火が付いた面もあると思うんです。処刑は門下生にとって最後の授業だったような気がします。


特集・インタビューFEATURE & INTERVIEW

「ラムネモンキー」「今回は山下達郎の『クリスマスイブ』が効いてたね」「事件の鍵は都市開発にあるのでは」

ドラマ2026年2月26日

 「ラムネモンキー」(フジテレビ系)の第7話が、25日に放送された。  本作は、かつての恩師の失踪事件の謎が3人の大人を再起動させる「1988青春回収ヒューマンコメディー」。反町隆史、大森南朋、津田健次郎主演。脚本は古沢良太氏。(*以下、ネ … 続きを読む

ゴーマン シャノン 眞陽 (まひな)「ブレンダン・フレイザーさんは、心も体も大きな太陽みたいな存在の人です」『レンタル・ファミリー』【インタビュー】

映画2026年2月26日

 東京で暮らす落ちぶれた俳優のフィリップが、レンタル・ファミリーの仕事を通して自分自身を見つめ直していく姿を描く『レンタル・ファミリー』が2月27日から全国公開される。『ザ・ホエール』でアカデミー主演男優賞に輝いたブレンダン・フレイザーが主 … 続きを読む

渡辺大知「僕が演じた駒井という人物そのものがカメラの役割を果たしています」『道行き』【インタビュー】

映画2026年2月23日

 大阪から奈良に移住してきた青年・駒井は、御所市に代々暮らす老人・梅本から購入した古民家の改修工事を進めている。たびたび様子を見に訪れる梅本が語る昔の町や家に流れてきた時間の話が、駒井に大切な風景を思い出させる。『おばけ』でPFFアワード2 … 続きを読む

吉田恵里香氏「寅子の視点では描けなかったものを、どれだけ描けるか」「虎に翼」スピンオフに込めた脚本家の思い「山田轟法律事務所」【インタビュー】

ドラマ2026年2月23日

 2024年に放送されたNHKの連続テレビ小説「虎に翼」。女性として日本で初めて法曹界に飛び込んだ佐田寅子(伊藤沙莉)の歩みを描いた物語は大きな反響を呼ぶと共に、第62回ギャラクシー賞テレビ部門大賞に輝くなど、高い評価を受けた。そのスピンオ … 続きを読む

【映画コラム】2月前半の公開映画から『ほどなく、お別れです』『クライム101』『ブゴニア』

映画2026年2月21日

『ほどなく、お別れです』(2月6日公開)  就職活動に苦戦する美空(浜辺美波)には、亡くなった人の姿が見え、声を聞くことができるという秘密があった。そんな彼女の能力に気付いた葬祭プランナーの漆原(目黒蓮)は、美空を葬祭プランナーの道へといざ … 続きを読む

Willfriends

page top