「24インタビュー」メアリー=リン・ライスカブ「演技中は自分でも興奮しているし、アドレナリンがふつふつと湧いてくる感じです」 「24-TWENTY FOUR-」最新作でもジャック・バウアーの相棒として活躍するクロエ・オブライエン役

2015年1月8日 / 14:11

 シーズン8でのシリーズ終了から4年ぶりに復活した米国の大人気テレビドラマシリーズの最新作「24-TWENTY FOUR-リブ・アナザー・デイ」で主人公のジャック・バウアー(キーファー・サザーランド)が最も信頼を寄せるクロエ・オブライエンを演じている女優メアリー=リン・ライスカブ。緊急来日したライスカブがさらにスケールアップした「24」の魅力とクロエの苦悩を語る。

メアリー=リン・ライスカブ

-話が来た瞬間の気持ちを教えてください。

 最初はツイッターで知って、それからもっと後で、キーファー本人から電話がありました。クロエはどうなったのって思っていたので、うれしかったです。

-クロエ役ってとってもハードですね。

 そうなんです。でも私はそれを面白いと思っていて、セットに入ったらすぐ物語の中に入っていけるように、準備しています。演技中は自分でも興奮しているし、アドレナリンがふつふつと湧いてくる感じです。

-今回クロエが見せるパンクファッションは、ご自分ではいかがでした?

 家族の悲しい事件があって打ちのめされているという面があって、それが顔やファッションにも出ているんです。今回の髪形にしたときに、最初夫と子どもに「うーん、どうかな」って言われました。黒いアイラインを引いて、バリバリのファッションですからね。でも最後には「そこまでキメたら、ゴー(行け)」って(笑)。

-車を盗むシーンでジャックに「グッドジョブ」と言われていましたが、あれはクロエの成長ですか?

 出始めた(シーズン3から出演)ころのクロエは無垢(むく)で、そんな子じゃなかったけど、長年やってきましたからね。まだ成長する場所があるという役柄、いいじゃないですか。

-キーファーさんと共演するということは、どういう意味を持つことですか?

 ショー(ドラマ)の主役をずっと続けるということの意味を、彼と一緒に仕事していて分かるようになりました。キーファーは自分自身をこれだけたくさんつぎ込んできたけど、誰もができるわけではない。彼はすごく真剣だし献身的です。「24」はもう手に負えないぐらい大きな存在になっているけど、それを乗り越えられるのは、彼が知性とユーモアを備えているからです。

-なにか具体的な演技のアドバイスをもらったことはあるんですか?

 初めて入ったシーズン3の時、私はドラマが初めてだったんです。「24」でよくやる、コンピューターを見ながら何か考えたりするシーンは、実際にはコンピューターの中に何も画像はありません。それに対してどうやって自分の気持ちを入れ込んでいいかがよく分からないと彼に言ったら、彼は一生懸命にこう考えろとアドバイスをくれて、乗り越えさせてくれた。どうすればもっと話が面白くなるかをキーファーはよく分かっていて、それをクリアにしてみせてくれるのがすごいところです。

-日本にはたくさんのクロエファンがいます。そんな日本のファンにメッセージを。

 今回、クロエが好きな人はすごく心配になってしまうかもしれません。これまでとすごく変化していますから。でもこの精神的に良くない時期を彼女も乗り越えなくてはいけません。またジャックと一緒に仕事をするという道をクロエは見いだしたわけですからね。日本のクロエファンがいて良かったです。

 

(C)2014 Twentieth Century Fox Home Entertainment LLC. All Rights Reserved.

ゲオで先行レンタル中

3月4日からDVD&ブルーレイ発売


特集・インタビューFEATURE & INTERVIEW

田中麗奈「こじらせ男の滑稽で切ない愛の行方を皆さんに見届けていただきたいと思います」『星と月は天の穴』【インタビュー】

映画2025年12月24日

 脚本家としても著名な荒井晴彦監督が、『花腐し』(23)に続いて綾野剛を主演に迎え、作家・吉行淳之介の同名小説を映画化した『星と月は天の穴』が12月19日から全国公開された。過去の恋愛経験から女性を愛することを恐れながらも愛されたい願望をこ … 続きを読む

天海祐希、田中哲司、小日向文世、でんでん、塚地武雅「12年の集大成を見届けてください!」大ヒットシリーズ、ついに完結! 劇場版「緊急取調室 THE FINAL」【インタビュー】

映画2025年12月23日

 2014年1月にスタートしたテレビ朝日系列の大ヒットドラマ「緊急取調室」。たたき上げの取調官・真壁有希子が、可視化設備の整った特別取調室で取り調べを行う専門チーム「緊急事案対応取調班(通称:キントリ)」のメンバーとともに、数々の凶悪犯と一 … 続きを読む

【映画コラム】時空を超えた愛の行方は『楓』『ビューティフル・ジャーニー ふたりの時空旅行』『星と月は天の穴』

映画2025年12月20日

『楓』(12月19日公開)  須永恵と恋人の木下亜子は、共通の趣味である天文の本や望遠鏡に囲まれながら幸せな日々を送っていた。しかし実は本当の恵は1カ月前にニュージーランドで事故死しており、現在亜子と一緒にいるのは、恵のふりをした双子の兄・ … 続きを読む

北香那「ラーメンを7杯くらい食べたことも」天野はな「香那ちゃんのバレエシーンは見どころ」 「ラーメン」と「クラシック・バレエ」が題材のコメディーで共演 NHK夜ドラ「替え玉ブラヴォー!」完成会見

ドラマ2025年12月19日

 12月19日、東京都内のNHKで、1月5日からスタートする夜ドラ「替え玉ブラヴォー!」の完成会見が行われ、主人公・千本佳里奈(ちもと かりな)役の北香那、佳里奈の親友・二木優美(ふたぎ ゆみ)役の天野はながドラマの見どころを語ってくれた。 … 続きを読む

【物語りの遺伝子 “忍者”を広めた講談・玉田家ストーリー】(9)浅間神社で語る「厄よけの桃」

舞台・ミュージカル2025年12月18日

 YouTubeもNetflixもない時代、人々を夢中にさせた“物語り”の芸があった——。“たまたま”講談界に入った四代目・玉田玉秀斎(たまだ・ぎょくしゅうさい)が、知られざる一門の歴史物語をたどります。  前回は、玉田家再興にあたり「三つ … 続きを読む

Willfriends

page top