【テレビの向こう側】藤原紀香からの提案に監督もドキドキ 城田優は“イケメン俳優”崩壊!?

2014年12月26日 / 17:41

 宝島社のミステリー&エンターテインメント小説の新人賞「このミステリーがすごい!」の大賞受賞作家4人による書き下ろし短編小説のドラマ化が実現した。TBS系で29日に「このミステリーがすごい!~ベストセラー作家からの挑戦状~」と題して放送される。原作者、監督、出演者。そのラインアップは、2014年のドラマの締めくくりにふさわしい豪華さだ。同番組の高橋正尚プロデューサーに、番組の見どころや制作秘話を聞いた。

 

「カシオペアのエンドロール」

―「カシオペアのエンドロール」は、海堂尊さんの原作のイメージとはかなり違った作品に仕上がったそうですが?

  正直なところ、原作とは全くテイストが違います。今回ドラマ化に当たり、海堂さんだけでなく原作者の皆さんが「自由にどうぞ」と言ってくださったので、こちらもある程度自由にやらせていただいた部分も多いです。もちろん大作家の皆さんなので、原作のニュアンスも大切にしつつ作らせていただきました。「カシオペア」に関して言えば、軽妙な会話劇という点では原作のままなのですが、ドラマ版ではよりキャラクターのコメディー色を強め、面白いシーンをふんだんに盛り込んでいます。

―撮影現場はどんな雰囲気だったのでしょうか?

 主演の藤原紀香さんは、ここぞという局面では必ず演技プランを二つ提案されて、「AとB、どちらがいいですか」と確認されるそうなんです。大谷(健太郎)監督は紀香さんが本当はどちらを望んでいるのかとドキドキしながら、「じゃあAで」と言うと「私もそう思っていたの」とおっしゃるということが何回かあったそうです(笑)。そういう意味ではやりたい方向性がお二人の中で一致していたので、僕も撮影現場に行きましたが、和気あいあいと楽しそうな現場でした。

―吉田栄作さんがコメディー色の強い役柄を演じるイメージがあまりなかったので、そこにも新しさを感じます。

 ご本人もいつもとは違う役柄を楽しんで演じてくださっていたようです。でも僕は見逃さなかったのですが、吉田さんは男気あふれる方なので、表ではひょうひょうと楽しんでいるように見せていながらも、額に汗をかいていました。ベテランの俳優さんでも、挑戦されたことがないタッチの役柄を演じられる時は緊張もされるだろうし、これでいいのかという不安と戦いながらやられていたのだろうと思います。ですが、結果として見たことのない吉田栄作さんの顔がふんだんに見られて、スタッフからもすごくハマっていて面白かったという意見が多くありました。

 

「残されたセンリツ」

―川口春奈さん主演の「残されたセンリツ」で、大切にした部分は?

  原作者の中山七里さんは、業界では“どんでん返しの帝王”と呼ばれています。ネタバレになるのであまり言えないのですが、完全犯罪に見えた殺人事件が実はそれを上回るような計画があったのだという部分がこの作品の要であり、その“どんでん返し感”は原作にあるものをきちんと表現しなければならないと思い、試行錯誤した部分です。

 ―同作は『デスノート』『あずみ2 Death or Love』などの金子修介監督が手掛けられています。

  金子監督は大ベテランですので、俳優陣も信頼し切っているという雰囲気でした。どっしり構えられていて、みんなを手のひらで転がしているような感覚と言いますか。あとはイッセー尾形さんのお芝居がすごく面白かったです。刑事役で、実在すると思えるようなナチュラルなお芝居なのですが、随所にキャラクターの強さを織り込んで飽きさせない。それに触発されて佐藤二朗さんもキャラの強い芝居をされていたので、平板な話ではなく、すごく楽しめる作品になったのではないかと思います。

 
  • 1
  • 2

特集・インタビューFEATURE & INTERVIEW

川口春奈、高杉真宙「自分や家族、周りの人たちを大事にしようと思うきっかけになったらうれしいです」『ママがもうこの世界にいなくても 私の命の日記』【インタビュー】

映画2026年10月1日

 大腸がんによって24歳で他界した遠藤和(のどか)さんが亡くなる10日前までつづり続けた手記を映画化した『ママがもうこの世界にいなくても 私の命の日記』が、10月2日から全国公開される。本作で、主人公の和と夫の将一を演じた、川口春奈と高杉真 … 続きを読む

木戸大聖「悲しいと思っていてもそれを表情に出せないのが難しかったです」『沖晴くんの涙を殺して』【インタビュー】

映画2026年10月1日

 余命1年の音楽教師・京香(広瀬アリス)と、喜び以外の感情を失った高校生・沖晴が織りなす、切なくも温かい感動の人生賛歌『沖晴くんの涙を殺して』が10月2日から全国公開される。本作で、訳あり高校生の沖晴を演じた木戸大聖に話を聞いた。 -沖晴の … 続きを読む

小瀧望「ファンの皆さまの声に応え続けたい」 舞台「ロックンロール」では「僕たちの芝居とともに、当時のロックミュージックも楽しんで」【インタビュー】

舞台・ミュージカル2026年9月30日

 小瀧望が主演する舞台「ロックンロール」が、11月6日から上演される。本作は、世界的な劇作家トム・ストッパードが祖国チェコスロバキアを舞台に、20年以上にわたる歴史のうねりを描きながら、自由の尊さをうたう物語。愛するロックンロールと母親を守 … 続きを読む

佐津川愛美「酒井監督に惚れました(笑)」念願だった酒井麻衣監督との初タッグ『時給三〇〇円の死神』【インタビュー】

映画2026年9月30日

 10月2日から全国公開となる『時給三〇〇円の死神』は、累計発行部数36万部を突破した藤まるの同名小説を原作にしたファンタジーだ。生きる希望を失った大学生・佐倉真司(西畑大吾)が、謎めいた同級生・花森雪希(福本莉子)に誘われ、この世に未練を … 続きを読む

【K-POPもKドラマも深読みしたら韓国が見えた】#受験競争だけではない韓国の教育問題、「鉄槌教師」が問う教師の役割

2026年9月29日

 K-POPや韓国ドラマは、エンターテインメントであると同時に、韓国社会を映す鏡でもある。何気ない言葉やしぐさ、習慣の背景をたどると、その国ならではの価値観や歴史、人との関わり方が見えてくる。この連載では、韓国カルチャーを入り口に、知ってい … 続きを読む

page top