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演じる人間は、まずは台本に書かれていることを忠実に演じることが使命だと思っています。台本を読んで、そこからヒントを得て自分なりのお濃を演じるところからスタートして、監督から「こういうふうに膨らませたい」と言われたらそれを具現化していく。最初は言われるままに演じていましたが、撮影が進むとまた少し変わってきて、今は自分なりの解釈が生まれ、演じる上で違う楽しみ方をさせていただいています。
最初は、これまで自分の中にインプットされていた “時代劇とはこういう感じ”というものをなぞって演じている部分がありました。でも、撮影が進むにつれてだんだん変わってきましたね。豪華絢爛(けんらん)な生活をしている信長を見て、きっとお濃自身も何か変わってくるものがあったのではないかと思うようになりました。今はとにかく、自分自身がお濃そのものでいようと思っています。
そうですね。お濃と自分自身の距離が近くなってきた気がします。衣装の打ち掛けも素晴らしく重みがあるので、拘束されている感じがしていましたが、今は自然となじんで軽やかに動けます。所作なども、少しですが私自身がお濃の生活に慣れてきた感じがします。ただ同時に、もっともっと勉強しないと駄目だと痛感します。
うれしかったです。江口さんは私が中学生のころからドラマに出ていらっしゃる俳優さんでしたので、最初に共演したときはドキドキしました。今回は現代劇ではなく時代劇での共演なので楽しみでした。
江口さんが演じる信長は常に先を見ています。信長とお濃は寄り添って生きていくタイプの夫婦ではないと感じていますが、だからこそお濃から寄り添っていくというか。2人のシーンでは普段殺伐としている信長が唯一、少し笑ったり、肩の力を抜けるといった描写が多いんです。お濃は信長にとっての憩いの場であろうと思っていますし、共に真剣に悩み苦しみ信長の支えや救いになれればと思っています。
江口さんが「俺には濃しかいないよ」「濃しか分かってくれない」と、急におっしゃって(笑)。リハーサルのときにもそういうことをおっしゃるので、そんなに孤独なのかと思う反面、少しはお濃が救いになっているのかなと思います。怖がらずに信長のそばに寄り添っていけるのはお濃だけですから。真剣に話し合ったりはしませんが、江口さんはさりげなくお濃に対するイメージを伝えてくださるので、このお濃で正解なのかなと感じながら演じています。
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