【軍師官兵衛インタビュー】内田有紀、「お濃は信長にとっての憩いの場」 正室・お濃役で初の大河ドラマ出演

2014年6月3日 / 16:31

信長と生涯離れることがなかったお濃

 

-お濃を演じる上で、どういった役作りをされていますか。

  演じる人間は、まずは台本に書かれていることを忠実に演じることが使命だと思っています。台本を読んで、そこからヒントを得て自分なりのお濃を演じるところからスタートして、監督から「こういうふうに膨らませたい」と言われたらそれを具現化していく。最初は言われるままに演じていましたが、撮影が進むとまた少し変わってきて、今は自分なりの解釈が生まれ、演じる上で違う楽しみ方をさせていただいています。

 最初は、これまで自分の中にインプットされていた “時代劇とはこういう感じ”というものをなぞって演じている部分がありました。でも、撮影が進むにつれてだんだん変わってきましたね。豪華絢爛(けんらん)な生活をしている信長を見て、きっとお濃自身も何か変わってくるものがあったのではないかと思うようになりました。今はとにかく、自分自身がお濃そのものでいようと思っています。

 

-自分なりのお濃に成り切れるようになったということでしょうか。

  そうですね。お濃と自分自身の距離が近くなってきた気がします。衣装の打ち掛けも素晴らしく重みがあるので、拘束されている感じがしていましたが、今は自然となじんで軽やかに動けます。所作なども、少しですが私自身がお濃の生活に慣れてきた感じがします。ただ同時に、もっともっと勉強しないと駄目だと痛感します。

 

-江口さんが信長役と聞いたときはどのように感じましたか。

  うれしかったです。江口さんは私が中学生のころからドラマに出ていらっしゃる俳優さんでしたので、最初に共演したときはドキドキしました。今回は現代劇ではなく時代劇での共演なので楽しみでした。

 

-信長と2人のシーンが圧倒的に多いですが、江口さんとのお芝居はいかがですか。

  江口さんが演じる信長は常に先を見ています。信長とお濃は寄り添って生きていくタイプの夫婦ではないと感じていますが、だからこそお濃から寄り添っていくというか。2人のシーンでは普段殺伐としている信長が唯一、少し笑ったり、肩の力を抜けるといった描写が多いんです。お濃は信長にとっての憩いの場であろうと思っていますし、共に真剣に悩み苦しみ信長の支えや救いになれればと思っています。

 

-信長とお濃の夫婦像については江口さんと話されましたか。

  江口さんが「俺には濃しかいないよ」「濃しか分かってくれない」と、急におっしゃって(笑)。リハーサルのときにもそういうことをおっしゃるので、そんなに孤独なのかと思う反面、少しはお濃が救いになっているのかなと思います。怖がらずに信長のそばに寄り添っていけるのはお濃だけですから。真剣に話し合ったりはしませんが、江口さんはさりげなくお濃に対するイメージを伝えてくださるので、このお濃で正解なのかなと感じながら演じています。

 

  • 1
  • 2
 

特集・インタビューFEATURE & INTERVIEW

【映画コラム】4月前半公開の映画から『俺たちのアナコンダ』『ハムネット』『1975年のケルン・コンサート』

映画2026年4月16日

『ハムネット』(4月10日公開)  16世紀イングランドの小さな村。薬草の知識を持ち不思議な力を宿したアグネス(ジェシー・バックリー)は、ウィリアム・シェークスピア(ポール・メスカル)と知り合い、結婚する。  やがてウィリアムは作家となり、 … 続きを読む

風間俊介「人生の中で特別な時間が刻まれる」 鴻上尚史の代表作「トランス」に挑む【インタビュー】

舞台・ミュージカル2026年4月15日

 風間俊介、岡本玲、伊礼彼方が出演する、KOKAMI@network vol.22「トランス」が4月28日から上演される。1993年に初演された本作は、3人の登場人物たちによる妄想と現実が入り乱れた物語。鴻上尚史の代表作のひとつである本作を … 続きを読む

浜辺美波「池松壮亮さんから様々な刺激をいただいています」大河ドラマ初出演で豊臣秀吉の妻・寧々を好演【大河ドラマ「豊臣兄弟!」インタビュー】

ドラマ2026年4月11日

 NHKで好評放送中の大河ドラマ「豊臣兄弟!」(総合 毎週日曜 夜8:00~ほか)。戦国時代、主人公・豊臣秀長(=小一郎/仲野太賀)が、兄の秀吉(=藤吉郎/池松壮亮)を支え、兄弟で天下統一を成し遂げるまでの軌跡を描く物語は快調に進行中だ。本 … 続きを読む

佐野晶哉「祖母が泣いて喜んでくれました」 連続テレビ小説初出演への意気込み【連続テレビ小説「風、薫る」インタビュー】

ドラマ2026年4月11日

  -シマケンが「良き相談相手」となるりんとの関係について教えてください。  シマケンとりんの2人のシーンには、独特の空気感が漂っています。りんの家族や親友の槇村太一(林裕太)が一緒のシーンはテンポよく進むのに、りんと2人きりになると、お互 … 続きを読む

早乙女太一「“劇団朱雀”という新たなジャンルを作るような気持ちで」早乙女友貴「お祭りを楽しむような感覚で」豪華ゲストと共に3年ぶりの公演に挑む 劇団朱雀「OMIAKASHI」【インタビュー】

舞台・ミュージカル2026年4月9日

-お話からは劇団朱雀が常に進化を続けている様子が窺えますが、大衆演劇の伝統を大切にしつつ新しい演目を作り上げていく上で、心掛けていることはなんでしょうか。 太一 僕が舞台を作る上で最も大切にしているのが、その点です。当初は、「これを変えてし … 続きを読む

page top