尾野真千子、「未來くんに『私を好きか?』って聞きたい」 「夫婦善哉」がドラマ化

2013年7月8日 / 14:36

森山未來(左)と尾野真千子

 NHK土曜ドラマ「夫婦善哉(めをとぜんざい)」の取材会が3日、東京都内で行われ、主演の森山未來と尾野真千子がインタビューに応じた。
 同作は、大阪が生んだ文豪・織田作之助の生誕百年を記念して、代表作『夫婦善哉』をドラマ化したもの。舞台は大正から昭和初期にかけて華やかだったころの大阪。化粧品問屋の道楽息子・柳吉(森山)と、その妻・蝶子(尾野)が紆余(うよ)曲折を経て、“ホンマモンの夫婦”になっていく喜劇作品。

――昔から映画化もされている作品ですが、脚本を読んだ時の印象は?

森山 素直に面白いと思いました。原作も読みましたし映画も見て、原作者の方が書いている内容がもともと蝶子の弟として、実際に起こったことを本にしているので、蝶子のことは深く描かれているんですけれども、柳吉に関してはミステリアス。今回は、柳吉の方も掘り下げて書かれている印象を持ちました。

尾野 (夫に)えらい尽くしはる人やなと思ったんですね、柳吉を、森山未來という人をほんまに愛さなあかんわなぁという心構えをしました。

――尾野さんは前作は見ましたか?

尾野 怖くて見ませんでした。あたし不器用なんでねぇ。私は見たらまねごとになってしまうので、私はもう何も見ず、自分らしくやろうと思って。

 ――それぞれご自身のキャラクターを、どのようにとらえて演じましたか?

森山 大阪のボンボンで、昔から由緒のある家柄ではなく、一代で築き上げたたたき上げの商家の息子で、母親がいなくて。死んだのか離婚したのか、明らかにされていないですけれども、そんな環境で育ち、父親に反発もある中で、遊びほうけ、店の金を使い、女と遊び…。父と自分との関わりという部分で圧迫もあって。そこから逃げたいというところを行き来していた存在ではあっただろうと。あと、母親がいなくなった後に、父親は後妻を迎えることも、愛人をつくることもなく。(柳吉が)母親とか女性像というものに対してはどういうものを持っているのかなと思いましたね。

尾野 私はもう真っすぐに一直線。貧乏で育ったけれども、反対を押し切って芸妓になって好きな人に出会ってその人にまた一直線にいくという、本当に真っすぐな一直線な女性だなぁと思ってやっていました。

――蝶子はどうして、そこまで柳吉を好きになれたと思いますか?

尾野 あかんたれやからちゃいますかね。人の好きって何でかって考えたら、自分にないあかんたれがいっぱいあって、でもその中に自分を愛してくれるところがあって。あかんたれでも、愛せるところはやっぱりたくさんあるんですよね。日々一緒にいると、顔の目尻が好きやわとか小さなことが大きなってというか、(演じるときは)そういうことだけでしたね。

――尾野さんが愛しているから、柳吉はあかんたれになっていくんだろうなと感じましたが、そのあたりは森山さんはどうとらえて演じましたか?

森山 柳吉はくされぼんちだし、蝶子は一本気な肝っ玉の据わった女性ではあるけれども、どっちかがよくてどっちかがダメだからお互いに一緒にいるというだけではなくて、柳吉があかんたれだから、愛せざるを得なかったのか、そういう思いをずっと与えてくるから、俺はあかんたれでいざるを得なかったのか。それは相互作用だと思います。

 
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