山崎大輝&糸川耀士郎がWキャストで挑む 市村正親×大竹しのぶによる最恐で最高のミュージカル「また一つギアを上げて頑張っていきたい」【インタビュー】

2024年3月5日 / 08:00

 市村正親×大竹しのぶ×演出・宮本亞門で作り上げる、ミュージカル「スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師」が3月9日から上演される。本作は、18世紀にロンドンに実在したという理髪師をモデルとする痛快にして悲しい復讐譚。2007年に市村と大竹は本作で舞台初共演を果たして以降、再演を重ねており、今回5度目の上演となる。アンソニー役をWキャストで演じる山崎大輝と糸川耀士郎に役への思いや公演への意気込みを聞いた。

糸川耀士郎(左)と山崎大輝 (C)エンタメOVO

-本作への出演が決まった時の心境を教えてください。

山崎 アンソニー役はこれまで錚々(そうそう)たる俳優の皆さんが演じられてきた役なので、「あの方たちが演じられてきた役を、今度は僕がやらせていただけるのか」というのが最初の感想です。ホラー的な要素のある作品ですが、生きることに精いっぱいで必死だった時代の人たちを大切に演じなければいけないと思いましたし、自分の中でまた一つギアを上げて頑張っていきたいと考えたことを覚えています。

糸川 出演できることが決まった時は本当にうれしかったですし、また一つ自分が成長できるなと感じました。実際に、歌稽古でも違う技術で歌ってみようというチャレンジもできていますし、自分自身でも成長を実感できています。

そうすると、二人にとっては、挑戦という意味もある作品になりそうですね。

山崎 そうですね。今回は特に、稽古場でかける恥はいっぱいかこうと思っています。今まで苦手だと思っていたところや避けてきたことにも真っ向から向き合って作品に挑んでみようと思います。それから、役の作り方や舞台の立ち方も、今までやっていたやり方とは別のアプローチに積極的にチャレンジしようという気持ちがあります。市村さんやしのぶさんをはじめとしたすてきなキャストの皆さんと一緒にこうしたチャレンジができるというのが、すごく楽しいです。

糸川 僕も、チャレンジだという気持ちもあります。自分なりにここまでいろいろな現場で培ってきたマニュアルのようなものができつつあるので、それがどこまで通用するのか試したいという気持ちもありますし、絶対に通用させてやるという思いもあります。

今回、Wキャストで演じるアンソニーについては、今、どのようにとらえていて、どんなところをポイントに演じたいと考えていますか。

山崎 最初の印象は、若くてピュアで、純粋な心を持っていて、夢に溢れた青年だなと感じました。その後、ジョアンナとの出会いを経て、アンソニーがどう変わっていくのかが見どころだと思います。きっと演じる役者によってアンソニーの変化の仕方は変わっていくのかなとも思うので、そこは見せていきたいところだと思います。それから、アンソニーのジョアンナに対するいちずな思いは、ある意味では病的でもあるのかなと。でも、そのゆがんでいる愛がすごく美しいと僕は思いました。一つボタンを掛け違えたら成立しなくなってしまうようなはかなさを感じるので、丁寧にアンソニーを作っていきたいと思っています。

糸川 僕も最初は、純粋で真っすぐで、少し壊れやすくて脆さも持った青年だなと思いましたし、それをイメージして台本を読んだのですが、それだと面白くない。なので、この「スウィーニー・トッド」の中でアンソニーの役割をもっと色濃くしていきたいと考えています。ジョアンナに対する気持ちは、純粋で真っすぐですが、その中にも強さがあって、芯が通っている。そうした強さをもっと突き詰めていきたいです。僕は、見た目は決して“強い男”というイメージではないですが、それでも曲がったことは許さないという熱さや内面の強さを出していけたらいいなと思います。

 
  • 1
  • 2

特集・インタビューFEATURE & INTERVIEW

【映画コラム】夏にちなんだ異色ホラーを紹介『オブセッション 災愛』『ユースフル・ゴースト』『だぁれかさんとアソぼ?』

映画2026年7月24日

 今夏は、ただ怖がらせるだけではなく、恋愛や社会風刺、青春ドラマなど異なるジャンルを巧みに掛け合わせた“異色ホラー”が目を引く。恐怖の中に笑いがあり、切なさがあり、現代社会への視線もある。そんな一筋縄ではいかない作品がそろった。  1本目は … 続きを読む

関口メンディー「舞台での経験を積んでいきたい」 初主演舞台タクフェス第14弾 「北の島から」で家族愛を描き出す【インタビュー】

舞台・ミュージカル2026年7月24日

 宅間孝行が主宰するエンターテインメントプロジェクト「タクフェス」の最新作、第14弾「北の島から」が11月20日から上演される。主演を務めるのは、本作が舞台初主演となる関口メンディー。日本最北の島・礼文島を舞台に、家族の絆を描き出す本作で、 … 続きを読む

【K-POPもKドラマも深読みしたら韓国が見えた】#「オディソパンマリヤ」、なぜKドラマのケンカは「タメ口」から始まるのか

ドラマ2026年7月23日

 K-POPや韓国ドラマは、エンターテインメントであると同時に、韓国社会を映す鏡でもある。何気ない言葉やしぐさ、習慣の背景をたどると、その国ならではの価値観や歴史、人との関わり方が見えてくる。この連載では、韓国カルチャーを入り口に、知ってい … 続きを読む

星乃あんな「この映画で「ザ・Jホラー」の魅力を思う存分に感じてほしいと思います」『だぁれかさんとアソぼ?』【インタビュー】

映画2026年7月23日

 若者たちの間でひそかにはやる絶対にやってはいけない遊び。それは、学校の誰もいない階段の13段目でカセットテープに日付と名前を吹き込むと、名前を吹き込まれた人は死ぬというものだった…。「呪怨」シリーズの清水崇監督が、アイドルグループ「FRU … 続きを読む

望海風斗&坂本昌行が初共演で挑む、新たな「ファニー・ガール」 「元気とパワーと自信をもらえる作品」に【インタビュー】

舞台・ミュージカル2026年7月22日

 望海風斗と坂本昌行が出演するミュージカル「ファニー・ガール」が、9月8日から日生劇場で上演される。本作は、ニューヨークのブロードウェーレビュー、ジーグフェルド・フォリーズの大看板だったファニー・ブライスの伝記ミュージカルとして1964年に … 続きを読む

page top