エンターテインメント・ウェブマガジン
(C)エンタメOVO
いきませんね(苦笑)。でも、それが面白くて。途中、それぞれが手に入れた事件の証拠を出し合う時も、「誰から行く?」みたいな駆け引きがあるんです。例えば、自分が有利な証拠を持っていると思えば、できるだけ後で出したい。そう思ってタイミングを見計らって出してみたら、他の人がさらに有力な証拠を出してきて、当てが外れたり…。しかも皆さん、「台本があるのでは?」と思うくらい、「それを出すなら、次はこれで」といろんな証拠をスムーズに出してくるので、感心しっぱなしでした。
疲れましたね…。ただ、アドレナリンが出ていた上に、終了後には映画の最後に流れるアフタートークも撮ったので、高揚感はありました。おかげですぐに寝付けなかったので、ホテルの大浴場に行き、「すごい1日だったな…」と撮影を振り返っていました(笑)。
撮影は2日間あり、1日目が事件発覚から解決までを完全にアドリブで演じるメインのパートとアフタートークまで。2日目は、事件以前のシーンと途中に挿入される回想シーンの撮影で、普通にお芝居する形でした。だから、何も隠す必要のない2日目は、皆さん解放感いっぱいで、空き時間には写真を撮り合ったり、「あのときはああだった」「あれは面白かった」など、前日の撮影をワイワイ振り返ったりしていました。まるで、みんな一緒に何かを成し遂げた体育祭の後のような絆が生まれていましたね(笑)。
完成した映画を一緒に見た夫が、「自然体でその場にいる姿が、今までで一番いい」と褒めてくれたんです。そういうリアルなお芝居ができたおかけで、私自身も自分がどんな顔で人の話を聞いているのか、どんなふうにリアクションを取るのか、客観的に見ることができ、自分のお芝居を見つめ直すいい機会になりました。この経験を生かして、よりいいお芝居ができるようにしていきたいです。
ぜひ、犯人が誰なのか、一緒に考えながらご覧になってください。皆さん同様、演じている私たちも分かっていませんから(笑)。そんな作品は他にないので、今までにない楽しみ方ができるはずです。そして、私が特にお勧めしたいのは、結末を知った上でもう一度ご覧になることです。そうすると、「このときこう思っていたのか」「よく隠し通しているな」と、演じる側の気持ちが想像できて、また違った面白さがあるはずです。ぜひ何度も味わってみてください。
(取材・文・写真/井上健一)
(C)2024劇場版「マーダー★ミステリー 斑目瑞男の事件簿」フィルムパートナーズ
舞台・ミュージカル2025年8月28日
YouTubeもNetflixもない時代、人々を夢中にさせた“物語り”の芸があった——。“たまたま”講談界に入った四代目・玉田玉秀斎(たまだ・ぎょくしゅうさい)が、知られざる一門の歴史物語をたどります。 ▼講談は落ちない 「今日の話はオ … 続きを読む
映画2025年8月26日
-同年代の共演者とはアドリブでやり取りをしたこともありましたか。 奏介がテルオたちと大きなオブジェを作るシーンがあって、映画のスピードはずっとゆっくりなのに、あのシーンだけ会話のスピードが速くなるんです。そこで結構アドリブを入れたんですけ … 続きを読む
舞台・ミュージカル2025年8月26日
-皆さんの歌唱シーンもあるのですか。 橋本 それはもちろん、ちょくちょくあります(笑)。歌います。アンサンブルの方と一緒に歌うシーンもありますが、ミュージカルではないんです。バックに流れていて、それに合わせて芝居していくという形だと思います … 続きを読む
ドラマ2025年8月25日
また、原作から得た気付きも大きいという。「原作には、読者の感情を揺さぶる瞬間が描かれています。それがどこにあるのかを探りながら、ドラマにもそのエッセンスを取り入れるようにしています」。 原作の短編では、百々がさまざまな医療機関を受診して … 続きを読む
ドラマ2025年8月22日
NHKで好評放送中の連続テレビ小説「あんぱん」。『アンパンマン』を生み出したやなせたかしと妻・暢の夫婦をモデルにした柳井のぶ(今田美桜)と嵩(北村匠海)夫婦の戦前から戦後に至る波乱万丈の物語は、いよいよクライマックスが近づいてきた。このタ … 続きを読む