北原里英「自分のお芝居を見つめ直すいい機会に」 全編アドリブ劇の異色ミステリーに挑戦 『劇場版 マーダー★ミステリー 探偵・斑目瑞男の事件簿 鬼灯村伝説 呪いの血』【インタビュー】

2024年2月17日 / 07:23

(C)エンタメOVO

-といっても、予想通りにはいかないのでは?

 いきませんね(苦笑)。でも、それが面白くて。途中、それぞれが手に入れた事件の証拠を出し合う時も、「誰から行く?」みたいな駆け引きがあるんです。例えば、自分が有利な証拠を持っていると思えば、できるだけ後で出したい。そう思ってタイミングを見計らって出してみたら、他の人がさらに有力な証拠を出してきて、当てが外れたり…。しかも皆さん、「台本があるのでは?」と思うくらい、「それを出すなら、次はこれで」といろんな証拠をスムーズに出してくるので、感心しっぱなしでした。

-終わった時はだいぶお疲れになったのでは?

 疲れましたね…。ただ、アドレナリンが出ていた上に、終了後には映画の最後に流れるアフタートークも撮ったので、高揚感はありました。おかげですぐに寝付けなかったので、ホテルの大浴場に行き、「すごい1日だったな…」と撮影を振り返っていました(笑)。

-撮影終了まで、他の共演者と撮影以外で会う機会はなかったのでしょうか。

 撮影は2日間あり、1日目が事件発覚から解決までを完全にアドリブで演じるメインのパートとアフタートークまで。2日目は、事件以前のシーンと途中に挿入される回想シーンの撮影で、普通にお芝居する形でした。だから、何も隠す必要のない2日目は、皆さん解放感いっぱいで、空き時間には写真を撮り合ったり、「あのときはああだった」「あれは面白かった」など、前日の撮影をワイワイ振り返ったりしていました。まるで、みんな一緒に何かを成し遂げた体育祭の後のような絆が生まれていましたね(笑)。

-今までにない経験だったと思いますが、本作を通じて新たな発見はありましたか。

 完成した映画を一緒に見た夫が、「自然体でその場にいる姿が、今までで一番いい」と褒めてくれたんです。そういうリアルなお芝居ができたおかけで、私自身も自分がどんな顔で人の話を聞いているのか、どんなふうにリアクションを取るのか、客観的に見ることができ、自分のお芝居を見つめ直すいい機会になりました。この経験を生かして、よりいいお芝居ができるようにしていきたいです。

-お客さんにお勧めの楽しみ方はありますか。

 ぜひ、犯人が誰なのか、一緒に考えながらご覧になってください。皆さん同様、演じている私たちも分かっていませんから(笑)。そんな作品は他にないので、今までにない楽しみ方ができるはずです。そして、私が特にお勧めしたいのは、結末を知った上でもう一度ご覧になることです。そうすると、「このときこう思っていたのか」「よく隠し通しているな」と、演じる側の気持ちが想像できて、また違った面白さがあるはずです。ぜひ何度も味わってみてください。

(取材・文・写真/井上健一)

(C)2024劇場版「マーダー★ミステリー 斑目瑞男の事件簿」フィルムパートナーズ

  • 1
  • 2
 

特集・インタビューFEATURE & INTERVIEW

「豊臣兄弟!」第3回「決戦前夜」小一郎、藤吉郎、信長の関係を浮き彫りにした草履取りの逸話【大河ドラマコラム】

ドラマ2026年1月22日

 NHKで好評放送中の大河ドラマ「豊臣兄弟!」。戦国時代、主人公・豊臣秀長(=小一郎/仲野太賀)が、兄・秀吉(=藤吉郎/池松壮亮)を支え、兄弟で天下統一を成し遂げるまでの軌跡を描く物語は快調に進行中。1月18日に放送された第3回「決戦前夜」 … 続きを読む

「ラムネモンキー」「不思議な面白さと懐かしさと優しさとミステリーの混ざり方が秀逸」「記憶が曖昧だったり変化していたりという感覚が面白く描けている」

ドラマ2026年1月22日

 「ラムネモンキー」(フジテレビ系)の第2話が、21日に放送された。(※以下、ネタバレを含みます)  本作は、かつての恩師の失踪事件の謎が3人の大人を再起動させる「1988青春回収ヒューマンコメディー」。反町隆史、大森南朋、津田健次郎主演。 … 続きを読む

鈴木愛理「社会問題について触れるような作品に携わるのは初めてだったので挑戦になると思いました」『ただいまって言える場所』【インタビュー】

映画2026年1月22日

-お母さん役の大塚寧々さんとの共演はいかがでしたか。  初共演でしたが、ドラマなどでずっと拝見していました。まさか自分に近い役柄でご一緒することができるとは思っていなかったので、すごくうれしい気持ちでいっぱいでした。寧々さんは普段からかっこ … 続きを読む

「顔のない患者」主演の長谷川慎「全てに伏線が張られています」 樋口日奈、井上想良、曽田陵介との“日向ぼっこ”エピソードも披露

ドラマ2026年1月22日

 現在放送中のドラマ「顔のない患者-救うか、裁くか-」(カンテレ・フジテレビ系)出演者の囲み取材が21日、東京都内で行われ、長谷川慎(THE RAMPAGE)、井上想良、樋口日奈、曽田陵介が登場した。  本作は、主人公の医師・都築亮(長谷川 … 続きを読む

鈴木福「これほどいろんな人に見てもらいたいと思う映画は初めてかもしれません」『ヒグマ!!』【インタビュー】

映画2026年1月22日

-この映画の対象はクマですが、『ジョーズ』(75)のようなモンスターパニック的なテイストもありますね。  そうですね、監督とプロデューサーも含めてすごくいいチームで、みんなの映画への愛がふんだんに注ぎ込まれた映画になっています。映画好きの人 … 続きを読む

Willfriends

page top