北原里英「自分のお芝居を見つめ直すいい機会に」 全編アドリブ劇の異色ミステリーに挑戦 『劇場版 マーダー★ミステリー 探偵・斑目瑞男の事件簿 鬼灯村伝説 呪いの血』【インタビュー】

2024年2月17日 / 07:23

 元AKB48のメンバーで、現在は女優として活躍するほか、昨年は作家デビューも果たした北原里英。彼女が新たに挑んだのは、全編台本なしの即興劇(=アドリブ)で繰り広げられる異色ミステリーだ。推理小説の登場人物となった参加者が、話し合いながら事件解決を目指す話題の体験型ゲーム「マーダーミステリー」。そのシステムを応用した『劇場版 マーダー★ミステリー 探偵・斑目瑞男の事件簿 鬼灯村伝説 呪いの血』が、2月16日から全国公開となる。劇団ひとり、木村了、犬飼貴丈、文音、松村沙友理、八嶋智人、高橋克典ら豪華キャストの中から殺人事件の犯人を捜す先読み不可の物語。そのユニークな撮影を通じて彼女がつかんだものとは。


北原里英〈ヘアメイク:熊谷美奈子 スタイリスト:山田梨乃〉(C)エンタメOVO

-不気味な伝承が残る鬼灯村(=ほおずきむら)の名家の当主が、大雨で孤立した屋敷の中で殺害された事件を巡り、その場に居合わせた容疑者8人の中から犯人を捜していく緊迫した物語です。全編台本なしのアドリブで撮影されたそうですが、撮影前のリハーサルなどはなかったのでしょうか。

 一切ありませんでした。死体が発見され、関係者が集まった場面から、いきなり「用意、スタート」で。だから皆さん、口にこそ出しませんでしたが、最初は「誰から行く?」と、探り合うような状態で。

-それはかなり緊張しますね。

 心強かったのが、劇団ひとりさんや八嶋さんの存在です。お二人が切り込み隊長的な感じで場を引っ張ってくださったんです。部屋にある小道具を使ったりするのも、あの緊張感の中ではなかなかできることではありませんが、ひとりさんはバナナを手に取ったかと思えば、むいた皮をポイッと放り投げて。それを見た八嶋さんも、皮が落ちた場所をさりげなく確認し、その後の芝居に生かすんです。2人で事前に打ち合わせしたのかと思ったくらいで、そういうことが自然にできるのはすごいなと。そんなふうに、プロの技が随所にちりばめられているんです。

-犯人を捜す皆さんのリアルなやり取りを見ているとハラハラします。

 私たちも犯人を知らないので、ハラハラしっぱなしでした。自分が疑われないようにしなければいけませんし、疑われた場合、その疑惑を何とか晴らさなければいけないので、一瞬も気が抜けなくて。しかも、皆さんさすがにプロの俳優だけあって、自分に疑惑が向けられると、本当に疑われている気になるんです(苦笑)。

-出演者の皆さんをサポートするスタッフも大変そうですね。

 スタッフの皆さんは、撮影以外でキャスト同士を接触させないように必死でした。普通は、撮影前に他の共演者の方と顔を合わせればあいさつしたりするんですけど、今回はすぐにスタッフが飛んできて、「しゃべらないでください」と。途中の待ち時間も、キャストは全員別の場所で待機し、それぞれにスタッフ1人が張り付いて、絶対に会わせないようにして。だから、スタッフはかなりピリピリしていたんじゃないでしょうか。誰か1人でも余計なものを見てしまったら、すべてが台無しですから。

-演じるに当たって、どんな準備をしましたか。

 事前にそれぞれの役について、バックボーンやその日1日の行動をまとめた資料を頂いたので、しっかり頭に入れておくようにしました。例えば、自分が何時にどこへ行き、何時に帰ってきたから、この時間はどうだった…といったことは、質問されたとき、スムーズに答えられないと疑われてしまうので。また、私はこれまで何度か他の番組などでマーダーミステリーに参加した経験があり、ある程度、突っ込まれそうなところが予想できたので、そのときの言い訳も考えておきました。

 
  • 1
  • 2

特集・インタビューFEATURE & INTERVIEW

「身代金は誘拐です」“亀井”佐津川愛美の正体が判明 「また小池徹平が出てきた」「不穏でしかない」

ドラマ2026年2月27日

 勝地涼と瀧本美織がW主演するドラマ「身代金は誘拐です」(読売テレビ・日本テレビ系)の第8話が、26日に放送された。(※以下、ネタバレを含みます)  本作は、娘を誘拐された夫婦が「娘の命を救うために、他人の子どもを誘拐できるか?」という極限 … 続きを読む

「ラムネモンキー」「今回は山下達郎の『クリスマスイブ』が効いてたね」「事件の鍵は都市開発にあるのでは」

ドラマ2026年2月26日

 「ラムネモンキー」(フジテレビ系)の第7話が、25日に放送された。  本作は、かつての恩師の失踪事件の謎が3人の大人を再起動させる「1988青春回収ヒューマンコメディー」。反町隆史、大森南朋、津田健次郎主演。脚本は古沢良太氏。(*以下、ネ … 続きを読む

ゴーマン シャノン 眞陽 (まひな)「ブレンダン・フレイザーさんは、心も体も大きな太陽みたいな存在の人です」『レンタル・ファミリー』【インタビュー】

映画2026年2月26日

 東京で暮らす落ちぶれた俳優のフィリップが、レンタル・ファミリーの仕事を通して自分自身を見つめ直していく姿を描く『レンタル・ファミリー』が2月27日から全国公開される。『ザ・ホエール』でアカデミー主演男優賞に輝いたブレンダン・フレイザーが主 … 続きを読む

渡辺大知「僕が演じた駒井という人物そのものがカメラの役割を果たしています」『道行き』【インタビュー】

映画2026年2月23日

 大阪から奈良に移住してきた青年・駒井は、御所市に代々暮らす老人・梅本から購入した古民家の改修工事を進めている。たびたび様子を見に訪れる梅本が語る昔の町や家に流れてきた時間の話が、駒井に大切な風景を思い出させる。『おばけ』でPFFアワード2 … 続きを読む

吉田恵里香氏「寅子の視点では描けなかったものを、どれだけ描けるか」「虎に翼」スピンオフに込めた脚本家の思い「山田轟法律事務所」【インタビュー】

ドラマ2026年2月23日

 2024年に放送されたNHKの連続テレビ小説「虎に翼」。女性として日本で初めて法曹界に飛び込んだ佐田寅子(伊藤沙莉)の歩みを描いた物語は大きな反響を呼ぶと共に、第62回ギャラクシー賞テレビ部門大賞に輝くなど、高い評価を受けた。そのスピンオ … 続きを読む

Willfriends

page top