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舞台「シラの恋文」(撮影:宮川舞子)
皆さん今、コロナを乗り切ったという同じ経験を持っていますが、そうしたことも舞台上で思い出して、リアルな気持ちが湧いてくるんですよ。もしかしたら、また恐ろしいことが起こるということもあるのかなと、ハッとするような脚本だと思います。もちろん、この作品自体はフィクションですが、その中にも胸がザワザワしてしまうシチュエーションがあって、例えば、サナトリウムで結核になられた方が肩を寄せ合いながら畑仕事をするという姿も現実にあるのかなと思ってしまうと、より役に入り込めます。
今、僕たちが普通にクリスマスや年末年始を過ごせるというのは、改めて考えると素晴らしいことですよね。ただ、裏を返せば死は誰にでも平等にあるもので、いつ訪れるか分からないものでもある。そう考えると、日常の中の幸せやちょっとしたことがかけがえのない時間なんだなということを、今一度、僕に教えてくれているように思います。
演出の寺十吾さんから「志羅は人の話を引き出すような何かの力がないといけない」と言われていたので、どこかはかなげで、浮世離れしているところがあるのではないかと思い、そう演じたいと思っています。自分の死に対しても客観視していて、不思議な雰囲気がある。実際に、なぜかこの人には話しやすい人っていると思うんですよ。そういうイメージで演じています。
皆さんチームワークが良くて、真面目で優しくて、なんでこんなに嫌な人がいないんだろうと思うカンパニーでした(笑)。僕は恵まれていて、周りに嫌な人がいないんですよ。一人くらい嫌な人がいた方が面白くなるのにと思うくらい、いい人ばかり。(今回のカンパニーのメンバーは)だしやリンゴや食べ物をいろいろくださるんです(笑)。だから、稽古していると食料に困らないんです(笑)。ずっとこの舞台をやっていたいな。
2023年はたくさんの役を演じることができて、幸せ満開の春がきたという感じでした。舞台も映画もドラマも、演じるということに関しては全て網羅できてしまったので、すごく幸せでした。良いものをたくさんみんなから受けて、拾わせていただいたので、2024年も焦らず、コツコツと進んでいけたらと思います。2023年に受けた良いものを自分の中で開花させる1年になればと思うので、頑張ります。
舞台・ミュージカル2025年11月30日
今期も三谷幸喜の「もしもこの世が舞台なら、楽屋はどこにあるのだろう」に出演するなどドラマや映画で注目を集め、舞台やさまざまなジャンルでも活躍する富田望生。その富田が、2026年1月10日から上演する舞台「世界の終りとハードボイルド・ワンダ … 続きを読む
映画2025年11月29日
『栄光のバックホーム』(11月28日公開) 2013年のプロ野球ドラフト会議で指名され、鹿児島実業から阪神タイガースに入団した18歳の横田慎太郎(松谷鷹也)。誰もがその将来に大きな期待を寄せていたが、突然横田の目にボールが二重に見えるとい … 続きを読む
舞台・ミュージカル2025年11月29日
氷川きよしが座長を務める「氷川きよし特別公演」が2026年1月31日に明治座で開幕する。本作は、氷川のヒット曲「白雲の城」をモチーフにした芝居と、劇場ならではの特別構成でお届けするコンサートの豪華2本立てで贈る公演。2022年の座長公演で … 続きを読む
映画2025年11月28日
-結婚したサチとタモツのすれ違いが最初に垣間見えるのが、共通の友人の結婚式に1人で参加したサチが帰宅した後のシーンです。勉強しながら留守番していたタモツに、結婚式の様子を話したサチがトイレに行った後、何気なく「トイレットペーパーないよ」と声 … 続きを読む
映画2025年11月28日
-そんな親しい関係を築き上げたお二人に加え、WEBで公開されている本作のプロダクションノートを拝見すると、秋山監督をはじめとするスタッフの熱量もかなり高い現場だったようですね。 松谷 俳優がスタッフも兼任するのが秋山組の特徴で、「慎太郎さん … 続きを読む