エンターテインメント・ウェブマガジン
現在放送中の連続テレビ小説「ブギウギ」(NHK)に、趣里が演じるヒロイン・スズ子の生涯のライバルとなる歌手・茨田りつ子役の菊地凛子から最新インタビューが届いた。
「ブギウギ」茨田りつ子役の菊地凛子(C)NHK
大河ドラマ「鎌倉殿の13人」に出演していた時、隣のスタジオで「らんまん」の撮影をやっていて、のぞき見しては「いいな〜」と思っていました。若いころ「ちゅらさん」に出演させていただいたことがありますが、今の年齢でまた朝ドラをやってみたいと思っていたところで「ブギウギ」のお話をいただいて、とてもうれしかったです。
(茨田りつ子は)淡谷のり子さんがモデルの役ということで、淡谷さんの著書や資料を読み、調べれば調べるほど偉大な女性だとわかり、腰が引けてしまいましたが、誠意を持って演じたいと思います。淡谷さんのお墓参りに行って「一生懸命やるのでどうか怒らないでください」とごあいさつもしました。
淡谷さんは「私は自分の歌を歌う」「軍歌は歌いたくない」という姿勢を貫いた方です。歌うことに一生を賭けていらして、実際に書かされた始末書も相当な量だったそうです。その強さの一方で、表現者なのでちゃんと誰かに寄り添える心持ちの方だったと思っています。女性としてただ強いというよりも、いろいろなことを思いやれる、理解できる方だったのではないかと思います。なので、りつ子を演じる際も、人間としての強さは常に持ちつつも、心の深いところではスズ子とお互いにリスペクトし合っている部分を表現できたらいいなと思っています。
りつ子とスズ子は実際に手をつないだりはしないけれど、大変な時代の中で、同志として手をつなぎたくなるような瞬間が2人の間にあっただろうと思うんです。その関係性は今を生きる私にもすごく響いています。演じる上で、繊細にお話しされる淡谷さんの声も大事にしています。言っている内容は強くても音の感じは柔らかく、天使のような声をされていらっしゃいました。そこが魅力的だなと思っていて、「静かで、のどを大事にしている感じ」を意識して表現しています。
趣里ちゃんは華やかでかわいらしい、パッと咲いた大輪の花という印象です。スズ子としてお話ししているときも大阪言葉がワーッとあふれて楽しいですね。
「ブギウギ」(C)NHK
「ブギウギ」は、脚本を読んでいても元気が出る作品です。激動の時代を前向きに、明るく生きていく姿がすごく力になると感じます。私もスズ子を近くで見ていて応援したくなっていますし、一出演者として自分も視聴者の皆さんを少しでも元気づけられる存在でありたいと思っています。
スズ子がステージで歌って踊る姿を見るだけでも、とても明るい気持ちになります。視聴者の皆さんにもきっと楽しんでいただけると思います。
「ブギウギ」(C)NHK
菊地凛子(きくち・りんこ)/神奈川県出身。映画『生きたい』(99年)にてスクリーンデビュー。『BABEL』にてアカデミー助演女優賞を含む多数の映画賞にノミネート。映画『パシフィック・リム』シリーズなど海外の作品にも多数出演。22年の大河ドラマ「鎌倉殿の13人」にて主人公の3人目の妻、のえ役で出演。
ドラマ2025年3月16日
NHKで好評放送中の大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」。“江戸のメディア王”と呼ばれた“蔦重”こと蔦屋重三郎(横浜流星)の波乱万丈の生涯を描く物語は、快調に進行中。3月23日放送予定の第12回「俄なる、『明月余情』」では、吉原で盛大 … 続きを読む
ドラマ2025年3月16日
NHKで好評放送中の大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」。“江戸のメディア王”と呼ばれた“蔦重”こと蔦屋重三郎(横浜流星)の波乱万丈の生涯を描く物語は、快調に進行中。3月23日放送予定の第12回「俄なる、『明月余情』」では、吉原で盛大 … 続きを読む
ドラマ2025年3月16日
TBS系で好評放送中の日曜劇場「御上先生」。第9話の放送を前に主役の御上孝を演じている松坂桃李の取材会が行われた。 -今作に参加されてどんなお気持ちですか? 今作のようにメッセージ性の強い作品で、ギリギリなワードやせりふ、描写などを含め … 続きを読む
映画2025年3月14日
『教皇選挙』(3月20日公開) 全世界に14億人以上の信徒がいるとされるキリスト教最大の教派・カトリック教会。その最高指導者で、バチカン市国の元首であるローマ教皇が亡くなり、新教皇を決める教皇選挙「コンクラーベ」に世界中から100人を超え … 続きを読む
映画2025年3月11日
名作児童文学『オズの魔法使い』に登場する魔女たちの知られざる物語を描き、2003年の初演から20年以上にわたり愛され続ける大ヒットブロードウェーミュージカル「ウィキッド」を映画化した2部作の前編『ウィキッド ふたりの魔女』が3月7日から公 … 続きを読む