中村七之助 親友・松本潤との初共演に「神様が待っていてくれたのかな、と思うような巡り合わせ」 迫る関ヶ原!演じる石田三成と家康の関係は?【「どうする家康」インタビュー】

2023年10月24日 / 13:29

-SNSなどでは、そういう声も多く聞かれました。

 その一方で、中には「三成と家康がこんなに仲がいいわけない」と思う方もいらっしゃるかもしれません。でも僕は「もしかしたら、仲が良かったかも」と思っていますし、そういうロマンを持って古沢さんも脚本を書いていらっしゃるはずです。これは、歴史ドキュメンタリー番組ではなく、「こうだったら面白いな」というロマンを描くエンターテインメントなので、視聴者の皆さんには、ぜひ柔軟に受け止めていただければ幸いです。

-現場で目にした座長としての松本さんの印象は?

 彼は嵐で活動していた頃から、コンサートの演出などをやってきたので、リーダーシップをとるのは上手ですよね。この作品をどういう方向に持っていこうかと常に考え、現場の士気を高め、スタッフの意見を聞きながら、少しでもいいものにしようとする。改めて、その情熱のすごさを実感しました。

-初共演で感じた役者・松本潤の魅力は?

 僕はこの作品をずっと見てきましたが、現場で実際に松本と会ってみて、改めて「立派な家康公だな…」と感じました。いろんな方と相談しながら、彼なりに長期の撮影の中での演技プランを計算してやってきたのでしょうけど、家康公が染みついていますよね。その吸収力はすごいなと。でも同時に、本番になるとそんな計算は忘れて動物的に心が動き、家康公になり切っている。彼は「役者としてはあまり自信がない」と言っていましたが、その姿を見ていると、決してそんなことはない。素晴らしい役者だと思います。

-この作品を通して、松本さんの印象が変わった部分はありますか。

 僕は、彼がこれまで色々と悔しい思いをしてきたことも知っていますが、その悔しさをバネに自分の力で道を切り開き、華々しい成果を上げてきました。そんなふうに不屈の闘志でここまで歩んできた彼の人間性は、この作品からもにじみ出ています。役者にとって、1年以上も続けて同じ役を演じる機会は、大河ドラマくらいしかありません。僕も、これまで長く役者をやってきましたが、一度も経験のないことですから。その分、難しさやプレッシャーを感じることもあったはずですが、おかげで一皮も二皮もむけたと思うので、ファンの皆さんも驚いているのではないでしょうか。ぜひ今後も、いろんなことにチャレンジしてほしいですね。

-最後に、関ヶ原の合戦に向けての見どころを教えてください。

 隠居した三成が、いかに兵を挙げることになるのか。そこに注目していただけたら。「厭離穢土欣求浄土(おんりえどごんぐじょうど)」を旗印に掲げていた家康と同じく、「戦なき世を目指す」という志は本来、三成も一緒なんですよね。同じ思いを持って戦乱の世を歩んできたはずなのに、なぜ三成が未曾有の大戦を仕掛けることになるのか。そこが大きなポイントになってきます。関ヶ原の合戦の場面では、三成の内にある家康に対する思いを強く出すことを心掛けて演じさせていただきました。ぜひご期待ください。

(取材・文/井上健一)

「どうする家康」(C)NHK

  • 1
  • 2
 

特集・インタビューFEATURE & INTERVIEW

内野聖陽、念願のリア役にかける思いとは 「リア王 -KING LEAR-」【インタビュー】

舞台・ミュージカル2026年7月17日

 シェークスピア四大悲劇の一つ「リア王」が内野聖陽の主演で9月21日から上演される。舞台、映画、テレビと各方面で活躍し、硬軟・老若を問わず多彩な役柄を演じ分ける実力派の内野。ドラマ「ゴールドサンセット」の劇中劇で「リア王」を演じた経験と熱い … 続きを読む

唐田えりか「染谷将太さんのお芝居が衝撃的でした」コンビニ店を舞台にした異色ホラーで初共演『チルド』【インタビュー】

映画2026年7月16日

-堺と小河がファミレスで会話するシーンでは、染谷さんがほかのシーンとは別人のように生き生きとしていたのも驚きでした。  染谷さんのお芝居は、楽しそうなときも、わかりやすく楽しそうにするのではなく、せりふの間のちょっとした息遣いや一瞬のほほ笑 … 続きを読む

「豊臣兄弟!」第26回「信長を笑わせろ!」 人間ドラマと華やかなエンターテインメントが一体になった大河ドラマならではのエピソード【大河ドラマコラム】

ドラマ2026年7月10日

 NHKで好評放送中の大河ドラマ「豊臣兄弟!」。戦国時代、主人公・豊臣秀長(=小一郎/仲野太賀)が、兄・秀吉(池松壮亮)を支え、兄弟で天下統一を成し遂げるまでの軌跡を描く物語は快調に進行中。7月5日放送の第26回「信長を笑わせろ!」では、小 … 続きを読む

花總まりがアガサ・クリスティに 失踪の謎を追うミュージカル「AGATHA(アガサ)」で「ミステリーの世界を体感していただけたら」【インタビュー】

舞台・ミュージカル2026年7月9日

 イギリスを代表する推理小説家で“ミステリーの女王”と呼ばれたアガサ・クリスティが失踪した実話を元にしたミュージカル「AGATHA(アガサ)」が7月18日から上演される。本作は、アガサ・クリスティが失踪した11日間の謎を追う物語。現在(19 … 続きを読む

【K-POPもKドラマも深読みしたら韓国が見えた】#セブチを見ていると分かる、韓国の年齢の不思議

2026年7月8日

▽タメ口は崩せる、でも「ヒョン」は残る  日本でも、兄弟や親しい先輩後輩のあいだでは、呼称は残したまま口調だけくだけることがある。「お兄ちゃん」と呼びながらタメ口で話すこともあれば、「先輩」と呼びながら冗談を言い合うこともある。  もう少し … 続きを読む

page top