大貫勇輔&小野田龍之介&木村達成、ミュージカル「マチルダ」トリプルキャストで挑む憎まれ役【インタビュー】

2023年3月21日 / 08:00

-二枚目の役やヒーロー的な役を演じることも多いと思いますが、今回は主人公に敵対する憎まれ役になります。そうした役どころを演じる面白さはどんなところにありますか。

大貫 これまでミュージカル「ロミオ&ジュリエット」の死のダンサーや、ミュージカル「ピーター・パン」のフック船長、舞台「ねじまき鳥のクロニクル」の綿谷ノボルなど、悪い役を演じてきてはいますが、今回は初めて尽くしです。口を開けば悪口しか言わないので(笑)。チャレンジングな舞台になっています。日々、新しい自分と出会っているような感覚です。

小野田 僕は10代後半から20代前半の頃は、ヒールや奇抜な役を演じることが多かったんですよ。なので、久しぶりにこうした役が演じられるとワクワクしています。ただ、トランチブルは言葉遣いがとにかく悪い。この令和の時代に「このウジ虫」とか「ならず者」と人に向かって言うんです。そうした言葉が普段も出てきそうになるので、それは今、困っているところです。

大貫 でも、(小野田は)まさにトランチブルになっているよね。あまり日常と変わらないといったら語弊があるかもしれないけど(笑)。

小野田 そんなことはないですよ。お二人に比べたら僕は存在感も薄いですし、本当にシャイな俳優なんで、今、大胆に演じるのに精いっぱいです(笑)。

木村 僕は「卒業タイムリミット」というドラマで学校の先生役はやったことがあるんですよ。そのときも“ギチギチ”なシーンがあったのですが。

小野田 “ギチギチ”というのは、トランチブルの最上級のお仕置きなのですが、じゃあ、やっていることは変わらないんだ(笑)?

木村 そのときとは、性別が違うというのが大きいですね。それから、体格。トランチブルは、ハンマー投げの元選手で、スポーツ万能なので、自分の動きにもそうしたスパイスが加わればより面白くなるのかなと思っています。ただ、最近、全然運動をしていないので、すでに体がバキバキで、膝が笑っちゃうんですよ。毎朝、起きるのが怖いんです(笑)。運動をしなければいけないなと思っているところです。

-ビジュアルもインパクトがありますが、実際に扮装(ふんそう)をした感想は?

大貫 あんなに大きなおできをつけたこともなかったですし、太い眉毛で、不細工に見えるようにメークをするというのも初めてだったので、新鮮な写真が撮れたと思います。小野田さんは、特に似合っていましたね(笑)。

小野田 はい、僕は撮影のときから何の違和感もなかったですよ(笑)。あの衣裳を着ると、一気に役になれるエネルギーがあるんですよ。ウィッグもメークも含めて、あそこまで変身できると、役に入り込めます。扮装の力は偉大だなと感じました。

木村 おできの場所も少しずつ違うんですよ。僕たち3人も違いますが、世界各国、演じる俳優さんの骨格によって、全部位置を変えているそうです。眉毛をつなげるかどうするかも違います。それだけこだわりがあるんだなと感じました。

(取材・文・写真/嶋田真己)

Daiwa House presentsミュージカル「マチルダ」

 ミュージカル「マチルダ」は、3月25日~5月6日に都内・東急シアターオーブ(3月22日~24日はプレビュー公演)、5月28日~6月4日に大阪・梅田芸術劇場メインホールで上演。公式サイト

  • 1
  • 2
 

特集・インタビューFEATURE & INTERVIEW

佐々木蔵之介「この映画を見た後で自分の気持ちがさまようようなところがあるので、誰かと一緒に見てほしいと思います」『名無し』【インタビュー】

映画2026年5月22日

-この話は、佐藤さんだからこそ出てきたものだという感じはありましたか。  多分、この山田太郎というのをこんなふうに演じてみたいというところから始まったんだと勝手に思います。そこからストーリーを膨らませていったり、いろいろと作っていったのかも … 続きを読む

宮野真守&神山智洋、初共演の二人が作り上げる、劇団☆新感線のドタバタ音楽活劇ミステリー 「多幸感にあふれた作品をお届けしたい」【インタビュー】

舞台・ミュージカル2026年5月22日

 宮野真守と神山智洋(WEST.)が出演する、2026年劇団☆新感線46周年興行・夏公演 SHINKANSEN☆RSP 怪奇骨董音楽劇「アケチコ!~蒸気の黒ダイヤ、あるいは狂気の島~」が、6月12日から上演される。本作は、脚本に劇作家の福原 … 続きを読む

「豊臣兄弟!」第19回「過去からの刺客」慶の心を動かした小一郎の言葉【大河ドラマコラム】

ドラマ2026年5月21日

 NHKで好評放送中の大河ドラマ「豊臣兄弟!」。戦国時代、主人公・豊臣秀長(=小一郎/仲野太賀)が、兄・秀吉(=羽柴秀吉/池松壮亮)を支え、兄弟で天下統一を成し遂げるまでの軌跡を描く物語は快調に進行中。5月17日に放送された第19回「過去か … 続きを読む

唐沢寿明「こんなにひどい男をやってよかったのかなという後悔はちょっとありました」『ミステリー・アリーナ』【インタビュー】

映画2026年5月21日

-解答者役の人たちはいかがでしたか。  彼らも、ある意味バチバチでした。例えば、玉山(鉄二)くんがきっちりやると、次に出てくる人に、自分はもっと面白くやってやろうというスイッチが入ります。みんな真面目な人だから、負けないようにやるんです。そ … 続きを読む

川島鈴遥、森田想「この映画は、ちょっと落ち込んだ時とかに見るといいかもしれません。きっと心が軽くなります」【インタビュー】『いろは』

映画2026年5月21日

-本作は長崎地方が舞台でしたが、最近、地方色が強い映画が多いと思います。その辺りはどう感じますか。 川島 もし自分が旅行で行くとしても、ここは見つけられないかもって思うような場所でも撮影したので、普段見られない景色や美しい景色を見られたこと … 続きを読む

page top