武田航平&木村達成が明かす、芝居に必要な“栄養源”【インタビュー】

2022年8月24日 / 08:00

 アラフォー癒やし系上司とアラサー番犬部下のサラリーマン純愛オフィスラブを描いたドラマ「オールドファッションカップケーキ」が、現在、フジテレビで放送中だ。本作は、佐岸左岸による人気コミックを、武田航平と木村達成のW主演で実写ドラマ化。出世欲も結婚願望もない、ルーティンな日々に憂鬱(ゆううつ)さを感じている野末を演じる武田と、野末に尊敬の念と恋心を抱く優秀な部下の外川を演じる木村に撮影の裏話や本作の見どころを聞いた。

武田航平(左/ヘアメーク:七絵/スタイリスト:網野正和)と木村達成(ヘアメーク:齊藤沙織/スタイリスト:部坂尚吾(江東衣裳)

-最初に原作を読んだときの感想を聞かせてください。

武田 きれいな絵でかわいい描写がたくさんある作品だなというのが最初の感想でした。誰もが経験しているであろう日常の悩みや苦しみ、喜びなどの“日常”にスポットを当てていて、それが共感を呼ぶと感じ、非常にすてきな作品だなと思いました。

木村 外川がアンチエイジングのためにスイーツ巡りを提案するというのはすごく面白いと思いながら、同時に口いっぱいに頬張っている外川を見て、この撮影がやってくるんだなと(笑)。

-スイーツはあまり食べないのですか。

木村 疲れたときには食べることもありますけど、それでもパンケーキで糖分を取ろうと考えることはあまりないですね(笑)。

-武田さんは、普段はスイーツを食べますか。

武田 僕は食べますよ。お酒を飲みながらチョコレートを食べたり、コンビニスイーツも食べます。抹茶が好きなので、抹茶系のスイーツは特に好きです。スイーツ巡りというわけではないですが、先日、頂いたスイーツがすごくおいしかったので、お店まで行った、ということもありました。神田にある「近江屋洋菓子店」というお店なのですが、昔ながらの洋菓子店で、おいしかったです。

-ドラマの中にもたくさんのスイーツが登場していますが、特に印象に残っているスイーツは?

武田 どれもおいしかったですが、一つ挙げるならば、フルーツが入ったスパークリングワインかな。爽やかでさっぱりしていておいしかったです。

木村 僕は、野末さんに食べさせてあげたパンケーキがおいしかったです。口当たりも優しくて、それまで食べたことがないふんわりとしたパンケーキで印象に残っています。それから、撮影の合間に六本木でピザを食べに行ったんですよ。切り売りしているピザが売っていて、それがめちゃくちゃおいしかった。

武田 甘いものを食べ過ぎて、塩辛いものが食べたくなったんだね(笑)。

-今回、それぞれの役を演じる上ではどんなところを意識しましたか。

武田 原作の漫画を映像化したときに、原作のファンの方に違和感を与えないようにしたいとは思いました。自分が読んだときに感じた第一印象や雰囲気を大事にしようということは心掛けたことです。

-原作の漫画は役作りの上でもかなり参考にしたのですか。

武田 参考にするという作り方もありますが、全く違うキャラクターとして構築すればそれはそれで違うものとして見ていただけるんだと思います。ただ、一番してはいけないのは、中途半端に作ることだと思っているので、きちんと作品に向き合って、僕が読者として感じた野末さんという人間を表現したいとは思っていました。もちろん、僕一人の考えでなく、監督さんや他のキャストさんたちとのお芝居を通して、みんなで一緒に作り上げていったものだと思います。

木村 原作があるものを実写化するのは勇気がいることだと思います。原作のファンの方々にどこまで喜びを感じてほしいか、逆にどこまでいい意味で裏切るかなど、考えなくてはいけない瞬間が絶対にあるんです。今回、僕は、頂いた脚本にあるせりふをどうやって野末さんに投げ掛けるかということに重きを置きました。そうすることで、おのずと自分が思い描く人物になるのではないかなと。もちろん、お芝居は一人でするものではなく、相手の方が自分のせりふをどう受け取ったかで、また変わってくると思うので、そうしたやり取りが奇跡を生んで、いい方向に走っていくことができたんだと思います。なので、あまり深くは考えずに、頂いたせりふに血液を流し込むという作業をしたという感覚でした。

 
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