米倉涼子&松本穂香、フィリピンでのロケで「彼らはそれでも生きていかなければいけないんだと考えさせられた」 「エンジェルフライト 国際霊柩送還士」【インタビュー】

2023年3月15日 / 08:00

 国境を越えて遺体を遺族の元へ送り届ける国際霊柩送還士の姿を描いた、Amazon Originalドラマ「エンジェルフライト 国際霊柩送還士」が、3月17日から配信される。物語の舞台は、羽田空港内に事務所を構える“エンジェルハース”という小さな会社。口は悪いが情に厚い女社長の伊沢那美を演じる米倉涼子と、新入社員の高木凛子を演じる松本穂香に、撮影の裏話や見どころを聞いた。

松本穂香(左)と米倉涼子 (C)エンタメOVO

-「国際霊柩送還士」という仕事をテーマにしたドラマと聞き、最初にどんな感想を持ちましたか。

米倉 もともとドラマの原作となっている佐々涼子さんの本が大好きだったので、「まさかあの本が?」と驚きました。強くて潔い女性像がかっこよく、いつかこうした女性を演じられたらいいなと願っていたので、驚きはありましたがうれしかったです。

松本 私は、このドラマのお話を聞くまで国際霊柩送還士という職業を知りませんでした。ただ、テレビなどで海外で亡くなられた日本人のニュースを見ることもあったので、改めて考えると確かになくてはならない職業だと思いました。

-米倉さんと松本さんは本作が初共演になりますが、互いの印象は?

米倉 すごくかわいいなと。撮影が進むにつれて、体育会系ではないんだろうな(笑)というのは分かっていきましたが、すごく神秘的な印象がある方なので、最初は私も撮影で緊張していたこともあり、どんなお話をしたらいいんだろうと思いました。

松本 私は米倉さんが撮影で緊張されるというイメージがなかったので、ギャップを感じました。こんなに完璧に見える方でも緊張されるんだと思うと、安心しました(笑)。

-最初に会ったときには、緊張しているとは感じなかったですか。

松本 はい。「緊張しているんだよ」と聞いて初めて知りました。

米倉 私、緊張すると動けないタイプじゃなくて、緊張すると動きが速くなるんですよ。普段からせっかちなのに、さらに動きが速くなるから、あまりそう見られないのかもしれません。

-なるほど。撮影を振り返って、大変だった点は?

米倉 「国際霊柩送還士」というハードな職業を描いているので、スタジオのオフィスでずっと撮影というよりは 、あちこちにロケに行かなければならなかったんです。それに、ご遺体を引き取って、搬送して、ご遺族ともお会いして…という中で、さまざまな立場の人たちのさまざまな思いを背負うことになるので、彼女たちの仕事がいかに大切で大変なものなのかということはロケを重ねるたびに感じました。今回、ロケでフィリピンにも行ったんですよ。

松本 私は海外でのドラマ撮影は初めてでした。フィリピンでは、例えば物乞いをする子どもたちがいたり、日本にはない街並みがあったり、現実ではこうなんだということをリアルに感じられました。体力的にというよりは、気持ち的につらいことも多かったように思います。

米倉 今回はスラム街と呼ばれる場所で撮影したんです。「ハッピーランド」という地区の元ゴミ集積場だったような場所で、土下座をするというシーンを撮影しなければならなかったんです。スタッフさんの配慮でお芝居をする場所には新たに土を敷いてくださっていたんですが、撮影の前日に台風が直撃して大雨が降って、下水が流れてきてしまって…。土を敷いても全く意味がなかったということがありました(笑)。

 食べ残ったものを油で揚げて売っているお店があったり、衛生的にどうかなと思うものもあったり…。彼らにとってはそれが日常なんだと思うといろいろと考えさせられました。

 
  • 1
  • 2

特集・インタビューFEATURE & INTERVIEW

斎藤工、水上恒司「映像作品としてパンドラの箱を開けるタイミングが来た」【インタビュー】Prime Originalドラマシリーズ『犯罪者』

ドラマ2026年7月27日

 ある無差別殺傷事件が、日本社会の大きく深い闇へとつながっていく。刑事・記者・生存者という“出会うはずのなかった3人”が命を懸けて真相に挑むノンストップ・クライムミステリードラマ『犯罪者』が、Prime Videoで世界独占配信中だ。本作で … 続きを読む

【映画コラム】夏にちなんだ異色ホラーを紹介『オブセッション 災愛』『ユースフル・ゴースト』『だぁれかさんとアソぼ?』

映画2026年7月24日

 今夏は、ただ怖がらせるだけではなく、恋愛や社会風刺、青春ドラマなど異なるジャンルを巧みに掛け合わせた“異色ホラー”が目を引く。恐怖の中に笑いがあり、切なさがあり、現代社会への視線もある。そんな一筋縄ではいかない作品がそろった。  1本目は … 続きを読む

関口メンディー「舞台での経験を積んでいきたい」 初主演舞台タクフェス第14弾 「北の島から」で家族愛を描き出す【インタビュー】

舞台・ミュージカル2026年7月24日

 宅間孝行が主宰するエンターテインメントプロジェクト「タクフェス」の最新作、第14弾「北の島から」が11月20日から上演される。主演を務めるのは、本作が舞台初主演となる関口メンディー。日本最北の島・礼文島を舞台に、家族の絆を描き出す本作で、 … 続きを読む

【K-POPもKドラマも深読みしたら韓国が見えた】#「オディソパンマリヤ」、なぜKドラマのケンカは「タメ口」から始まるのか

ドラマ2026年7月23日

 K-POPや韓国ドラマは、エンターテインメントであると同時に、韓国社会を映す鏡でもある。何気ない言葉やしぐさ、習慣の背景をたどると、その国ならではの価値観や歴史、人との関わり方が見えてくる。この連載では、韓国カルチャーを入り口に、知ってい … 続きを読む

星乃あんな「この映画で「ザ・Jホラー」の魅力を思う存分に感じてほしいと思います」『だぁれかさんとアソぼ?』【インタビュー】

映画2026年7月23日

 若者たちの間でひそかにはやる絶対にやってはいけない遊び。それは、学校の誰もいない階段の13段目でカセットテープに日付と名前を吹き込むと、名前を吹き込まれた人は死ぬというものだった…。「呪怨」シリーズの清水崇監督が、アイドルグループ「FRU … 続きを読む

page top