小日向文世が語る、俳優業への思い 「あの役は小日向と言われるまでには、僕にはまだまだ時間が必要」 【インタビュー】

2023年2月18日 / 08:00

-なるほど。では、1977年にオンシアター自由劇場に入団してから45年になりますが、この45年間の俳優人生を振り返って、今、どんな思いですか。

 1996年に劇団が解散するまでの19年間は、朝から晩まで舞台中心の生活でした。その後、映像の世界にも活動を広げていったので、今は劇団時代よりも長い時間を過ごしているのですが、まだまだ自分の中で満足できていないところがあって、だからこそ俳優を続けているんだと思います。

-満足できないとは?

 いろいろな作品に参加させていただいて、とてもありがたいのですが、自分の代表作といわれるものに出会いたいという欲求が…。渥美清さんといったら「寅さん」のような…。あの役は小日向と言われるまでには、僕にはまだまだ時間が必要なのかなと勝手に思っているところがあって、なので飽きずに続けているんだと思います。

-俳優人生の中でのターニングポイントは?

 木村拓哉さんとご一緒したドラマ「HERO」(01/フジテレビ系)です。今では考えられないような視聴率を記録したので、渋谷を歩いたら女子高生に指をさされるようになったのはそこからでした。ただ、42歳までいた劇団時代もとても充実した時間でしたし、僕にとって役者の土台はその時にできたものだと思います。劇団時代のターニングポイントは、27、8歳の頃に出会った「クスコ」という作品です。その作品に出会って芝居の醍醐味(だいごみ)を知ることができました。

-今後、俳優としての目標は?

 健康第一で、息の長い俳優でいたいです。今年が60代最後の年ですから、来年から古希で「こきなた」ですから(笑)。頂ける仕事はありがたく受けていきたいですし、楽しくやっていきたいと思います。

(取材・文/嶋田真己)

COCOON PRODUCTION 2023 / DISCOVER WORLD THEATRE vol.13「アンナ・カレーニナ」

 舞台「アンナ・カレーニナ」は、2月24日~3月19日に都内・Bunkamuraシアターコクーン、3月25日~27日に大阪・森ノ宮ピロティホールで上演。公式サイト

  • 1
  • 2
 

特集・インタビューFEATURE & INTERVIEW

『ワン・バトル・アフター・アナザー』、『罪人たち』の栄冠が示すアカデミー賞の変化【コラム】

映画2026年3月21日

 それから10年。今回の授賞式でも、『罪人たち』のほかにもさまざまな「初」を目にすることとなった。国際長篇映画賞では、『センチメンタル・バリュー』がノルウェー映画「初」のアカデミー賞を受賞。歌曲賞では、『Golden』(『KPOPガールズ! … 続きを読む

スーパー戦隊2大レッドが対談!冬野心央「ブンレッドの圧倒的な存在感が伝わった」井内悠陽「『ゴジュウジャー』1年の厚みを感じた」『ナンバーワン戦隊ゴジュウジャーVSブンブンジャー』【インタビュー】

映画2026年3月21日

-今のお話に出た「ゴジュウジャー」第1話、第2話に堤なつめ役で井内さんが出演したことは放送当時、大きな話題となりました。当時は、どんなお気持ちで撮影に臨みましたか。 井内 最初は「ゴジュウジャーに出演する」としか聞いていなかったので、大也役 … 続きを読む

ふじきみつ彦「トキとヘブンが本当に生きていた気がします」連続テレビ小説「ばけばけ」脚本家が物語を振り返る【インタビュー】

ドラマ2026年3月16日

-トキとヘブンの平凡な日常の中にある幸せを丁寧に描いている点も、「ばけばけ」の大きな魅力です。劇中、その象徴のように使われているのが、しじみ汁を飲んだトキが満足そうに口にする「あー…」という言葉と、スキップです。この二つはどこから思いついた … 続きを読む

『罪人たち』と『ワン・バトル・アフター・アナザー』が対決!『国宝』ほか日本にゆかりの作品も。授賞式直前!第98回アカデミー賞を占う【コラム】

映画2026年3月13日

 3月15日(日本時間3月16日(月))、映画の祭典・第98回アカデミー賞授賞式が、アメリカのロサンゼルスで開催される。今年は人種差別に対する風刺を交えたアクションホラー『罪人たち』が16ノミネートで、最多記録を更新したことが大きな話題とな … 続きを読む

LiLiCo「ドキュメンタリーは本気なんです」「TBSドキュメンタリー映画祭2026」【インタビュー】

映画2026年3月12日

-おススメの作品は。  ボーイズグループを追った『THE LAST PIECE -Glow of Stars-』と、脚本家の野島伸司さんに密着した『野島伸司 いぬ派だけど ねこを飼う」、『ブルーインパルスの空へ』は比較的分かりやすいと思いま … 続きを読む

page top