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1996年に劇団が解散するまでの19年間は、朝から晩まで舞台中心の生活でした。その後、映像の世界にも活動を広げていったので、今は劇団時代よりも長い時間を過ごしているのですが、まだまだ自分の中で満足できていないところがあって、だからこそ俳優を続けているんだと思います。
いろいろな作品に参加させていただいて、とてもありがたいのですが、自分の代表作といわれるものに出会いたいという欲求が…。渥美清さんといったら「寅さん」のような…。あの役は小日向と言われるまでには、僕にはまだまだ時間が必要なのかなと勝手に思っているところがあって、なので飽きずに続けているんだと思います。
木村拓哉さんとご一緒したドラマ「HERO」(01/フジテレビ系)です。今では考えられないような視聴率を記録したので、渋谷を歩いたら女子高生に指をさされるようになったのはそこからでした。ただ、42歳までいた劇団時代もとても充実した時間でしたし、僕にとって役者の土台はその時にできたものだと思います。劇団時代のターニングポイントは、27、8歳の頃に出会った「クスコ」という作品です。その作品に出会って芝居の醍醐味(だいごみ)を知ることができました。
健康第一で、息の長い俳優でいたいです。今年が60代最後の年ですから、来年から古希で「こきなた」ですから(笑)。頂ける仕事はありがたく受けていきたいですし、楽しくやっていきたいと思います。
(取材・文/嶋田真己)
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