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三宅監督は撮影合間などのタイミングで、気付くと近くにいらっしゃってたわいもない話をしてくださるのですが、その時間がすごく楽しいんです。そしてセッティングが終わるとふらっとカメラの方へ行って、心地よく本番が始まる。極めてフラットに近い状態で、現実から物語の中に連れていってくださるんです。そこにいるみんながそんな時間を共にできるからこそ、とてもいいグルーブ感が生まれて、本当にすてきな現場でした。
お三方それぞれが本当にすてきな監督で、多幸感にあふれた撮影でした。撮影は各監督ごとに4、5日ほどだったのですが、そうとは思えないぐらい濃密な時間で。終わった後は喪失感から寂しくなり、何だか空っぽになってしまうほど楽しい現場でした。
どの回の主人公も自分のような気がするし、自分ではない気もしてくる、そんな不思議な感覚になったのですが、それは普段の生活にも通じる部分があるのかもしれないな、と思いました。そのときの環境や空気、一緒にいる相手によって、温度感や気分に変化が生まれることってある気がしていて、そういう意味でも人は日常的に演技をしているのではないかなと思うんです。そんなふうに、生活の中に潜む人々の挙動に注目したり、感情について考えながら、限りなくそれに近いものを再現するこの仕事の奥深さを改めて感じたりもしました。
家にいる時間が好きなのですが、大掃除がしたいです。日常で使用する物、そんなに使わない物などの配置を細かく整頓したいです(笑)。
(取材・文・写真/井上健一)
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