新納慎也、大河ドラマに続いて三谷幸喜作品に出演「三谷さんは“お葬式で笑い出してしまう人”」【インタビュー】

2022年10月21日 / 18:00

-新納さんから見た、三谷さんはどんな人ですか。

 「お葬式で笑い出してしまう人」です(笑)。これに尽きます。きっと、今の状況でこんなことが起こったら面白いなとか、この人がこういうことやったら面白いなということを、普段から考えていて、それがちょこちょこ作品に反映されているように思います。怒られているのに笑ってしまったり、絶対に笑ってはいけない場所で笑ってしまう子ども、いませんでしたか? そんな子どもがそのままおじさんになったのが三谷さんなのかなと思います。

-本作のタイトル「ショウ・マスト・ゴー・オン」とは、「ショーは一度始めたら、何があっても最後までやり遂げなければならない」という意味です。新納さんがこの言葉を強く感じたエピソードを教えてください。

 この言葉は、僕ら演劇界では昔からたたき込まれている言葉です。例えば、東日本大震災のときも電力の問題などがあり、「舞台を上演することは不謹慎なんじゃないか」という声もありましたが、一方で、「今こそエンターテインメントで日本を元気づけなきゃいけないんだ」という思いを持って舞台はすぐに再開しました。そのときは、僕たちもこの言葉に鼓舞され、舞台に立つ勇気を持てました。ですが、このコロナ禍においては、とても難しいなと感じてきました。人を集めてはいけない状況で、「舞台は不要不急だ」と言われたら、「こんなときこそ」とはとても言えなかったです。僕たちが舞台をやることで、死んでしまう人がいるかもしれないという現実を叩きつけられたわけですから。なので、少しずつ再開したときも、僕は恐る恐るというのが正直な気持ちでした。今は、当時に比べれば状況は良くなってきていますが、何も考えずにできるとは思っていません。とにかく、できる限りのことをして、お客さまをお迎えするしかないなと思います。

-では、改めて、本作の見どころをお願いします。

 今、稽古をしていても本当に毎日大笑いしているので、とにかく笑える作品であることは間違いないと思います。次から次へとさまざまな人物が出てきて、しかもその出演者が、皆さんとにかく豪華。他の舞台ならばもっとたくさん出番があるような方々が、ほんの一瞬しか出なかったりするんですよ。だから、すごくぜいたくな舞台になっていると思います。しかも、その一瞬の出演シーンに皆さんが全精力を傾けて登場するので、まばたきもできない作品になると思います。

(取材・文/嶋田真己)

新納慎也 (撮影:加藤孝/ヘアメーク:田中エミ(Rapport81)/スタイリスト:津野真吾(impiger))

 舞台「ショウ・マスト・ゴー・オン」は、11月7日~13日に福岡・キャナルシティ劇場、11月17日~20日に京都劇場、11月25日~12月27日に都内・世田谷パブリックシアターで上演。
公式サイト https://www.siscompany.com/showmust/

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