新納慎也、大河ドラマに続いて三谷幸喜作品に出演「三谷さんは“お葬式で笑い出してしまう人”」【インタビュー】

2022年10月21日 / 18:00

 数々のミュージカルやストレートプレーに出演し、舞台俳優として活躍するだけでなく、テレビドラマや映画でも存在感を示している新納慎也。NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」では阿野全成役を演じ、全成の登場が最後となる放送回後には「全成ロス現象」を巻き起こすなど、大きな反響を集めた。11月7日からは、「鎌倉殿の13人」の脚本を担当していた三谷幸喜が作・演出を務める舞台「ショウ・マスト・ゴー・オン」に出演する。本作は、三谷が主宰する劇団「東京サンシャインボーイズ」が、1991年に初演したコメディーを、三谷自らリニューアルして上演。“小道具づくりのレジェンド”役を演じる新納に、三谷作品への思いや公演への意気込みなどを聞いた。

新納慎也 (撮影:加藤孝/ヘアメーク:田中エミ(Rapport81)/スタイリスト:津野真吾(impiger))

-三谷作品には「鎌倉殿の13人」に続いての出演となりますが、三谷作品の魅力をどこに感じていますか。

 以前は、キャラクターのさまざまな事情が折り重なっていくシチュエーションコメディーの面白さが好きでしたが、三谷さんも年々、作品の色が変わってきて、進化していらっしゃるので、なかなかここと断言するのは難しいですね。だって、「鎌倉殿」はシチュエーションコメディーからは程遠い、おぞましい展開が続いているでしょう? でも、癖になる面白さがあって、人の闇や黒い部分をこれでもかと見せつけているのに、引きつけられてしまうんです。しかも、そうしたある意味、怖い話の中にも笑いの要素があって、その笑いがすごく上質で面白いんですよ。三谷さんの笑いは、一発芸のようなものではなく、その状況が面白いという笑いが多い。三谷さんはよく「笑わそうとしないでください。とにかく、みんなが本気で、リアルな演技をしてください」とおっしゃいますが、そうして作られる笑いも僕は三谷作品の好きなところです。

-本作では“小道具作りのレジェンド”を演じます。どんなキャラクターですか。

 伝説の小道具作りの名人、七右衛門という役なのですが、ネタバレになってしまうので、それ以上は言えません(笑)。実は僕、明日(取材翌日)の稽古で初めての登場シーンをやる予定なんですよ。ですが、僕が登場する以前のシーンで「七右衛門が来てくれる」、「七右衛門なら何とかしてくれるぞ!」と、さまざまなキャラクターたちが言っていて、期待を持たせているので、どうやって登場したらいいのか、今、思い悩んでいます(笑)。プレッシャーで胃が痛いです。

-三谷さんから何かアドバイスはありましたか。

 この作品の主役は、鈴木京香さんが演じる舞台監督の役なのですが、読み合わせのときに、三谷さんが「小道具作りの七右衛門という役がこの作品の真の主役と思ってください」と言い出したんです。僕も含めて、そこにいた全員が「えー! そんなばかな」って言いました(笑)。決して、そんな役柄ではないんですよ。それ(三谷の言葉は)は、僕へのいじりみたいなものですから。今日も、三谷さんが「明日は、いよいよ七右衛門が登場します。皆さん、ご期待ください!」と言って、稽古を終えたので…プレッシャーをかけられ続けています(笑)。

 
  • 1
  • 2

特集・インタビューFEATURE & INTERVIEW

柳楽優弥「川栄さんと真剣に作品に向き合ってきた」川栄李奈「柳楽さんを信頼しています」共演4度目の2人が伝説的作品に挑む『RYUJI 竜二』【インタビュー】

映画2026年10月30日

 1983年に公開されるや否や観客の熱狂的な支持を集めた『竜二』。直後に主演・脚本の金子正次が急逝したことも重なり、伝説的作品として時代を超えて語り継がれてきた。その伝説が、新たに『RYUJI 竜二』として令和の現代によみがえる(10/30 … 続きを読む

横浜流星に「流星をよろしく」の声続々 『国宝』脚本家・奥寺佐渡子が「LOST10」で感じた愛される人柄【インタビュー】

ドラマ2026年10月30日

 横浜流星が主演するドラマ「LOST10」が、毎週金曜午後10時からTBS系で放送中だ。本作は、横浜と映画『国宝』以来の再タッグとなる奥寺佐渡子氏が脚本を担当し、「Nのために」「最愛」などを手掛けた塚原あゆ子監督らのチームが制作するヒューマ … 続きを読む

桐谷健太、「聖地X」で5年ぶりの舞台に挑む 「きっといろいろな刺激を受け、新たな感覚に出会える」【インタビュー】

舞台・ミュージカル2026年10月30日

 桐谷健太が主演する舞台、PARCO PRODUCE 2026「聖地X」が、11月5日から上演される。本作は、SFやホラー、怪談など“目に見えないもの”との関わりから人間の本質を描いてきた劇作家・演出家で、劇団イキウメ主宰の前川知大の代表作 … 続きを読む

丘みどり、ジャッキー・ウー監督「もっとうまく歌えと言われたことは何度もありますが、もっと素人っぽく素朴に歌ってほしいというのは初めてでした」『演歌の坂道』【インタビュー】

映画2026年10月29日

 乾物屋の女将として家族を支えながら、48歳にして演歌歌手の道を歩み始めた女性の奮闘を描く『演歌の坂道』が、10月16日から全国公開された。本作のジャッキー・ウー監督と、ヒロインの高橋良子を演じ、映画初主演を務めた演歌歌手の丘みどりに話を聞 … 続きを読む

「それぞれの年代で、あの時これをやっていたなという見方ができるのも面白いです」渡辺いっけい『月影のゴールデン街』【インタビュー】

映画2026年10月29日

 長年にわたり、テレビ界で活躍してきた錦信次監督が63歳にして長編映画監督デビューを果たし、新宿ゴールデン街を舞台に描いた人間ドラマ『月影のゴールデン街』が、10月30日から全国順次公開される。本作の主人公でスナックのマスター青木を演じた渡 … 続きを読む

page top