ブラッド・ピット「『ブレット・トレイン』を撮影した現場にいるような気がして、デジャビュを感じている」 東京駅から京都駅へ 史上初! 新幹線での“動く”レッドカーペット開催!

2022年8月24日 / 06:30

-ピットさんと真田さん、互いに初共演の印象はいかがでしたか。

ピット 真田さんが出てくれたおかげで、映画に優雅さが出て、格が上がりました。45年ですか? そんなにもアクションのジャンルでアイコンとしてずっとやってきた、45年も続けてきたことだけでも素晴らしいです。一緒に仕事ができたことは、とても光栄です。もっと言いましょうか(笑)。

 初めに監督とも話をしましたが、エルダーという役には、とても重みのある役者が必要だということで一致しました。エルダーがそこに入ってくると、その場がズシリと締まるというような、尊敬に値するような人でなくてはならないと。それで、真田さんが入ってくると、まさにそのキャラクターが、この映画の心臓や魂の部分だと思えたのです。

真田 撮影前に聞かなくてよかったです。聞いていたらプレッシャーが…(笑)。実は(演技の経験は)55年なんですが。エルダーは長老なもんですから(笑)。ブラッドは最初に会ったときからとても気さくで、フレンドリーで、映画に懸ける情熱が素晴らしいので、その空気に包まれて撮影ができたことが、本当に幸せでしたし、毎日、現場に行くのが楽しみでした。監督と彼との信頼関係が、初日からスタッフにじわじわと伝わってきて、それがいいチームワークを作り出してくれたと思います。その中で仕事ができたことは、本当に感謝しかありません。

 カメラのオンもオフも含めて、ブラッドのこの笑顔が、全体を包み込んでいい雰囲気を醸し出してくれました。主役としてみんなをけん引していく、優雅で温かい、機関車のような、トーマスかどうかは分かりませんが(笑)、そうした柔らかいオーラで全員を力強く引っ張っていくという、特殊なエネルギーを感じました。

-最後に、ピットさんから日本のファンに向けてメッセージをお願いします。

ピット  この映画を携えて日本に来られたことは、とてもうれしいですし、とても楽しい経験になっています。この映画から、私たちの日本に対する愛情を感じていただけると思います。アクションも素晴らしいですし、何より楽しい作品になっています。ドウモアリガトウゴザイマス。

(取材・文・写真/田中雄二)

(左から)アーロン・テイラー・ジョンソン、真田広之、ブラッド・ピット、デビッド・リーチ監督、プロデューサーのケリー・マコーミック氏

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