ブラッド・ピット「『ブレット・トレイン』を撮影した現場にいるような気がして、デジャビュを感じている」 東京駅から京都駅へ 史上初! 新幹線での“動く”レッドカーペット開催!

2022年8月24日 / 06:30

 日本を舞台にしたハリウッド映画『ブレット・トレイン』が9月1日(木)から公開される。それに先立ち、主演のブラッド・ピットが3年ぶりに来日した。そして、8月23日、JR東海の協力のもと、東海道新幹線「のぞみ」の全車両を借し切り、東京駅から京都駅までの「動くレッドカーペット・イベント」が行われた。

 レディバグ役のピットのほか、初来日となったタンジェリン役のアーロン・テイラー・ジョンソン、本作のプロモーションのために緊急帰国したエルダー役の真田広之、そしてデビッド・リーチ監督が乗車した。(一問一答は以下の通り)

(左から)デビッド・リーチ監督、アーロン・テイラー・ジョンソン、ブラッド・ピット、真田広之 (C)エンタメOVO

-映画の中では、超高速列車の中でみんなが大変な目に遭いますが、実際に新幹線に乗ってみて、どんな気持ちですか。

ピット 実際に乗ってみると、『ブレット・トレイン』を撮影した現場にいるような気がして、デジャビュを感じています。ロックダウンの中での撮影で、新幹線の模型を作って、LEDパネルに全ての風景を映して撮影したので、まさに今、追体験をしているような感じです。

ジョンソン このような形で、日本の方々に温かく迎えられて、新幹線にも乗せていただける。こんなイベントができることに、私たちはとても感激しています。この映画には、運命や運についていろいろなことが出てきますが、今日は最高についている気分です。とても光栄に思っています。

リーチ 今、本当に非現実感を味わっています。こうしてカメラを向けられてバシャバシャ撮られて、とてもシュールな気持ちです。

真田 みんなで「本当に、現場に戻ってきたようだね」と話していました。一緒に映画を作ってきたメンバーで、こうしてキャンペーンができる、しかも新幹線の中でレッドカーペットができるというのは、本当に夢のようで、こうしてお見せすることができる日が来て、本当に幸せです。

-今、新幹線で快適に過ごしていますか。

ピット 完璧です。報道陣の皆さんも楽しんでいますか? 本当にすごいです。初めての体験です。

-本作は、日本の伊坂幸太郎さんの小説『マリアビートル』の映画化ですが、出演を決めた一番のポイントは?

ピット まさにコロナが始まって、5カ月もロックダウンが続いて、おかしくなりそうなときに、リーチ監督からこの映画の脚本が送られてきました。まだワクチンも打っていない時期でした。リーチ監督は『ファイト・クラブ』(99)のときから、私のスタントダブルをやっていたので、それ以来の友人です。読んでみると、この脚本には素晴らしいキャラクターがたくさんいて、最高の俳優が集まる作品だと思ったし、とにかく笑えました。今こそこの笑いが必要だと思いました。

ジョンソン 今ブラッドが言ったように、本当にロックダウンで、みんなが暗雲が立ち込めているような気分の中で、この脚本が来て、素晴らしいキャラクターたちのアンサンブルに心引かれました。そして、とても楽しくなるであろうこの映画に、ぜひ参加したいと思いました。最初は、日本に行けると思ったのですが、残念ながらスタジオでの撮影になりました。でも、私としては、このチームでできたことが最高に楽しかったです。

真田 日本の小説が原作のものが、世界公開に向けて、素晴らしい国際的なキャストを迎えて、発信できるという喜びと、非常にうまくアダプト(翻案)された脚本を読み、何度か一緒に仕事をしたデビッドが監督ということで、面白くならないわけがないという直感にかられて、もう即答しました。「乗車します!」という感じでした。

-レディバグは、世界一不運な殺し屋として、超高速列車の中で、さまざまなシチュエーションでほかの殺し屋たちから命を狙われます。中でも、最も印象に残ったシチュエーションのシーンは?

ピット レディバグは、アニメのMr.マグーやフォレスト・ガンプのように、何とか自分の力で切り抜けていくキャラクターなんです。でも、最終的に、真田さんが演じたエルダーと出会って、彼の知性や英知を受け継いで変わっていく。そのシチュエーションが印象に残っています。

 
  • 1
  • 2

特集・インタビューFEATURE & INTERVIEW

染谷将太 天才絵師・歌麿役は「今までにない感情が湧きあがってきた」 1年間を振り返る【大河ドラマ「べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜」インタビュー】

ドラマ2025年12月15日

 NHKで好評放送中の大河ドラマ「べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜」。“江戸のメディア王”と呼ばれた“蔦重”こと蔦屋重三郎(横浜流星)の波乱万丈の生涯を描く物語も、残すは12月14日放送の最終回「蔦重栄華乃夢噺(つたじゅうえいがのゆめばなし)」の … 続きを読む

「べらぼう」ついに完結! 蔦重、治済の最期はいかに生まれたか?「横浜流星さんは、肉体的にも作り込んで」演出家が明かす最終回の舞台裏【大河ドラマ「べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜」インタビュー】

ドラマ2025年12月14日

 NHKの大河ドラマ「べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜」。“江戸のメディア王”と呼ばれた“蔦重”こと蔦屋重三郎(横浜流星)の波乱万丈の生涯を描く物語は、12月14日放送の最終回「蔦重栄華乃夢噺(つたじゅうえいがのゆめばなし)」を持ってついに完結し … 続きを読む

稲垣吾郎「想像がつかないことだらけだった」ハリー・ポッターの次は大人気ない俳優役で傑作ラブコメディーに挑む【インタビュー】

舞台・ミュージカル2025年12月13日

 稲垣吾郎が、2026年2月7日から開幕するPARCO PRODUCE 2026「プレゼント・ラフター」で傑作ラブコメディーに挑む。本作は、劇作、俳優、作詞、作曲、映画監督と多彩な才能を発揮したマルチアーティスト、ノエル・カワードによるラブ … 続きを読む

DAIGO「クリスマス気分を盛り上げてくれる作品なので、『パーシーのクリスマス急行』にぜひ乗車してください」『映画 きかんしゃトーマス サンタをさがせ!パーシーのクリスマス急行』【インタビュー】

映画2025年12月12日

 イギリスで最初の原作絵本が誕生してから80周年を迎えた人気児童向けアニメ「きかんしゃトーマス」の劇場版『映画 きかんしゃトーマス サンタをさがせ!パーシーのクリスマス急行』が12月12日から全国公開された。シリーズ初のクリスマスムービーと … 続きを読む

高橋克典「これは吉良の物語でもあるのだと感じていただけるような芝居をしたい」 堤幸彦「『忠臣蔵』は、演劇的に言えば1丁目1番地的な作品」 舞台「忠臣蔵」【インタビュー】

舞台・ミュージカル2025年12月10日

 元禄時代に実際に起こった仇(あだ)討ちを題材に歌舞伎などで取り上げられて以来、何度もドラマ化、映画化、舞台化されてきた屈指の名作「忠臣蔵」が、上川隆也主演、堤幸彦演出によって舞台化される。今回、吉良上野介を演じるのは、高橋克典。高橋はデビ … 続きを読む

Willfriends

page top