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内片組に感謝しました。バブルの時代の空気が見事に再現されていた上に、役者もみんな魅力的に映っていて、僕自身、全話出演して結末も知っているのに、どんどん引き込まれてしまって。内片監督は、現場でも「このシーンはこうです」と、みんなに丁寧に説明してくれた上、編集も丁寧で、役者陣に対する愛情をものすごく感じました。本当に素晴らしい監督だな…と。
ありましたね。萩崎は唯一ほっとできる村木とのシーン以外はすべて苦しいんです。ずっと追い詰められ、疲れて、憔悴(しょうすい)し切っている。ただ、満たされないまま追い詰められていく萩崎を表現したいと思っていたので、それがきちんと出ていたのはよかったです。
そうですね。嬉しかったのは、撮影中、加藤雅也さん(謎の男・田丸利市役)が「こういう作品に出会えるのも役者の運だし、これは絶対に素晴らしい作品になるから、小泉くんの代表作になると思う」と言ってくださったことです。自分でも、後々この作品に出会えた幸せをかみ締めるときがくると思うので、それをかみ締めながらもう一度、じっくり見たいです。
WOWOWの社会派サスペンスの大きな魅力って、“ゾクゾク感”だと思うんです。この作品も、1話、2話、3話…と回を重ねるごとに、真実が明らかになっていくゾクゾク感には自信があります。そのゾクゾク感を味わいながら、全5話を見終わった後、「眼の壁」というタイトルの深い意味とともに、じっくりと余韻に浸っていただけたら幸いです。
(取材・文・写真/井上健一)
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