松下優也、四乃森蒼紫は「僕にすごく合ったキャラクター」 ミュージカル「るろうに剣心 京都編」【インタビュー】

2022年5月5日 / 08:00

 和月伸宏の漫画『るろうに剣心-明治剣客浪漫譚-』を原作にした、ミュージカル「るろうに剣心 京都編」が5月17日から上演される。本作は、これまでアニメ、小説、実写映画など、さまざまなメディアで展開され、原作の中でも特に人気の高い“京都編”を初めてミュージカル化する。主人公の緋村剣心を小池徹平、剣心の後継者として人斬り役を担っていた志々雄真実を黒羽麻璃央が演じる。幕府の御庭番衆の元御頭・四乃森蒼紫役の松下優也に、本作の魅力や芝居への思いを聞いた。

四乃森蒼紫役の松下優也 (C)和月伸宏/集英社

-2020年に上演を予定していた本作ですが、新型コロナの影響を受けて全公演中止になりました。今回は、中止を経ての公演だけに思い入れも深いのではないですか。

 そうですね。やはり中止が決まったときはすごく残念に思いましたが、2年越しに上演できることになって本当によかったと思います。

-松下さんが演じる四乃森蒼紫は、原作の中でも人気が高いキャラクターです。本作に出演が決まる前から原作は知っていましたか。

 もちろん物語の大枠は知っていましたが、原作をきちんと読んだことはありませんでした。なので、今回、僕が演じる蒼紫についても、何となくしか分かりませんでした。このお話を頂いてから調べて知りました。

-調べてみて、どんな人物だと思いましたか。

 自分で言うのも変ですが、この作品の中で、僕が演じるならば、四乃森蒼紫だろうなと思いました。剣心は絶対にできないと思うし、きっと僕にすごく合ったキャラクターだと思います。

-現在(取材当時)は、四乃森蒼紫を演じるに当たってどんなところにポイントを置いていますか。

 今、ようやくお芝居と音楽、殺陣が徐々にリンクしてきている段階なので、まだ(蒼紫という役の)形を作っている段階です。なので、あまり作り込まずに、蒼紫が抱えているものや、蒼紫が大切にしているものに思いをはせて稽古場に入っています。表面的な動きは後から入ってくると思うので、まずはフラットな状態で演じるようにしています。

-蒼紫が歌う楽曲は、どんな曲ですか。

 まだ振りはついていませんが、すごく格好いい曲に仕上がっています。今回、蒼紫の楽曲は、和田俊輔さんが作曲してくださっています。和田さんとは、この作品の前に出演した作品でも一緒だったということもあり、僕の音域を把握してくださっていますし、僕の声の、いい部分も分かった上で作ってくださっているので、ぜひ楽しみにしていただければと思います。僕としては、今回は、和田さんと“勝負”だなと思っています。和田さんが思う「きっとこう歌うだろう」を、僕は超えていかなくてはいけない。それを和田さんも楽しんでくださると思うので、和田さんに挑むつもりで楽曲に向き合っていきたいと思います。

-3月に行われた本作の制作発表では、小池徹平さんが激しい殺陣を披露していました。この作品は殺陣も見どころの一つかと思いますが、それについてはいかがですか。

 僕も一番楽しみにしているところです。ちょうど、今日、初めて練習をしました。蒼紫は二刀流なので、今までにない殺陣をやらせてもらっていて、それがすごく面白いです。

-殺陣の多い作品を、客席が360度回転するIHIステージアラウンド東京で上演するというのも楽しみなところです。松下さんは、劇団☆新感線の「メタルマクベス」disc1でもIHIステージアラウンド東京での公演を経験していますが、実際にステージに立ってみてどんなことを感じましたか。大変なことも多い劇場なのではないかと思うのですが。

 もちろん普通の劇場とは違うので、最初は大変でしたが、やっていくうちに慣れました(笑)。動けるフィールドが普通の舞台の4倍以上あると思うので、体力的にもつらいのですが、毎日やっていれば体がそういうものだと覚えるので、僕は体力的なしんどさもそれほど感じませんでした。それに、純粋に楽しいんですよ。360度ステージがあって、それぞれの場所で美術も違うので、自分たちもワクワクしながら演じることができます。今回も、ステージに立つのが楽しみです。

 
  • 1
  • 2

特集・インタビューFEATURE & INTERVIEW

富田望生「とにかく第一に愛を忘れないこと」 村上春樹の人気小説が世界初の舞台化【インタビュー】

舞台・ミュージカル2025年11月30日

 今期も三谷幸喜の「もしもこの世が舞台なら、楽屋はどこにあるのだろう」に出演するなどドラマや映画で注目を集め、舞台やさまざまなジャンルでも活躍する富田望生。その富田が、2026年1月10日から上演する舞台「世界の終りとハードボイルド・ワンダ … 続きを読む

【映画コラム】実話を基に映画化した2作『ペリリュー -楽園のゲルニカ-』『栄光のバックホーム』

映画2025年11月29日

『ペリリュー -楽園のゲルニカ-』(12月5日公開)  太平洋戦争末期の昭和19年。21歳の日本兵・田丸均(声:板垣李光人)は、南国の美しい島・パラオのペリリュー島にいた。漫画家志望の田丸はその才能を買われ、亡くなった仲間の最期の雄姿を遺族 … 続きを読む

氷川きよし、復帰後初の座長公演に挑む「どの世代の方が見ても『そうだよね』と思っていただけるような舞台を作っていきたい」【インタビュー】

舞台・ミュージカル2025年11月29日

 氷川きよしが座長を務める「氷川きよし特別公演」が2026年1月31日に明治座で開幕する。本作は、氷川のヒット曲「白雲の城」をモチーフにした芝居と、劇場ならではの特別構成でお届けするコンサートの豪華2本立てで贈る公演。2022年の座長公演で … 続きを読む

岸井ゆきの「夫婦の“切実さ”が描かれている」宮沢氷魚「すごくやりがいがありました」すれ違っていく夫婦役で初共演『佐藤さんと佐藤さん』【インタビュー】

映画2025年11月28日

 大学で出会った佐藤サチと佐藤タモツはたちまち意気投合し、一緒に暮らし始める。ところが卒業後、弁護⼠を⽬指すタモツは司法試験に失敗。独学を続けるタモツに寄り添うため、サチも司法試験に挑むが、数年後、合格したのはサチだった。結婚、出産を経て弁 … 続きを読む

28歳で亡くなった阪神タイガースの元選手の実話を映画化! 松谷鷹也「横田慎太郎さんのことを知っていただきたい」前田拳太郎「誰かの背中を押す作品になるはず」『栄光のバックホーム』【インタビュー】

映画2025年11月28日

 プロ野球、阪神タイガースの将来を担う選手として期待されながらも、21歳で脳腫瘍を発症して引退、その後も病気と闘いながら講演会活動などを続け、2023年に28歳で亡くなった横田慎太郎の生きざまを描いた『栄光のバックホーム』が、11月28日か … 続きを読む

Willfriends

page top