【インタビュー】「ACTORS☆LEAGUE 2021」黒羽麻璃央「野球がしたいね」から始まったビッグプロジェクト「『夢はかなう』ということを実感できた」

2021年12月11日 / 08:05

 2021年7月20日に東京ドームで開催された、野球×エンターテインメント「ACTORS☆LEAGUE 2021」で使用されたテーマソングなどを含めたCDが12月15日に発売される。このイベントを企画した俳優の黒羽麻璃央に、イベントへの思いや今回発売されるCDに収録された楽曲についてなどを聞いた。

 

黒羽麻璃央

-7月に開催された「ACTORS☆LEAGUE」は、総勢37人の俳優が集結し、野球の試合に加え、さまざまなパフォーマンスを織り交ぜたエンターテインメントショーを行い、観客1万5000人を集めて大いに盛り上がりました。これはどういった思いから企画したのですか。

 純粋に「野球がしたいね」と仲間たちと話していたところからスタートしました。皆舞台俳優として忙しく仕事をしているので、プライベートで集まれる時間をなかなか設けることができず…、それなら「仕事にしてしまえ!」と(笑)。そうすれば、皆のスケジュールを仕事として正式に押さえることができるので、集まれると思ったんです。最初は、地方の球場ぐらいの大きさで、もっと小規模なイベントをイメージしていたのですが、たくさんの方々のご協力のおかげで、こうして東京ドームで開催できました。実は、僕自身も東京ドームでできるとは思っていなかったのでびっくりしています(笑)。野球が好きで野球をプレーしてきた人にとっては「東京ドームで野球をする」という夢のような企画を実現できました。

-野球好きな役者さんがこんなにもたくさんいることも意外でした。

 よく言われますが、野球が好きだけどなかなかできないという人ばかりだと僕は知っていたので、こういう企画があればきっと集まってくれるだろうと考えていました。実際に、参加してくれた役者たちから、たくさんのお礼を言ってもらったので、僕としてはそれだけで感無量で…。「おかげで夢がかなった」とか「最高の1日になった」と同年代の人たちに言ってもらえたのが、同じ役者として生きる人間としてはうれしかったです。

-野球の魅力とは?

 野球だけでなくスポーツの醍醐味(だいごみ)は、一つのものに向かって皆で必死になれるところだと思います。野球であれば、一球の行く末を追い掛けて、観客も含めて夢中になれる。演劇にも通じるものだと思いますが、一生懸命に向き合って、そこから熱いものが生まれるというのが魅力だと思います。

-そうしたイベントを経て、今回はCD発売になります。

 今回のイベントは、 “野球×エンターテインメント”をテーマにしていたので、野球を知らない方にも楽しんでいただけるように、さまざまなパフォーマンスも行なっていました。その中で、城田優さんにテーマソングを作っていただき、イベントのラストでは参加者全員で歌ったり、僕たちのチームソングも作ってイベントを盛り上げようと思っていました。そういった思いから生まれた楽曲をより多くの方にも聞いてもらいたいと考え、今回はそれらの楽曲をCDで発売するということになりました。

-城田さんが作詞・作曲をした「L・A・S・T」はどんな楽曲ですか。

 すごくおしゃれな楽曲です。今の世の中にあった前向きな歌詞にも、城田さんの思いや優しさが感じられます。イベントでも、全員で歌った楽曲です。

-黒羽さんが率いる「BLACK WINGS」のチームソング「B.W. Anthem」、和田琢磨さんが率いる「DIAMOND BEARS」のチームソング「D.B. Go For It」はいかがですか。

 「B.W. Anthem」は強さや疾走感が感じられるナンバーです。「D.B. Go For It」は、琢磨くんの朗らかな、優しい人柄が感じられるナンバーで、それぞれのチームカラーが感じられるのではないかと思います。

-今回の「ACTORS☆LEAGUE 2021」を通して、黒羽さん自身の成長につながったところはありましたか。

 これまでは物事をプロデュースする側にはあまり立ったことがなかったので、たくさんの方が大変な思いをして、努力を重ねた末に、エンターテインメントが作られていることに改めて気付きました。ものを作る上では、俳優のように表舞台に立つだけでなく、どのようにしてその企画が実現されたのかを知ることも大切だと思いました。それから、「夢はかなう」ということも実感できました。僕は言霊(ことだま)を信じているので、夢や目標を口に出していたら誰かがキャッチして、その夢の実現に力を貸してくれるんだと改めて感じました。

 
  • 1
  • 2

特集・インタビューFEATURE & INTERVIEW

多部未華子「学びの多い現場でした」DV被害者役に挑んだヒューマンミステリー「連続ドラマW シャドウワーク」【インタビュー】

ドラマ2025年12月1日

 WOWOWで毎週(日)午後10時より放送・配信中の「連続ドラマW シャドウワーク」は、佐野広実の同名小説を原作にしたヒューマンミステリー。  主婦の紀子は、長年にわたる夫の暴力によって自己喪失し、すべて自分が悪いと考えるようになっていた。 … 続きを読む

森下佳子「写楽複数人説は、最初から決めていました」脚本家が明かす制作秘話【大河ドラマ「べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜」インタビュー】

ドラマ2025年12月1日

 NHKで好評放送中の大河ドラマ「べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜」。“江戸のメディア王”と呼ばれた“蔦重”こと蔦屋重三郎(横浜流星)の波乱万丈の生涯を描く物語は、まもなくクライマックスを迎える。これまで、いくどとなく視聴者を驚かせてきたが、第4 … 続きを読む

富田望生「とにかく第一に愛を忘れないこと」 村上春樹の人気小説が世界初の舞台化【インタビュー】

舞台・ミュージカル2025年11月30日

 今期も三谷幸喜の「もしもこの世が舞台なら、楽屋はどこにあるのだろう」に出演するなどドラマや映画で注目を集め、舞台やさまざまなジャンルでも活躍する富田望生。その富田が、2026年1月10日から上演する舞台「世界の終りとハードボイルド・ワンダ … 続きを読む

【映画コラム】実話を基に映画化した2作『ペリリュー -楽園のゲルニカ-』『栄光のバックホーム』

映画2025年11月29日

『ペリリュー -楽園のゲルニカ-』(12月5日公開)  太平洋戦争末期の昭和19年。21歳の日本兵・田丸均(声:板垣李光人)は、南国の美しい島・パラオのペリリュー島にいた。漫画家志望の田丸はその才能を買われ、亡くなった仲間の最期の雄姿を遺族 … 続きを読む

氷川きよし、復帰後初の座長公演に挑む「どの世代の方が見ても『そうだよね』と思っていただけるような舞台を作っていきたい」【インタビュー】

舞台・ミュージカル2025年11月29日

 氷川きよしが座長を務める「氷川きよし特別公演」が2026年1月31日に明治座で開幕する。本作は、氷川のヒット曲「白雲の城」をモチーフにした芝居と、劇場ならではの特別構成でお届けするコンサートの豪華2本立てで贈る公演。2022年の座長公演で … 続きを読む

Willfriends

page top