【インタビュー】「風の向こうへ駆け抜けろ」中村蒼「競馬の見方はだいぶ変わりました」 平手友梨奈主演のドラマで調教師役

2021年12月15日 / 06:05

-大きな刺激になりましたか。

 はい。蔵之介さんは自分も大変な役柄だったのに、最後の最後まで「このせりふ、こういうふうに言ったほうがいいんじゃないか」と話し合ったり、広い視野で周りの役者さんのことまでしっかり見ているんです。今までは、「自分は蔵之介さんぐらいの年齢になったときに、ここまでになれているだろうか」と考えることはなかったですが、今は、「ああいうふうになれていたらいいな」と思います。

-いつか自分も引っ張っていく立場に?

 そうですね。スタッフさんも演者さんも皆、蔵之介さんのためにやっていたと思うんです。それは蔵之介さんの人柄あってこそ。やはり優れたリーダーというのは、周りからいかに「あの人のために」と思われるかが大事だと思うので。蔵之介さんはそういう人だったので、自分もいつかそうなれたらいいなと強く思いました。

-今回は馬を描くドラマでしたが、中村さんが一番好きな動物は?

 難しいですね。なかなか一つには絞れません。もちろん一般的なワンちゃん、ネコちゃんも好きです。でも1回でいいから触ってみたいのはライオンの赤ちゃん。テレビで抱っこして写真を撮っていたりする姿を見ると、本当にうらやましいなと思います。あとは小鳥にも興味があります。NHK連続テレビ小説の「エール」で共演した(森山)直太朗さんが文鳥を飼っていて、その写真や動画を見せてもらったのですが、服のポケットの中に入ったりしている姿がかわい過ぎました(笑)。

-最後に視聴者に向けてメッセージをお願いします。

 とてもストレートなお話です。挑戦や挫折を繰り返しながらも成長していくことが、いかにすてきなことなのかが伝わる物語となっています。あと、お馬さんもいっぱい出演していますが、ただ走るだけでなく、驚いたり、逃げ回ったり、“お芝居”をちゃんとしているので、そこも見てもらいたいです。

-馬が芝居をするのですか。

 撮影中、僕はそう感じました。もちろん指示する人がいるのですが、嫌なときは合図に合わせてそっぽを向いてみせたり。いろんなことを察知する賢い生き物なので、分かっていたと思います。いまだかつてない新鮮な映像が見られると思うので、ぜひそこも楽しみにしてください。

(取材・文・写真/山中京子)

土曜ドラマ「風の向こうへ駆け抜けろ」のワンシーン (C)NHK

 

 

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