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蔵之介は大好きな俳優なので、楽しかったです。僕も京都に住んでいるので親近感もありますし、何よりものすごく力のある俳優ですから。対決はやっぱり、相手が強い方が面白いですからね。
今まで仕事をしたことがあるから、「こういう演技を作るんだろうな」というのはなんとなく分かるんです。そこを楽しみにしているけど、お互いに準備はしても、決め切ってはいない。だから、現場でパンと出したものが正解になる。8割から9割準備をして、最後の1割はフリーハンドにしておく。そういうやり方が、蔵之介とはすごくうまくいったと思います。お芝居の打ち合わせは一切しなかったですけど、対決だからといって「口を利かない」ということもなく、本番直前までばか話ばかりして(笑)。
それも、お互いに信頼しているからできること。だから、すごく楽しかった。
(取材・文・写真/井上健一)
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