【インタビュー】朗読劇「手紙」 福田悠太(ふぉ~ゆ~)×高田翔、越岡裕貴(ふぉ~ゆ~)×室龍太が兄弟役に挑戦!「アイコンタクトで通じ合える仲なので、兄弟役はバッチリです」

2021年8月31日 / 18:00

 ふぉ~ゆ~の福田悠太と越岡裕貴、室龍太、高田翔が出演する朗読劇「手紙」が、9月16日から上演される。本作は、弟の大学進学のための金欲しさに空き巣に入った屋敷で誤って強盗殺人を犯し、服役している兄・武島剛志と、「強盗殺人者の弟」という世間のレッテルに苦しみながら生きる弟・直貴の手紙のやり取りを描いた東野圭吾の同名小説を、”朗読”という形で表現。脚本・演出を横内謙介が担当し、福田×高田、越岡×室のペアが、4公演ずつ兄弟役を演じる。4人に、公演が決まったときの心境や本作の魅力や「手紙」にまつわる思い出を聞いた。

朗読劇「手紙」(左から)高田翔、福田悠太、越岡裕貴、室龍太(写真/福岡諒祠(株式会社GEKKO)

-本作の出演が決まったときの気持ちを教えてください。

福田 僕は朗読劇に挑戦するのが初めてなのでうれしかったですし、それが東野圭吾さんの『手紙』という好きな作品だったので、自分の新しい自慢ができたなと思いました(笑)。

越岡 東野圭吾さんの作品を読みあさっていた時期があったのですが、『手紙』は東野さんには珍しいヒューマンドラマ系だなと思って印象に残っていたので、朗読劇としてやれることが楽しみでした。「手紙」の文化って最近はなくなってきているので、改めて「手紙」の良さをお客さんに伝えることができたらいいなと思います。

 僕も東野圭吾さんの作品を演じさせていただけるのは、俳優としてすごくありがたいことだなと思いました。

高田 有名な作品なので、緊張感もありながら、舞台として成功させたいなと思いました。「手紙」という大きな作品に出会えたことはラッキーだなと思いますし、とにかく意気込みがすごいです(笑)。

-原作を読んだ感想は? また、どんなところに魅力を感じましたか。

福田 心にグサグサと刺さって、読後は言葉には言い表せないような悲しい気持ちだったり、でも、なぜかすがすがしい気持ちにもなるような、不思議な気持ちになる作品だなと思います。

越岡 それ、すごく分かる。原作はめちゃくちゃ面白くて、最後は”スカッと感”みたいなものを僕も感じました。ファンタジーではなくて、もしかしたら身近にあり得ると言えばあり得る話なので、何かしらに自分を投影できるのかなと思います。

高田 人生を生きていて、ことあるごとに「強盗殺人者の弟」というレッテルがつきまとってくる人生ってどういうものなのかなと想像したら、本当に大変というか。どう生きていったらいいのかなと自分に置き換えながら原作を読んだのですが、胸が痛くなりました。

 メッセージ性がある作品だなと思いました。重大事件を起こしたら、こんなことが起こって、周りにこういう影響を及ぼすんだなとか、本当に考えさせられました。

-自分の役を、どのように表現していきたいですか。

越岡 僕と福田は、武島剛志というお兄ちゃん役を軸に、いろいろな役柄を演じさせていただくことになるので、それぞれの役をどう演じ分けるかが楽しみです。僕は朗読劇の経験がないので、いろいろな葛藤があると思いますが、そこも楽しみたいです。

福田 僕が演じる兄は、おりの中でどういう生活を送って、どういう風貌になっているのかも分からないまま話が進んでいくので、想像力が面白い方に働くように朗読したいです。

高田 弟は、最初は高校3年生から始まって月日が流れていくので、その年月の変化を声だけでどう表現するのかが鍵になってくるのかなと思います。今回はいろんな挑戦があるので、稽古の中できちんと準備をしていきたいです。

 弟は何をしていても犯罪者の兄貴の存在が出てくるので、繊細なところを演じ切れるのかなという不安もありますが、演出の横内さんと稽古の中で積み上げていきたいです。

 
  • 1
  • 2

特集・インタビューFEATURE & INTERVIEW

生田斗真が驚きの一人二役!「最初から決まっていたわけではありません」制作統括・藤並英樹氏が明かす舞台裏【大河ドラマ「べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜」インタビュー】

ドラマ2025年12月8日

 NHKで好評放送中の大河ドラマ「べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜」。“江戸のメディア王”と呼ばれた“蔦重”こと蔦屋重三郎(横浜流星)の波乱万丈の生涯を描く物語は、まもなくクライマックスを迎える。謎の絵師“写楽”が、蔦重の下で歌麿(染谷将太)ら当 … 続きを読む

板垣李光人「最初から、戦争を考えて見るのではなく、実際に見て感じたことを広めていっていただければ、それが一番うれしいです」『ペリリュー ―楽園のゲルニカ―』【インタビュー】

映画2025年12月5日

 戦争がもたらす狂気を圧倒的なリアリティーで描き、第46回日本漫画家協会優秀賞を受賞した武田一義の戦争漫画をアニメーション映画化した『ペリリュー ―楽園のゲルニカ―』が12月5日から全国公開された。太平洋戦争末期、激戦が繰り広げられたペリリ … 続きを読む

【物語りの遺伝子 “忍者”を広めた講談・玉田家ストーリー】(8)百年ぶりの復活へ 四代目が掲げた三つの大願

舞台・ミュージカル2025年12月4日

 YouTubeもNetflixもない時代、人々を夢中にさせた“物語り”の芸があった——。“たまたま”講談界に入った四代目・玉田玉秀斎(たまだ・ぎょくしゅうさい)が、知られざる一門の歴史物語をたどります。    2016年に四代目・玉田玉秀 … 続きを読む

多部未華子「学びの多い現場でした」DV被害者役に挑んだヒューマンミステリー「連続ドラマW シャドウワーク」【インタビュー】

ドラマ2025年12月1日

 WOWOWで毎週(日)午後10時より放送・配信中の「連続ドラマW シャドウワーク」は、佐野広実の同名小説を原作にしたヒューマンミステリー。  主婦の紀子は、長年にわたる夫の暴力によって自己喪失し、すべて自分が悪いと考えるようになっていた。 … 続きを読む

森下佳子「写楽複数人説は、最初から決めていました」脚本家が明かす制作秘話【大河ドラマ「べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜」インタビュー】

ドラマ2025年12月1日

 NHKで好評放送中の大河ドラマ「べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜」。“江戸のメディア王”と呼ばれた“蔦重”こと蔦屋重三郎(横浜流星)の波乱万丈の生涯を描く物語は、まもなくクライマックスを迎える。これまで、いくどとなく視聴者を驚かせてきたが、第4 … 続きを読む

Willfriends

page top