いよいよクライマックスへ!「“本能寺の変”は、これまでにない新しいものに」長谷川博己(明智光秀)染谷将太(織田信長)佐々木蔵之介(羽柴秀吉)【「麒麟がくる」インタビュー】

2021年1月3日 / 06:30

 NHKで好評放送中の大河ドラマ「麒麟がくる」。コロナ禍の影響で異例の越年放送となり、1月3日の第三十九回「本願寺を叩け」が新年最初の放送となる。物語は、いよいよ全編のクライマックスとなる“本能寺の変”が近づいてきた。戦国の歴史を塗り替えた大事件がどのように描かれるのか、誰もが気になるはず。主人公・明智光秀役の長谷川博己、織田信長役の染谷将太、羽柴秀吉役の佐々木蔵之介が、ラストスパートに臨む意気込みを語ってくれた。

(左から)織田信長役の染谷将太、明智光秀役の長谷川博己、羽柴秀吉役の佐々木蔵之介

-ここまでそれぞれの役を演じてきた手応えは?

長谷川 約1年半、光秀を演じさせていただきました。撮影中いろいろなことがありましたが、長期間の撮影でキャラクターに深みが増したといいますか、熟考して、光秀という役に向き合えたすごくいい時間だったな…と思っています。早く結末を迎えたい気持ちがある一方で、いざ終わりが近づくと、この役から離れることが少し寂しい気もしています。光秀は、さまざまな登場人物たちからたくさんの刺激を受けます。共演者の皆さんからもらった光のようなものを自分の中に取り入れ、光秀をここまで体現できたと思っています。今は、光秀が「本当にこういった人生だったのではないか」と疑いなく思えていますし、そのぐらい、光秀の人生をがっちり過ごすことができました。

染谷 今、「職業は何ですか?」と聞かれたら、「織田信長です」と答えてしまいそうなぐらい、信長と過ごしている日々です。今回の信長は、ピュアな人物として一貫していますが、年齢を重ねるごとに、見た目も、感情も、振る舞いも、どんどん熟していくのを肌で感じることができました。1年半もの長い時間が、この作品の信長像を作ってくれたと思っています。

佐々木 光秀役の長谷川さんをはじめ、多くの共演者と、藤吉郎から始まり、木下藤吉郎、羽柴秀吉と、ゆっくりと役を積み上げながら演じさせていただいたことは、とても幸せでした。

-お互いに共演した感想は?

長谷川 こういった状況なので、雑談などはたくさんできなかったのですが、終始ミステリアスだった染谷さんに、いろいろと話し掛けてみたり、蔵之介さんには現場を引っ張ってもらったり、制限がある中で、皆さんと楽しい時間を共有させていただきました。

染谷 信長は物語をかき回す役。信長がせりふや感情を投げかけ、光秀がそれを受ける。そういった構図が続きます。長谷川さんは、そんな光秀を繊細に表現されていて、個人的には見入ってしまうほどでした。長谷川さんのブレない姿勢も印象深いです。それがあったからこそ、僕も自分のパフォーマンスに専念させていただくことができました。

佐々木 秀吉は“光秀の最大のライバル”とうたわれてきましたが、個人的にはライバル視するような部分はありませんでした。価値観や手段が違っただけで、あくまでも同じ“織田家の家臣”だと。だから本当は、僕は好きなんですけど…。こればっかりは、史実や台本がそうはさせてくれませんでした(笑)。そんな大好きな光秀を演じられた長谷川さんの存在は、スタッフ、キャスト、全員の励みでした。どんなにピンチのときも、真ん中で真っすぐ立ってくれていましたから。

-いよいよ最大の山場となる本能寺の変が近づいてきましたね。

長谷川 これから物語は佳境を迎えることになりますが、その先には皆さんも気にされているであろう“本能寺の変”が待っています。この作品では新しい明智光秀を描いてきましたが、本能寺の変に関しても、これまでにない新しいものになるのではないでしょうか。なぜ、光秀は本能寺の変を引き起こすに至ったのか。ご覧になる皆さまに、その心の機微を感じ取っていただき、感情移入していただけたらうれしいです。

染谷 僕自身もかなり気になっていたのは、やはり本能寺の変です。台本を読んだ際は、興奮と感動で鳥肌が止まりませんでした。今はそれ以上、言えませんが…(笑)。いろいろと激しい感情がうごめいているシーンになっているので、ぜひ、多くの方にご覧いただきたいです。

佐々木 「麒麟がくる」では、本能寺の変に至るまでが丁寧に描かれています。自分の出演していないシーンを、鏡前や楽屋のモニターで時々見ていましたが、「そりゃ光秀もそうなるよな」「そうしたら上様もああなるわな」と、いろいろとおもんばかることが多かったです。僕の方は、いつでも備中高松から駆け足で帰る準備はできています!(笑)。

 
  • 1
  • 2

特集・インタビューFEATURE & INTERVIEW

佐々木蔵之介「毎朝、亡き大森一樹監督に思いをはせながら現場に通っていました」名監督の遺志を継いで主演に挑んだ時代劇『幕末ヒポクラテスたち』【インタビュー】

映画2026年5月8日

 大ヒット作『ゴジラ-1.0』(23)からNHKの大河ドラマ「光る君へ」(24)まで、幅広い作品で活躍を続ける佐々木蔵之介。その主演最新作が、幕末の京都の小さな村を舞台にした医療時代劇『幕末ヒポクラテスたち』(5月8日公開)だ。中国・唐由来 … 続きを読む

ミュージカル「メリー・ポピンズ」通算250回公演達成! 濱田めぐみ「長く長く上演していけたら」 大貫勇輔「毎公演、奇跡を起こせるように」

舞台・ミュージカル2026年5月5日

 ウォルト・ディズニーが映画化し、アカデミー賞5部門を受賞した映画を原作とした、ミュージカル「メリー・ポピンズ」。現在上演中の日本プロダクションが、5月6日に記念すべき250回公演を迎える。それに先立ち、メリー・ポピンズ役の濱田めぐみと、バ … 続きを読む

三山凌輝、「愛の不時着」でミュージカル初挑戦 「これまでのパフォーマンスの集大成でもある」【インタビュー】

舞台・ミュージカル2026年5月3日

 元BE:FIRSTのメンバーで、朝の連続テレビ小説「虎に翼」でヒロインの弟役を演じて話題を集めた三山凌輝が、ミュージカル「愛の不時着」でミュージカル初主演を果たす。韓国の財閥令嬢と朝鮮人民軍軍人の国境を超えた愛を描いた本作は、2019年か … 続きを読む

「豊臣兄弟!」第16回「覚悟の比叡山」“守られる側”の農民から“守る側”の侍になった小一郎と藤吉郎の覚悟【大河ドラマコラム】

ドラマ2026年4月28日

 NHKで好評放送中の大河ドラマ「豊臣兄弟!」。戦国時代、主人公・豊臣秀長(=木下小一郎/仲野太賀)が、兄・秀吉(=木下藤吉郎/池松壮亮)を支え、兄弟で天下統一を成し遂げるまでの軌跡を描く物語は快調に進行中。4月26日に放送された第16回「 … 続きを読む

ゆうちゃみ「るり子が現実にいたらめっちゃ親友になれそうやなっていう感じでした」『アギトー超能力戦争ー』【インタビュー】

映画2026年4月28日

 仮面ライダー生誕55周年記念作『アギトー超能力戦争ー』が4月29日から全国公開される。本作で主要キャストの1人である葵るり子を演じたゆうちゃみに、映画初出演への思いなどを聞いた。 -出演が決まった時の心境は?  「マジ、ドッキリ?」みたい … 続きを読む

page top