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自分でも驚くぐらいつながっていました。稔侍さんが撮影を見に来てくださったことがあって、ごあいさつをしたときに、この後、僕の何十年後を演じてくださる稔侍さんが、僕の背中をバンとたたきながら、「ものすごくいいよ」と言ってくださったんです。その言葉を聞いてほっとしましたし、救われた思いがしました。
全ての登場人物たちが映画の中で生き抜いていて、作り物なのにこんなにうそがない映画はまれだと思いますし、山田監督のエネルギーと知性とアイデアがあふれています。だから一度も飽きることなく見られ、見る人全てを最後はちゃんと幸せな気持ちにしてくれるということは間違いなく保証できます。だからこそ、この映画を映画館で見てほしいです。そして映画の神様に会ってほしいと思います。
そうですね。親がとにかく好きだったので、僕も『男はつらいよ』シリーズは、ほぼ見ていると思います。6歳からアメリカに行ったのですが、日本が恋しくなるとビデオで『男はつらいよ』を見ていました。
(取材・文・写真/田中雄二)
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