【インタビュー】ドラマ「理想のオトコ」蓮佛美沙子「自分と重ね合わせたり、キュンとしながら見てほしい」

2021年4月20日 / 06:28

 蓮佛美沙子が主演するドラマParavi「理想のオトコ」(テレビ東京系)が放送中だ。本作は、チカの同名の電子コミックが原作。10歳年上の漫画家・ミツヤス(安藤政信)と、高校時代の同級生・志摩圭吾(味方良介)という対照的な2人の男性の間で揺れ動く、アラサー女子の小松燈子(蓮佛)のリアルな恋愛事情を描く。本作で、恋愛から久しく遠ざかっていたものの、突然、人生一番の“モテ期” が到来する美容師の燈子を演じる蓮佛に、本作の見どころや、共演者とのエピソード、30歳を迎えた心境や抱負などを聞いた。

蓮佛美沙子(C)「理想のオトコ」製作委員会 hair&make:宮本愛(yosine)/stylist:佐藤遥菜(crepe)

-まずは、オファーを受けたときの気持ちを教えてください。

 ここまでストレートな恋愛作品をやったことがなかったので、原作漫画を読んだときに、自分が現場でどんな気持ちになれるのかな、というワクワクする気持ちと、知らない自分に出会えそうだなというドキドキがありました。

-美容師の燈子を演じる上で気を付けていることや、役作りで行ったことはありますか。

 燈子はすごくナチュラルな女性なので、自然体で演じようと思いました。美容師の動きについては、1日数時間、美容指導の先生に教えていただく時間をもらって、劇中で髪をカットするシーンも、実際に自分で切っているのですが、プロはすごいなあと、自分の手先の不器用さを呪ってしまいました(笑)。

-蓮佛さんは今ちょうど30歳ですが、今の年齢だからこそ演じられる部分はありますか。

 恋愛に対して、好きだけでは動けない。大人になっていろいろ知ってしまったからこそ、本能的に動けない燈子のジレンマみたいなものは、すごくよく分かるなと思いました。今、私が30歳という年齢だからこそ、より共感しながら表現できたのかなと思います。

-恋愛に憶病になっているアラサー女性も多いと思いますが、どのようなことを届けたいですか。

 演じてみて思ったのは、若いとか大人とかは関係ないなと。恋愛をしたら、みんなすごくかわいいんだなと思いました。大人でも、好きな人と付き合うか付き合わないか、という時期はドギマギするし、どれだけ経験を重ねていても、すれ違いはあると思うので。自分と重ね合わせたり、この大人たち、かわいいなと思いながら見ていただきたいです。

-藤井美菜さん、瀬戸利樹さん、味方良介さんなど、共演者とは撮影の合間にどのような話をしていますか。

 藤井さんはサバサバしていて話しやすい方なので、「普段お酒を飲みますか?」という話をしたり、瀬戸さんと味方さんには、「男女でエスカレーターに乗るときどちらが上に乗るべきか」って質問をされたりとか(笑)、たわいない話をしていました。あとは、みんなで「理想のオトコ」の男性陣の中でどのキャラクターが好きか? という話題で盛り上がったりして、現場は和やかな雰囲気でした。

-蓮佛さんは誰推しですか。

 漫画とドラマは少し違うのですが、漫画であればミツヤス先生のアシスタントの最賀くん(平井亜門)が好きです。ミツヤス先生も好きですが、最賀くんのひたむきな感じがかわいいなって、漫画を読んでいてキュンキュンしました。

-本作は、将来を真剣に考え始める大人の恋愛物語ですが、蓮佛さん自身も結婚願望はありますか。

 将来的にはしたいなと思います。ただ、何歳までに結婚したいというこだわりはなくて、生涯ずっと一緒にいたいと思う人ができたら、流れでそう思うのかなと思います。

-年齢を重ねて、「理想の男性像」は変化しましたか?

 今回の撮影時も、理想の男性って何なんだろうなって考えながら現場にいたのですが、究極は私のことを好きでいてくれて、大事に思ってくれる方が理想なのかなと思いました。それさえあればいいかなとずっと思っていて、それは変わらないです。例えば、どちらかが弱っているときは引っ張ってあげたり、臨機応変にお互いが補い合って、思い合う関係性を築けるのが、理想の形なのかなと思いました。

 
  • 1
  • 2

特集・インタビューFEATURE & INTERVIEW

堤真一、三宅唱監督「実はこういうことも奇跡なんじゃないのということを感じさせてくれる映画だと思います」『旅と日々』【インタビュー】

映画2025年11月6日

 三宅唱監督が脚本も手掛け、つげ義春の短編漫画『海辺の叙景』と『ほんやら洞のべんさん』を原作に撮り上げた『旅と日々』が11月7日(金)から全国公開される。創作に行き詰まった脚本家の李(シム・ウンギョン)が旅先での出会いをきっかけに人生と向き … 続きを読む

【映画コラム】俳優同士の演技合戦が見ものの3作『爆弾』『盤上の向日葵』『てっぺんの向こうにあなたがいる』

映画2025年11月1日

『爆弾』(10月31日公開)  酔った勢いで自販機を壊し店員にも暴行を働き、警察に連行された正体不明の中年男(佐藤二朗)。自らを「スズキタゴサク」と名乗る彼は、霊感が働くとうそぶいて都内に仕掛けられた爆弾の存在を予告する。  やがてその言葉 … 続きを読む

福本莉⼦「図書館で勉強を教え合うシーンが好き」 なにわ男⼦・⾼橋恭平「僕もあざとかわいいことをしてみたかった」 WOWOW連ドラ「ストロボ・エッジ」【インタビュー】

ドラマ2025年10月31日

 福本莉⼦と⾼橋恭平(なにわ男⼦)がW主演するドラマW-30「ストロボ・エッジ  Season1」が31日午後11時から、WOWOWで放送・配信がスタートする。本作は、咲坂伊緒氏の⼤ヒット⻘春恋愛漫画を初の連続ドラマ化。主人公の2人を軸に、 … 続きを読む

吉沢亮「英語のせりふに苦戦中です(笑)」主人公夫婦と関係を深める英語教師・錦織友一役で出演 連続テレビ小説「ばけばけ」【インタビュー】

ドラマ2025年10月31日

 NHKで好評放送中の連続テレビ小説「ばけばけ」。明治初期、松江の没落士族の娘・小泉セツと著書『怪談』で知られるラフカディオ・ハーン(=小泉八雲)夫妻をモデルに、怪談を愛する夫婦、松野トキ(髙石あかり)とレフカダ・ヘブン(トミー・バストウ) … 続きを読む

阿部サダヲ&松たか子、「本気でののしり合って、バトルをしないといけない」離婚調停中の夫婦役で再び共演 大パルコ人⑤オカタイロックオペラ「雨の傍聴席、おんなは裸足・・・」【インタビュー】

舞台・ミュージカル2025年10月31日

 宮藤官九郎が作・演出を手掛ける「大パルコ人」シリーズの第5弾となるオカタイロックオペラ「雨の傍聴席、おんなは裸足・・・」が11月6日から上演される。本作は、「親バカ」をテーマに、離婚を決意しているミュージカル俳優と演歌歌手の夫婦が、親権を … 続きを読む

Willfriends

page top