「同い年の長谷川くんが、主役としてずっと真ん中に立っている姿に勇気をもらいました」眞島秀和(細川藤孝)【「麒麟がくる」インタビュー】

2020年12月21日 / 11:30

 NHKで好評放送中の大河ドラマ「麒麟がくる」。12月20日放送の第三十七回では、将軍・足利義昭(滝藤賢一)が織田信長(染谷将太)に敗れ、ついに室町幕府が崩壊。このとき、共に幕府を支えてきた兄・三淵藤英(谷原章介)とたもとを分かつことになったのが、細川藤孝だ。若い頃に知り合った主人公・明智光秀とは、以後も盟友として深くかかわっていくことになる。演じる眞島秀和が、撮影の舞台裏や光秀役の長谷川博己の印象などを語ってくれた。

細川藤孝役の眞島秀和

-第三十七回で藤孝は、兄の三淵藤英とたもとを分かつことになりましたね。

 兄の三淵の方は、物事の筋道を大事にして、そこに殉じていったような人物なのかな…という印象があります。それに対して、藤孝の方がもっと現実的な人だったのではないでしょうか。

-三淵役の谷原章介さんとは、現場でどんなお話を?

 兄弟とはいえ、若いときから三淵と藤孝は、考え方がちょっとずつ違っていたところがあるんです。だから、谷原さんが「藤孝ってこういう感じだよね」と何気なく言ったりする一言が、僕の中では「なるほど」とヒントになったりする。そういう意味で、「助かるな」と思いながら演じていました。

-藤孝を演じる上で、どんな準備をしましたか。

 藤孝について書かれた本を読んだりはしました。ただ、撮影に入る前にプロデューサーや監督から、「真っすぐで、熱い志を持った人物像にしていきたい」と伺っていたので、演じる上ではそれがベースになっています。

-藤孝とご自身が近いと感じる部分、または共感できる部分は?

 自分に近いかどうかは分かりませんが、描かれ方として、複雑な状況をシンプルに捉えて判断を下していくイメージがあります。そういうところは、すごく共感できるというか、「いいな」と思っている部分です。

-演じる中で藤孝に対する印象が変わってきた部分はありますか。

 演じる前は、オールマイティーにいろんなことができる人物と捉えていました。でも、実際に撮影に入ってみると、若いときは理想に燃える熱い志を持った人物が、徐々にバランス感覚に秀でるようになってきたのかな…というふうに変わってきました。

-藤孝の細川家は、戦国を生き残り、現代まで続いていますが、どんなイメージを持っていますか。

 「“家を存続させること”を着実にやってきた」というイメージで、「したたかで、たくましい」という印象があります。ただそれは、僕が戦国時代を渡り切った人物を演じているせいかもしれませんが。「本能寺の変」後の光秀への対応については、さまざまな意見があると思いますが、藤孝が非常に冷静な面を持っていたということではないでしょうか。

-これが三度目の出演となる大河ドラマに対する印象は?

 僕は米沢出身ですが、大河ドラマの入り口になったのが、子どもの頃に見ていた「独眼竜政宗」(87)です。その次の「武田信玄」(88)も全話見ていましたし、歴史好きになったきっかけが、大河ドラマでした。そういう思い出があるせいか、自分の中では、何か特別な作品に出させてもらうような感覚があります。

 
  • 1
  • 2

特集・インタビューFEATURE & INTERVIEW

川口春奈、高杉真宙「自分や家族、周りの人たちを大事にしようと思うきっかけになったらうれしいです」『ママがもうこの世界にいなくても 私の命の日記』【インタビュー】

映画2026年10月1日

 大腸がんによって24歳で他界した遠藤和(のどか)さんが亡くなる10日前までつづり続けた手記を映画化した『ママがもうこの世界にいなくても 私の命の日記』が、10月2日から全国公開される。本作で、主人公の和と夫の将一を演じた、川口春奈と高杉真 … 続きを読む

木戸大聖「悲しいと思っていてもそれを表情に出せないのが難しかったです」『沖晴くんの涙を殺して』【インタビュー】

映画2026年10月1日

 余命1年の音楽教師・京香(広瀬アリス)と、喜び以外の感情を失った高校生・沖晴が織りなす、切なくも温かい感動の人生賛歌『沖晴くんの涙を殺して』が10月2日から全国公開される。本作で、訳あり高校生の沖晴を演じた木戸大聖に話を聞いた。 -沖晴の … 続きを読む

小瀧望「ファンの皆さまの声に応え続けたい」 舞台「ロックンロール」では「僕たちの芝居とともに、当時のロックミュージックも楽しんで」【インタビュー】

舞台・ミュージカル2026年9月30日

 小瀧望が主演する舞台「ロックンロール」が、11月6日から上演される。本作は、世界的な劇作家トム・ストッパードが祖国チェコスロバキアを舞台に、20年以上にわたる歴史のうねりを描きながら、自由の尊さをうたう物語。愛するロックンロールと母親を守 … 続きを読む

佐津川愛美「酒井監督に惚れました(笑)」念願だった酒井麻衣監督との初タッグ『時給三〇〇円の死神』【インタビュー】

映画2026年9月30日

 10月2日から全国公開となる『時給三〇〇円の死神』は、累計発行部数36万部を突破した藤まるの同名小説を原作にしたファンタジーだ。生きる希望を失った大学生・佐倉真司(西畑大吾)が、謎めいた同級生・花森雪希(福本莉子)に誘われ、この世に未練を … 続きを読む

【K-POPもKドラマも深読みしたら韓国が見えた】#受験競争だけではない韓国の教育問題、「鉄槌教師」が問う教師の役割

2026年9月29日

 K-POPや韓国ドラマは、エンターテインメントであると同時に、韓国社会を映す鏡でもある。何気ない言葉やしぐさ、習慣の背景をたどると、その国ならではの価値観や歴史、人との関わり方が見えてくる。この連載では、韓国カルチャーを入り口に、知ってい … 続きを読む

page top