【インタビュー】「教場II」樋口日奈、覚悟を持って臨んだ200期生徒役「全力で向かった緊張感や本気の度合いが伝われば」

2021年1月3日 / 12:15

 木村拓哉が主演する新春スペシャルドラマ「教場II」(フジテレビ系)が、2021年1月3、4日の2夜連続で放送される。本作は、神奈川県警察学校を舞台に、冷徹無比な教官・風間公親(木村)とその生徒たちの姿を描く警察ミステリー。本作に、200期生の、争いを好まない温厚な生徒・坂根千亜季役で出演する乃木坂46の樋口日奈に撮影の裏話や見どころを聞いた。

坂根千亜季役の樋口日奈(乃木坂46)

-本作は、樋口さんにとってゴールデン帯ドラマ初出演となるそうですが、出演が決まったときの気持ちを教えてください。

 前作を見ていたので、夢みたいで本当にうれしかったです。ただ、前作を見ていたからこそ、すごく緊張感のあるドラマで、すごく大きな作品だということも知っていたので、覚悟を決めて責任感をしっかり持って頑張らなきゃいけないという思いが、うれしさ以上にありました。

-前作を見て、どんなところにこのドラマの魅力や面白さがあると感じましたか。

 こんなにも本気で頑張っている人がいるということに感動して、エネルギーをもらえました。警察学校は誰もが経験する場所ではないので、自分とは違った世界のように思えますが、学校という点では共感できるところも多く、私も、小さなことでへこたれていちゃ駄目だなって思えました。それから、真剣に全力で向かっていく生徒たちの姿がとても印象深くて、きっと(出演者の)みんなが、本気で作品に取り組んでいるんだろうなというのは映像を通しても感じました。今回、出演させていただくことになって、訓練にも参加させていただき、みんなで真剣に、本気で、全力で向き合った、その緊張感や本気の度合いが伝わればいいなと思っています。

-訓練はどのように行ったのですか。

 手錠や警棒、手帳の出し方といった基本から教わりました。それも、自分1人だけができても仕方がないので、出すスピードや精度を(200期生の出演者)みんなで合わせる必要がありました。とにかく、全部が難しかったです。

-一番大変だった訓練は?

 体力的につらかったのは、警備訓練と呼ばれるものでした。防護服をつけ、盾を重ね合わせて壁を作って、人や場所を守るというものなのですが、盾が重くて動きづらいので、本当に大変でした。守るもののためにも、自分の体力が限界であっても倒れてはいけないので、心の中で「頑張れ」って唱えて自分を奮い立たせていました。でも、その訓練を通して、肉体的にも精神的にも「強さ」が大事なんだなと実感できましたし、みんなの気持ちが一つになることの大切さも感じました。

-この役のために、ロングヘアをバッサリとカットしたことも話題になっていましたね。

 私自身も、まさか自分がこんなに髪を短くするとは思っていなかったので、驚いています(笑)。でも、乃木坂の活動の中でも、10年目に入るこのきっかけに、新しい自分を見せたいと思っていたこともあって、髪を切って良かったと思っています。ショートになったことで、ファンの方にも新鮮な気持ちで見てもらえると思うので、私は、このタイミングで切るべきだったんだと思います。

-自分では違和感はないですか。

 意外とないんです。周りの人もあまり違和感はないようで、(乃木坂の)メンバーの渡辺みり愛ちゃんに「髪をこんなに切ったのに、こんなにも違和感がない人に初めて会った」って言われたんですよ(笑)。なんだかうれしかったです。

-今回、役作りで特に意識したことは?

 (劇中には)個性豊かな生徒がたくさん登場しますが、その中で千亜季は「男の子からも女の子からも好かれる、クラスに1人はいる女の子」と監督から伺っていました。なので、そういう女の子になるために、原作を読み返して、客観的に、千亜季をどう感じるのかを考えました。そうやって考えていく中で、千亜季にはすごく共感できるところが多いと気付いて…。そう気付いてからは、千亜季が誰からも好かれる人物であるということは意識しながらも、自然体で演じられたように思います。

-主演の木村さんのすごみのある演技も話題になっている作品ですが、実際に間近で演技している姿を見てどんなことを感じましたか。

 オーラやパワーがすごくて、圧倒されました。木村さんの演技で、現場の空気がガラリと変わるんです。それに、現場では常に「風間教官」でいてくださったので、私たち生徒も「木村拓哉さん」というよりも「風間教官」として見ることができ、ありがたかったです。

 
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