「派手な衣装からも、どこか憎めないキャラクターとして目に止まれば」ユースケ・サンタマリア(朝倉義景)【「麒麟がくる」インタビュー】

2020年11月22日 / 20:55

-ところで、足利義昭(滝藤賢一)が自分を裏切って織田信長と共に上洛した際、義景は相当悔しがっていましたね。

 義景は子どものようにわめいていましたよね。リハーサルから全力で怒った芝居をしていたのですが、監督からは「もっと怒ってくれ」と言われてしまって。本番まで声が持つか、心配になりました(笑)。ただその結果、今まで見せたことのない顔になっていたんじゃないかな…と。義景は、撮影をすればするほど、見せたことのない顔をしているな…と自分でも思っているんです。その都度、いろいろな顔を見せられるようにやっているので、そういう意味では、やりがいのある役だと感じています。

-今後の見どころは?

 やはり、義景と信長の確執ですね。今後ますます高まってくるので、ぜひご覧いただければ。個人的には、春風亭小朝さんが演じる比叡山延暦寺の住持・覚恕を楽しみにしています。少しだけお姿を拝見しましたが、想像の何倍も怪しさをまとっているんです。この2人と義景がどう関わっていくのか、僕も楽しみにしています。

(取材・文/井上健一)

朝倉義景役のユースケ・サンタマリア

  • 1
  • 2
 

特集・インタビューFEATURE & INTERVIEW

高橋克典「これは吉良の物語でもあるのだと感じていただけるような芝居をしたい」 堤幸彦「『忠臣蔵』は、演劇的に言えば1丁目1番地的な作品」 舞台「忠臣蔵」【インタビュー】

舞台・ミュージカル2025年12月10日

-堤さんと高橋さんは高橋さんのドラマデビュー作以来のタッグと聞いています。堤さんは高橋さんの吉良上野介にどのような期待を寄せていますか。 堤 ぴったりだと思いますよ。生き馬の目を抜く芸能界で酸いも甘いも知り尽くしていますから。デビューの瞬間 … 続きを読む

生田斗真が驚きの一人二役!「最初から決まっていたわけではありません」制作統括・藤並英樹氏が明かす舞台裏【大河ドラマ「べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜」インタビュー】

ドラマ2025年12月8日

-治済に対する仇討ちのため、対立関係にあった蔦重と松平定信(井上祐貴)がタッグを組む展開にも驚かされると同時に、思わず胸が熱くなりました。 藤並 白河藩に戻った後の定信は、それまでとは打って変わって、大田南畝や山東京伝に本を書かせているんで … 続きを読む

板垣李光人「最初から、戦争を考えて見るのではなく、実際に見て感じたことを広めていっていただければ、それが一番うれしいです」『ペリリュー ―楽園のゲルニカ―』【インタビュー】

映画2025年12月5日

-戦場で、田丸が絵や漫画を描くことにどのような意味があったと思いますか。  功績係に任命された田丸には、もちろん何かを書き記すという使命感もあったでしょうが、いつ自分や仲間が命を落とすか分からない状況の中で、自分の世界の中で向き合えるものが … 続きを読む

【物語りの遺伝子 “忍者”を広めた講談・玉田家ストーリー】(8)百年ぶりの復活へ 四代目が掲げた三つの大願

舞台・ミュージカル2025年12月4日

 YouTubeもNetflixもない時代、人々を夢中にさせた“物語り”の芸があった——。“たまたま”講談界に入った四代目・玉田玉秀斎(たまだ・ぎょくしゅうさい)が、知られざる一門の歴史物語をたどります。    2016年に四代目・玉田玉秀 … 続きを読む

多部未華子「学びの多い現場でした」DV被害者役に挑んだヒューマンミステリー「連続ドラマW シャドウワーク」【インタビュー】

ドラマ2025年12月1日

  -雰囲気のいい現場だったようですね。  中でもしのぶさんは、「これはこういうことなのかな?」といった感じで、積極的に質問をされるんです。その上、「私、緊張しちゃう」などと、ご自身の気持ちを織り交ぜながら現場にいてくださるので、私も質問が … 続きを読む

Willfriends

page top