【インタビュー】「誰かが、見ている」佐藤二朗「三谷さんの脚本で、香取慎吾くんとがっつり絡めるのが、今回の一番の楽しみでした」

2020年9月21日 / 06:00

-今回は、同じ話を2回撮影するという方法を取ったそうですが。

 全く同じにはできないので、1回目と2回目とでは当然変わります。でも、お客さんは同じ人なので、「申し訳ないけれど、2回やって、いいところを編集して使う」というお断りを入れました。ただ、三谷さんはお客さんに、「同じ人が、同じ役で、同じせりふでやっても、こんなに変わるんだ、というのも楽しんでほしい」と言っていました。だから、わざわざ突拍子もないようなことをしなくても、同じせりふと段取りでやっても、毎回面白いんです。慎吾くんも、1回目と2回目とでは言い方が変わってくるので、「その言い方ならこう返そう」というのが、僕との間で生まれてくる。それも楽しかったです。

-最後に、ドラマの見どころと、視聴者の方へのメッセージをお願いします。

 僕は汗っかきなんですけど、今回、慎吾くんも同じだということを発見しました。毎回終わると、お客さんに向かってカーテンコールをやったのですが、ふと、顔を見合わせると、お互い汗だくで、いつも2人で笑っていました。これが普通のドラマなら、ワンカットずつ撮るので、汗は拭くわけです。ただ、今回は一連で、流して撮っているので、慎吾くんも僕も、汗がリアルに映っています。だから、みんなの緊張感や息遣い、汗などを感じていただけるのではないかと思います。

(取材・文/田中雄二)

「誰かが、見ている」香取慎吾(左)と佐藤二朗

 

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