【インタビュー】舞台「真夜中のオカルト公務員」谷水力「改めて、舞台に立てることの幸せを感じています」

2020年9月21日 / 08:00

 谷水力が主演する舞台「真夜中のオカルト公務員」が10月29日に開幕する。本作は、KADOKAWA『コミックNewtype』に連載中の人気コミックを舞台化したもの。東京23区の全ての区役所に、人知れず存在するとされる「夜間地域交流課」を舞台に、オカルト的事象にまつわるトラブルを解決していく特殊な“公務員”たちの姿を描く。主人公の宮古新を演じる谷水に、公演への意気込みを聞いた。

 

宮古新役の谷水力

-出演が決まったときの気持ちから聞かせてください。

 素直にうれしかったです。そのときはまだ原作を読んだことがなかったのですが、すぐに漫画を読ませていただいて…。読み出すと止まらないほど面白かったです。これを演じることができるんだと思うと、より一層、高揚感がありました。

-原作を読んで、この作品の魅力をどこに感じましたか。

 非現実的な設定ではあるのですが、現実味のあるエピソードも多くて、実は本当に起きていることなんじゃないかと思えるところが、この作品にのめり込んでしまう理由だと思います。新宿御苑など、実際に、現実にある場所が舞台になっているので、よりリアリティーがあるんですよ。改めて(舞台となっている場所に)行ってみたいなと思いました。

-今回、谷水さんが演じる宮古新は「見える」ことを除けば、普通の青年で、現実にもいそうな人物です。谷水さんご自身は、演じるに当たって、宮古という人物をどのように捉えていますか。

 人懐こくて、いい意味で恐れ知らずというのが、最初に原作を読んだときのイメージでした。これからまた、稽古を重ねていくことで変わってくるかも知れませんが、観客の皆さんに「まさに宮古だ」と思ってもらえるように演じていきたいと思っています。普通の青年という役は、個性が強いキャラクターよりも演じるのは難しいと思うので、しっかりと作り込んで頑張りたいです。

-役柄上、本作では榊京一役の磯野大さん、姫塚セオ役のとまんさんと一緒のシーンが多そうですね。

 大くんとは、舞台『刀剣乱舞』でも共演させていただきました。そのときも、行動を共にする役だったこともあり、今回もチームとして一緒に行動できるのがうれしいですし、心強いです。とまんくんは、今回、初共演です。まだ(取材当時は)ごあいさつをしたことがあるぐらいなのですが、大くんと3人で、相談しながら作り上げていきたいと思っています。

-今回、座長として、どのようにして座組みをまとめていきたいと考えていますか。

 座長をやらせていただくのは、今回が2回目なのですが、最初のときは、何をしたらいいのかも分からず、不安で、仲良くさせていただいている先輩の松村(泰一郎)さんに相談させていただいたことがあるんです。そうしたら、松村さんから「何も考えずに、いつも通りにやれば大丈夫だ」と言っていただいたので、あまり気負わずに、やることをしっかりとやっていればいいのかなと思っています。

-ところで、宮古は人には見えないものが見えるという人物ですが、谷水さんご自身は、見えないものを信じるタイプですか。

 どちらかというと信じる方だと思います。僕、中学、高校がプロテスタントの学校だったんです。なので、毎朝礼拝があるという環境で過ごしてきました。そういった経験もあって、見えない存在もいるのではないかなと思います。別に見えたりはしないのですが(笑)。

-新型コロナウイルスの影響で、数々の舞台が中止になるなど、大きな影響があったと思いますが、谷水さんにとっても、本作は久々の観客を入れての舞台になるのではないですか。

 そうですね。やはり舞台はお客さんが来てくださって、お客さんとのやりとりがある中で作り上げていくものだと思うので、それができることが今から楽しみです。

-コロナ禍での自粛期間を通して、舞台や俳優としてのあり方について、考えに変化はありましたか。

 一人で家にいる時間が極端に増えたので、やはりいろいろと考えましたし、時間を無駄にしているようで焦りもありました。舞台公演が延期になったり、中止になったりしていく中で、これまでのように舞台に立って、お客さんが来てくださっていたことは決して当たり前じゃなかったんだということも実感しました。改めて、舞台に立てることの幸せを感じていますし、早くまた立ちたいという強い思いが芽生えました。

 
  • 1
  • 2

特集・インタビューFEATURE & INTERVIEW

植村花菜、コロナ禍で考えた“生きる”意味 「死ぬまでずっと学び続けて、成長し続けて暮らしたい」【インタビュー】

舞台・ミュージカル2022年8月9日

 2010年にリリースした「トイレの神様」がラジオでのオンエアを皮切りに各方面で驚異的な反響を呼び、ロングランヒットを記録。その後もシンガーソングライターとして活躍を続ける植村花菜。現在は米ニューヨークに拠点を移し、日米で活動する植村が、新 … 続きを読む

岡山天音が掲げる信念「楽しいと思いながらやっていても行き着ける場所はいっぱいある」【インタビュー】

舞台・ミュージカル2022年8月8日

 2009年にTVドラマ「中学生日記」の転校生シリーズ「少年は天の音を聴く」で俳優デビューした岡山天音。以降、NHK連続テレビ小説「ひよっこ」など、映画やドラマに多数出演し、映画『キングダム2 遙かなる大地』では尾兄弟の兄・尾平役を演じた。 … 続きを読む

新納慎也「全成は、ただ実衣を愛していただけの男」宮澤エマ「実衣と全成は“共犯者”のような感じ」権力闘争に翻弄された夫婦の愛 「鎌倉殿の13人」

ドラマ2022年8月7日

 NHKで放送中の大河ドラマ「鎌倉殿の13人」。8月7日放送の第30回「全成の確率」では、源頼朝(大泉洋)の弟で、主人公・北条義時(小栗旬)の妹・実衣の夫でもあった阿野全成が、幕府内の権力闘争に巻き込まれた末、悲運の最期を遂げた。これに関連 … 続きを読む

「鎌倉殿の13人」第29回「ままならぬ玉」 物語に新鮮な緊張感をもたらす若手俳優陣の活躍【大河ドラマコラム】

ドラマ2022年8月6日

 NHKで放送中の大河ドラマ「鎌倉殿の13人」。7月31日放送の第29回「ままならぬ玉」では、梶原景時(中村獅童)亡き後、北条家と比企家が権力争いを繰り広げるさまと、その間で自らの在り方に苦悩する2代目鎌倉殿・源頼家(金子大地)の姿が描かれ … 続きを読む

醍醐虎汰朗&黒羽麻璃央が語る野球愛「野球を通して、一生付き合える仲間たちと出会える」【インタビュー】

映画2022年8月6日

 高校球児たちの知られざる日常と生態をリアルに描いた伝説的コミックを映画化した『野球部に花束を』が、8月11日から公開される。本作は、全ての青春を野球部に捧げた、球児たちの熱過ぎる汗と涙の“時代逆行型”エンターテインメント。青春をおう歌しよ … 続きを読む

Willfriends

amazon

page top