【インタビュー】ミュージカル「フラッシュダンス」桜井玲香 「何よりも両親がすごく喜んでくれました」

2020年7月22日 / 06:09

 日本初演のミュージカル「フラッシュダンス」が、9月12日から東京都内の日本青年館ほかで上演を予定している。本作は、1983年に公開され、世界中で大ヒットを記録した青春映画『フラッシュダンス』を舞台化したもの。生演奏による「ホワット・ア・フィーリング」「マニアック」などのヒットソングに乗せて、主人公アレックスの夢と友情、そして恋の物語を描く。アレックスを愛希れいかが演じ、岸谷五朗が日本版脚本・訳詞・演出を担当する。今回は、アレックスの親友で、ウエートレス兼ダンサーのグロリアを演じる桜井玲香に、公演への意気込みを聞いた。

ウエートレス兼ダンサーのグロリアを演じる桜井玲香

-出演が決まったときの気持ちをお聞かせください。

 何よりも、両親がすごく喜んでくれました。両親がちょうど『フラッシュダンス』の世代だったので、「えっ、これに出るの。絶対に見にいくから」と。私自身も、この映画は幼い頃に見ていたので、すごく驚きました。

-現時点で、グロリアをどのようなキャラクターとして捉えていますか。

 主人公アレックスの親友で、一緒にダンスを頑張っている女の子。すごく野心家で、ダンサーになる夢を持っているのですが、その夢につけ込まれて、悪い道に引きずり込まれてしまう…。そんな感じの女の子ですかね。

-共感した部分はありますか。

 ダンスが好きなところが一緒です。あとは夢に向かって頑張っているところ。そこはリンクする部分があるな、と思いました。

-大迫力のダンスが見どころですが、今から準備していることはありますか。

 『フラッシュダンス』といったら、やはりレオタードのイメージがあります。私の役はレオタードを着るかどうかはまだ分からないですけど、体は引き締めなくては…と思っています(笑)。筋トレもしないと。最近はジムにも行けない状況なので、YouTubeなどの動画サイトに上がっている「おうちで簡単エクササイズ」といったものを見ています。

-グロリアは中盤、将来に対する不安から、悪い道に足を踏み入れてしまう場面があります。その葛藤や迷いをどう演じたいと思いますか。

 うーん。グロリアは自分の夢のために行動しているのであって、自分が悪いことをしていると思ってやっているわけではないのかな、と。なので、あまり罪悪感を覚え過ぎずに突っ走ってしまった結果、そうなってしまった、という気持ちで演じた方がいいのかもしれません。微妙な心情は、実際に稽古場に立ってから徐々に作っていけたらと思います。

-アレックス役の愛希れいかさんは、どんな印象ですか。

 とても気さくな方です。親友4人組で(ビジュアル用の)フォーショットを撮らなければならないときに、皆さん「初めまして」だったので、カメラマンさんに「もっと近付いて」と言われても、何となくぎこちない雰囲気があったのですが、愛希さんが、あのかわいらしい笑顔と気さくな性格で、うまくまとめてくださったんです。場が一気に和やかになる、華やぐ、そういうすてきな女性です。

-本作は、夢に向かう女性の物語です。桜井さんは何かに挑戦するときに、どういうアプローチをしますか。

 結構のんびりしているので、行き当たりばったりで、「マイペースでいこう」みたいな感じです(笑)。でも決断力はある方だと思います。「これ」と思ったときには「これだ」となります。

-チャンスが目の前にあったら「私がやります」と、積極的に手を挙げますか。

 そこはちょっと、私も頑張らなきゃいけないところです。頑張ります(笑)。

-劇中では、セクシーで大胆なシーンもあるようですが、「どんと来い」みたいな感じでしょうか。

 いやいや、そんなことはないです。怖いです。すごくビビっています。まだ(台本が)どういう感じになるか分からないのですが、「まあ、期待してください」とだけ、言っておきます(笑)。

-女性同士の友情も見どころの作品です。桜井さんは悩みごとがあるときに、友達に相談するタイプですか。

 最終的には自分で決めますけど、友達には結構何でも相談するタイプだと思います。親にも相談するし、いろんな人に話をして、いろんな意見を聞いて…というのが多いです。周りの人たちの存在は、私の大きな支えになっています。

-現在、コロナ禍の影響で多くの困難がある状況です。桜井さんも、舞台「ウエスト・サイド・ストーリー Season3」が休演になるなど、悔しい思いをしたと思いますが、そうしたことから、本作への思いはさらに強まったのではないですか。

 自分が出演予定だった作品の公演がなくなってしまったのは本当に悔しいですし、心残りでもあります。その思いをぶつける、と言うとちょっとおかしいかもしれませんが、「演劇を見たい」とずっと心待ちにしてくださっている方もたくさんいらっしゃると思うので、その方たちの思いを受け止めつつ、(コロナ禍で)役者として発散できなかったパワーの全てを作品にぶつけられたらと思います。

 
  • 1
  • 2

特集・インタビューFEATURE & INTERVIEW

川口春奈、高杉真宙「自分や家族、周りの人たちを大事にしようと思うきっかけになったらうれしいです」『ママがもうこの世界にいなくても 私の命の日記』【インタビュー】

映画2026年10月1日

 大腸がんによって24歳で他界した遠藤和(のどか)さんが亡くなる10日前までつづり続けた手記を映画化した『ママがもうこの世界にいなくても 私の命の日記』が、10月2日から全国公開される。本作で、主人公の和と夫の将一を演じた、川口春奈と高杉真 … 続きを読む

木戸大聖「悲しいと思っていてもそれを表情に出せないのが難しかったです」『沖晴くんの涙を殺して』【インタビュー】

映画2026年10月1日

 余命1年の音楽教師・京香(広瀬アリス)と、喜び以外の感情を失った高校生・沖晴が織りなす、切なくも温かい感動の人生賛歌『沖晴くんの涙を殺して』が10月2日から全国公開される。本作で、訳あり高校生の沖晴を演じた木戸大聖に話を聞いた。 -沖晴の … 続きを読む

小瀧望「ファンの皆さまの声に応え続けたい」 舞台「ロックンロール」では「僕たちの芝居とともに、当時のロックミュージックも楽しんで」【インタビュー】

舞台・ミュージカル2026年9月30日

 小瀧望が主演する舞台「ロックンロール」が、11月6日から上演される。本作は、世界的な劇作家トム・ストッパードが祖国チェコスロバキアを舞台に、20年以上にわたる歴史のうねりを描きながら、自由の尊さをうたう物語。愛するロックンロールと母親を守 … 続きを読む

佐津川愛美「酒井監督に惚れました(笑)」念願だった酒井麻衣監督との初タッグ『時給三〇〇円の死神』【インタビュー】

映画2026年9月30日

 10月2日から全国公開となる『時給三〇〇円の死神』は、累計発行部数36万部を突破した藤まるの同名小説を原作にしたファンタジーだ。生きる希望を失った大学生・佐倉真司(西畑大吾)が、謎めいた同級生・花森雪希(福本莉子)に誘われ、この世に未練を … 続きを読む

【K-POPもKドラマも深読みしたら韓国が見えた】#受験競争だけではない韓国の教育問題、「鉄槌教師」が問う教師の役割

2026年9月29日

 K-POPや韓国ドラマは、エンターテインメントであると同時に、韓国社会を映す鏡でもある。何気ない言葉やしぐさ、習慣の背景をたどると、その国ならではの価値観や歴史、人との関わり方が見えてくる。この連載では、韓国カルチャーを入り口に、知ってい … 続きを読む

page top