【インタビュー】舞台「死神遣いの事件帖-鎮魂侠曲-」崎山つばさ×安井謙太郎×陳内将 舞台で見せる死神たちの新たな物語

2020年7月17日 / 06:10

 東映が送る映画と舞台の連動企画「東映ムビ×ステ」の第2弾『死神遣いの事件帖』の舞台「死神遣いの事件帖-鎮魂侠曲-」が7月23日から上演される。映画に続いて上演される舞台では、映画のその後を描いた、侠客・新之助と死神・十蘭を中心とした新たな物語が展開する。新之助を演じる崎山つばさと十蘭役の安井謙太郎、死神・百目鬼役の陳内将に舞台への意気込みを聞いた。

(左から)百目鬼役の陳内将、庄司新之助役の崎山つばさ、十蘭役の安井謙太郎

-映画に続いて同じ役柄での舞台出演となりますが、最初にこの企画を聞いたときにどう感じましたか。

陳内 キラキラした、今を代表する役者さんがたくさん出演されるということを聞いて、これは強いコンテンツになるぞ、というのが最初の印象でした(笑)。映画の主演の鈴木拡樹くんもそうですが、実力のある方がたくさんそろっているので、撮影も、そして舞台も楽しみでした。

崎山 僕は、映画と舞台の連動という企画は初めてのことだったので、新鮮な気持ちでした。映画を見た後に、舞台でその作品の続きが見られるというのは、これまで舞台に触れる機会がなかった人にとっても、劇場に行く絶好の機会になると思います。映画を見た人が舞台も面白そうだなと思ってもらえるような作品にしようということは最初から考えていました。

安井 僕は単純にうれしかったです! とても豪華なキャストさんがそろっていたので、しっかりやらないと、と思いましたし、皆さんに頼れるという安心感もありました。

-映画は、鈴木拡樹さん演じる幻士郎と安井さんが演じる十蘭が、ある女性の捜索を頼まれたことから、「遊女連続殺人事件」に巻き込まれていくというストーリーでした。完成した映画はいかがでしたか。

崎山 自分が出演しているからではなく、一視聴者としても楽しめる作品だと思いました。時代劇ではあるのですが、現代風にアレンジされていて、ファンタジーでもあって、特撮の要素も加わっていて、面白い作品になっていると思います。

安井 本当に、いいとこ取りの面白い作品だと思います。殺陣もすごく格好良かったです! 僕は、(映画では)殺陣のシーンでは“刀”になっていたので(笑)、どんなふうになっているのか知らなかったんですよ。迫力があって、とにかく格好いいシーンだったので、ぜひ見てもらいたいです。

-殺陣といえば、映画に続き、舞台も栗田政明さんがアクション監督を担当されるそうなので、舞台も高度で派手な殺陣になりそうですね。

陳内 そうですね。僕は映画でも殺陣のシーンがあったので、撮影前に栗田さんの行っているアクションの練習に行ったんですが、あまりにもハードで、50分ぐらい稽古したら筋肉痛になりました(笑)。

-舞台では、崎山さんも殺陣のシーンが多そうですね。

崎山 そうですね…でも、(安井も)やりたいって言っていたんで。

安井 いやいやいや(笑)。僕は刀なんで刀になるだけで十分です!(笑)

-ところで、舞台では、映画では描き切れなかった、それぞれのキャラクターのバックグラウンドも描かれます。今現在、どう演じたいと考えていますか。

陳内 百目鬼が持っている死神論や美学というものは、舞台を通して最初から最後までブレません。ただ、映画を見て感じた印象からは2度、3度転じていくと思うので、それをうまく表せたらと思っています。(演出・脚本の)毛利(亘宏)さんの期待が詰まった台本なので、芝居で超えていきたいです。

崎山 新之助は、(映画で)幻士郎と十蘭の関係を見てきていて、百目鬼とも一瞬ではありますがマッチアップしています。その新之助が舞台で2人とどう絡んでいくのかというのは、お客さんも楽しみにされているところだと思います。僕自身は、新之助をどう演じるのかというよりも、まずは、舞台を見に来てくださった方が面白いと思ってもらえる作品を作りたいという思いが一番強く、キャラクターについては今後の稽古を通して改めて作っていきたいと思っています。

安井 十蘭は映画のときとは大きく状況が変わります。ですので、必然的に演技も変わってくると思いますし、舞台では十蘭を深堀りしてもらっているので、彼の心の深いところまで見せられたらと思っています。

 
  • 1
  • 2

特集・インタビューFEATURE & INTERVIEW

JT・モルナー監督「この映画の実現は厳しいと言われた時に、『羅生門』を見れば分かると言いました」『ストレンジ・ダーリン』【インタビュー】

映画2025年7月11日

 シリアルキラーの恐怖に包まれた街を舞台に、とある男女の出会いが予測不能な展開へと突き進んでいく様子を、時系列を巧みに交錯させた全6章の構成で描いたスリラー映画『ストレンジ・ダーリン』が7月11日から全国公開される。米映画批評サイトのロッテ … 続きを読む

鹿賀丈史「演じることよりも感じることの方が先だったかなと思います」『生きがい IKIGAI』【インタビュー】

映画2025年7月10日

 2024年の元旦に発生した地震で甚大な被害を受け、さらに8カ月後の豪雨によって2度目の災害に見舞われた能登で、ボランティア活動に参加した宮本亞門監督が、復興支援を目的に製作したショートフィルム北陸能登復興支援映画『生きがい IKIGAI』 … 続きを読む

千賀健永、頭が良くてゲームが上手な弟に「かわいい復讐心はありました」【インタビュー】

ドラマ2025年7月7日

 トリンドル玲奈が主演するドラマ「レプリカ 元妻の復讐」が、7日23時6分からテレ東系で放送がスタートする。本作は原作・タナカトモ氏、作画・ひらいはっち氏による同名漫画を映像化。整形して別人として生きる主人公・伊藤すみれ(トリンドル)が、人 … 続きを読む

安田顕「水上くんの目に“本物”を感じた」水上恒司「安田さんのお芝居に強い影響を受けた」 世界が注目するサスペンスで初共演&ダブル主演「連続ドラマW 怪物」【インタビュー】

ドラマ2025年7月5日

 韓国の百想芸術大賞で作品賞、脚本賞、男性最優秀演技賞の3冠を達成した極上のサスペンス「怪物」。WOWOWが世界で初めてそのリメイクに挑んだ「連続ドラマW 怪物」(全10話)が、7月6日(日)午後10時から放送・配信スタート(第1話・第2話 … 続きを読む

TBS日曜劇場「19番目のカルテ」が7月13日スタート 新米医師・滝野みずき役の小芝風花が作品への思いを語った

ドラマ2025年7月5日

 7月13日(日)にスタートする、松本潤主演の日曜劇場「19番目のカルテ」(TBS 毎週日曜夜9時~9時54分)。原作は富士屋カツヒト氏による連載漫画「19番目のカルテ 徳重晃の問診」 (ゼノンコミックス/コアミックス)。脚本は、「コウノド … 続きを読む

Willfriends

page top