ついに桶狭間の戦いへ!「雨上がりでぬかるんだ土の中、必死に戦いました」染谷将太(織田信長)、「殺陣のシーンで“力強い義元”の真骨頂を表現」片岡愛之助(今川義元)ほか【「麒麟がくる」インタビュー】

2020年6月6日 / 13:55

-それぞれの考える第二十一回の見どころは?

愛之助 “信長と義元の駆け引き”が一番の見どころだと思います。圧倒的に有利な状況で着々と織田方の城を落としていく義元は順調そのもの。信長が突いてくるのはまさにそこで、少数精鋭で今川本陣を攻めてきます。結末は分かっている桶狭間の戦いですが、それがどのように描かれるのか、楽しんでいただければ。また、義元をはじめ、今川軍と織田軍の迫力ある殺陣のシーンにもぜひご注目ください。

山口 朝比奈は、ドラマの中では本陣の義元の目の前にいますが、史実では戦地におらず、後になって義元の死を聞いて後悔したという逸話が印象に残っています。そんな朝比奈の無念さを頭の片隅に置き、義元にそういう思いで忠義を尽くせたらと思いながら演じました。

染谷 信長は、「今川を討ち取ってみんなを喜ばせたい!」という思いで、そのためなら死ぬことも恐れません。そのピュアさが信長の強さでもありますが、同時に恐ろしさも感じました。そういう意味で、戦に向かう興奮や戦に生きる喜びなど、信長のさまざまな感情が見え隠れする回になっていると思います。また、一人一人の覚悟も丁寧に描かれた桶狭間の戦いになっているはずです。そして、戦いの後、光秀と信長が何を話すのか。そこにもぜひ注目してください。

 次週からいったん、放送休止に入る「麒麟がくる」。その直前の大きな山場となる“桶狭間の戦い”を描く第二十一回は、絶対に見逃せない。

(取材・文/井上健一)

今川義元役の片岡愛之助

  • 1
  • 2
 

特集・インタビューFEATURE & INTERVIEW

染谷将太 天才絵師・歌麿役は「今までにない感情が湧きあがってきた」 1年間を振り返る【大河ドラマ「べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜」インタビュー】

ドラマ2025年12月15日

-ご自宅でも絵の練習をされたそうですね。  台本が来るたびに絵を担当するチームとの打ち合わせがあり、練習用の絵が並んだ計算ドリルのようなプリントを数十枚いただくので、それを自宅に持ち帰り、宿題のように繰り返し描いて練習していました。 -歌麿 … 続きを読む

「べらぼう」ついに完結! 蔦重、治済の最期はいかに生まれたか?「横浜流星さんは、肉体的にも作り込んで」演出家が明かす最終回の舞台裏【大河ドラマ「べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜」インタビュー】

ドラマ2025年12月14日

-治済役が大きな話題となった生田さんについて、撮影を通じて感じた俳優としての魅力を教えてください。  生田さんで印象に残っているのが、何事にも動じないことです。常に泰然自若として、変なクセを出さない。ある意味、視聴者に想像させるようなキャラ … 続きを読む

稲垣吾郎「想像がつかないことだらけだった」ハリー・ポッターの次は大人気ない俳優役で傑作ラブコメディーに挑む【インタビュー】

舞台・ミュージカル2025年12月13日

 稲垣吾郎が、2026年2月7日から開幕するPARCO PRODUCE 2026「プレゼント・ラフター」で傑作ラブコメディーに挑む。本作は、劇作、俳優、作詞、作曲、映画監督と多彩な才能を発揮したマルチアーティスト、ノエル・カワードによるラブ … 続きを読む

DAIGO「クリスマス気分を盛り上げてくれる作品なので、『パーシーのクリスマス急行』にぜひ乗車してください」『映画 きかんしゃトーマス サンタをさがせ!パーシーのクリスマス急行』【インタビュー】

映画2025年12月12日

-パーシーのように、与えられた仕事を楽しくやるコツがあれば教えください。  仕事があることが幸せ。シンプルにそういう意識を持ってやっています。僕もミュージシャンを目指していろいろとやっていましたが、思うようにいかなくて。でも、音楽に対する情 … 続きを読む

高橋克典「これは吉良の物語でもあるのだと感じていただけるような芝居をしたい」 堤幸彦「『忠臣蔵』は、演劇的に言えば1丁目1番地的な作品」 舞台「忠臣蔵」【インタビュー】

舞台・ミュージカル2025年12月10日

-堤さんと高橋さんは高橋さんのドラマデビュー作以来のタッグと聞いています。堤さんは高橋さんの吉良上野介にどのような期待を寄せていますか。 堤 ぴったりだと思いますよ。生き馬の目を抜く芸能界で酸いも甘いも知り尽くしていますから。デビューの瞬間 … 続きを読む

Willfriends

page top