エンターテインメント・ウェブマガジン
五りんと師匠の関係性を知っていると、ものすごく感動できるシーンになっていると思うので、ぜひ見ていただきたいです。とても穏やかに、和気あいあいと進んでいくように見えて、2人がそれぞれ、改めて覚悟を決める大事なシーンです。ただ、場所が下り坂だったので、撮影のときは「世界の北野を背負っている以上、前に転ぶことだけは絶対に避けなければ…」と、必死でした(笑)。
長いですね…(笑)。でもその分、自分の役を見る余裕があり、どうやって育てていこうかと深いところまで考えられるし、より愛情が湧きます。カメラマンや照明や音声を担当するスタッフの皆さんも、五りんだけでなくそれぞれのキャラクターに対して愛情を持って接していることがものすごく実感できました。とても貴重な体験なので、この経験を他の現場でも生かせたら…と思っています。
このまま志ん生の弟子としてオリムピック噺を語り、自分の先祖のことも明らかになり…という流れで終わるのかと思っていたら、違いました。終盤に近づくにつれ、五りんは二転三転していきます。その中で「君は何がしたいの? どこへ行きたいの?」という立ち位置になってくるので、台本を読んだときは、僕自身どういうところに着地すればいいのか分からず、動揺しました。ただ、さらに進んでいくと、「これは彼が目的を見つけるために必要なプロセスだったんだ」と納得できるところにたどり着きます。そんなふうに、これから五りんはどんどん動いていくので、ぜひ注目してください。
(取材・文/井上健一)
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