「最初は宮藤官九郎さんを、疑いの目でしか見られませんでした(笑)」神木隆之介(五りん)【「いだてん~東京オリムピック噺(ばなし)~」インタビュー】

2019年10月31日 / 18:43

-今後、2人の見せ場としては、五りんが志ん生を背負って歩く場面もあるようですね。

 五りんと師匠の関係性を知っていると、ものすごく感動できるシーンになっていると思うので、ぜひ見ていただきたいです。とても穏やかに、和気あいあいと進んでいくように見えて、2人がそれぞれ、改めて覚悟を決める大事なシーンです。ただ、場所が下り坂だったので、撮影のときは「世界の北野を背負っている以上、前に転ぶことだけは絶対に避けなければ…」と、必死でした(笑)。

-これまで何度か大河ドラマに出演してきた中で、初めて1年を通して出演した感想は?

 長いですね…(笑)。でもその分、自分の役を見る余裕があり、どうやって育てていこうかと深いところまで考えられるし、より愛情が湧きます。カメラマンや照明や音声を担当するスタッフの皆さんも、五りんだけでなくそれぞれのキャラクターに対して愛情を持って接していることがものすごく実感できました。とても貴重な体験なので、この経験を他の現場でも生かせたら…と思っています。

-今後の五りんの見どころを。

 このまま志ん生の弟子としてオリムピック噺を語り、自分の先祖のことも明らかになり…という流れで終わるのかと思っていたら、違いました。終盤に近づくにつれ、五りんは二転三転していきます。その中で「君は何がしたいの? どこへ行きたいの?」という立ち位置になってくるので、台本を読んだときは、僕自身どういうところに着地すればいいのか分からず、動揺しました。ただ、さらに進んでいくと、「これは彼が目的を見つけるために必要なプロセスだったんだ」と納得できるところにたどり着きます。そんなふうに、これから五りんはどんどん動いていくので、ぜひ注目してください。

(取材・文/井上健一)

五りん役の神木隆之介

  • 1
  • 2
 

特集・インタビューFEATURE & INTERVIEW

井上祐貴「決して美しい人間関係を描いているわけではありませんが、リアルな描写が多いので、それが共感につながると思います」『男ともだち』【インタビュー】

映画2026年11月5日

-3人のキャラクターに共感はできましたか。  そのキャラクター全部に共感できるというのは、あまりないのですが、ポイントポイントでは、そりゃそうだよねって思う共感はありました。ただ、それは違うぞと思ったところもたくさんありました。 -神名役の … 続きを読む

相葉雅紀「チームメイトの障がい者の皆さんから、ものすごい熱量を感じました」黒島結菜「相葉さんは本物の野球チームの監督のようでした」実際の障がい者たちとも作り上げた奇跡の物語『4アウト ─もう一度、プレイボール─』【インタビュー】

映画2026年11月3日

-お話を伺っていると、参加した皆さんが一丸となって作り上げたすてきな現場だったことが感じられます。 相葉 原作・脚本の平山讓さんは、取材から含めて30年くらいこの作品と向き合っていますし、稲垣(壮洋)監督も何年もの時間をこの作品に費やしてい … 続きを読む

山崎育三郎「一番、自分に近い存在」 ミュージカル「ファインディング・ネバーランド」が伝える「解釈力」【インタビュー】

舞台・ミュージカル2026年10月31日

-改めて、この作品の魅力はどんなところにあると感じていますか。  僕は、生きていく中で「解釈力」が大事だなと思っています。生きているといろいろなことが起きますよね。大変な状況や苦しいこと、大失敗もある。でも、起こった事実は変えられなくても、 … 続きを読む

【映画コラム】10月の公開映画から

映画2026年10月31日

「クジラに落ちた男」(16日公開)★★★ 父を知り、父を乗り越える  巨大なマッコウクジラに丸のみにされた17歳のジェイ(オースティン・エイブラムス)が、亡き父の教えを頼りに脱出を図る。ブライアン・ダッフィールド監督が描くのは、「ピノキオ」 … 続きを読む

柳楽優弥「川栄さんと真剣に作品に向き合ってきた」川栄李奈「柳楽さんを信頼しています」共演4度目の2人が伝説的作品に挑む『RYUJI 竜二』【インタビュー】

映画2026年10月30日

-以前お話を伺った際、柳楽さんはご自身のお芝居について「以前は自分を役に寄せていくやり方をしていたが、『浅草キッド』の後からは、自分のパーソナルな部分を役に反映させて演じるようにしている」というお話をされていました。今回、竜二という役に対し … 続きを読む

page top