「杉村は数カ国語を使いこなす外交官。説得力のある話し方や振る舞い方を心掛けました」加藤雅也(杉村陽太郎)【「いだてん~東京オリムピック噺(ばなし)~」インタビュー】

2019年9月2日 / 14:38

-杉村と田畑の関係はどうなるのでしょうか。

 オリンピックはスポーツの祭典であり平和の祭典であるということを、杉村は田畑から学んでいきます。政治的外交の点では自分が一流でも、オリンピックについては田畑の発言に一理ある。それを徐々に理解していくに違いありません。

-加藤さんから見た宮藤官九郎さんの脚本の魅力とは?

 宮藤さんの脚本は、マニアックな部分があってとても面白いのですが、演じるのはなかなか難しい。ただ「やる」だけでは、その面白さが伝わらないんです。阿部さんも役所広司さんも、そのあたりを分かっているので、ちょっとした表現で膨らませていく。素晴らしいと思いました。

-加藤さんが感じる「いだてん」の魅力とは?

 僕たちのオリンピックパートももちろん魅力的ですが、個人的には(古今亭)志ん生(ビートたけし)と五りん(神木隆之介)が登場する落語パートが大好きです。“べらんめえ口調”で野次を飛ばしたりするところなんて、大河ドラマでここまでやっていいのかという痛快さ(笑)。ぶっ飛んでいて、非常に楽しいです。

(取材・文/井上健一)

杉村陽太郎役の加藤雅也

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