エンターテインメント・ウェブマガジン
藤原竜也と鈴木亮平の同級生コンビがダブル主演で小学生役を演じることで話題となっている舞台、Sky presents「渦が森団地の眠れない子たち」。2人は同じ団地に住み、竹馬の友のように仲が良かったが、ささいなことから関係が崩れて次第に団地での王座を争うようになるという、全く新しい“団地大河ドラマ”が作・演出の蓬莱竜太によって生み出される。今回は、主演したNHK大河ドラマ「西郷どん」を終えた鈴木に、ビジュアル撮影の思い出や、舞台への意気込みなどを語ってもらった。
何だか分からないですけど、ちょっと変わった役を頂くことが多いので、そんなに驚きはしませんでした(笑)。小学生だったことは当然あるし、戻ればいいかなという感じです(笑)。本当に小学生っぽくやるのか、それとも大人な感じで言っていることが小学生となるのかまだ分からないので、今から何か考えても…という感じです(笑)。基本的には蓬莱さんの話を聞いて準備しようと思います。
「この服を着て、楽しい感じでお願いします」と言われて、小学生の頃を思い出してビジュアル撮影に臨みました。だけど、こういう楽しげな作品になるとは思えないんです。だから撮影中も、竜也くんと「こういう作品じゃないんじゃないの?」と話していたんです(笑)。生々しい小学生の無邪気さの奥にある力関係とか、それぞれのコンプレックスとか、悩みというのがあって、言葉の暴力や身体的な暴力がある作品になるんじゃないでしょうか。
僕にしては、ついこないだの感じですが…。そのとき時は竜也くんが主演で、僕は脇役だったので、ガッツリと組ませてもらうのは本作が初めてなので光栄です。ビジュアル撮影時の竜也くんは変わらず無邪気でした(笑)。団地の王様という感じでまんまなんです。同い年ですが竜也くんのほうが先輩ですし、竜也くんがリーダーで僕がその横に付いているという設定に自然に入っていけそうだなと感じました。
蓬莱さんから小学生時代の話を聞かせてくれと言われていろいろ話しました。だけど、竜也くんが実際に住んでいた団地のエピソードが面白過ぎて、いかに自分が普通の小学生時代を送っていたかっていうのを突きつけられました(笑)。
僕らの普段からの関係性や、竜也くんの団地のエピソードは入ってくるんじゃないでしょうか。それと、蓬莱さんと僕は地元が関西で近くなんです。本作は蓬莱さんが住んでいた団地の話を基にしていると思うんですけど、プロットでは阪神・淡路大震災後の話になっていて、僕は震災のときにちょうど小学5年生でしたので、共有できる設定になると思います。
どんな台本が来ても、どんな現場の状況になっても、あまり動揺しなくなりました。ドラマの現場ではいろいろなことがありますから、変な落ち着きが出るようになりました(笑)。どういう演出をされても、「どうしよう…。それはどうやったらいいのかな…」みたいなことはなくなりました。人間的な経験としての引き出しができたと思うので、少しは表現が深まったかなと思います。
やはり1番大きかったのは大河ドラマを最後までやれたということなので、以前に舞台を見に来てくれたお客さまには成長を見せたい、見せなければいけないという使命感はあります。大河ドラマの主役というものを経験した人間がやるレベルの芝居をお見せしないといけないので、そこが最低ラインだとは思います。
お調子者で、やかましかったです。関西なので、みんなが笑いを取りたがるんです。笑いをたくさん取るのが偉いみたいな感じがあるので、面白いか、面白くないかは置いておいて、笑いをたくさん取ろうとしていました(笑)。今はちょっと大人になって落ち着きました。
ドラマ2025年10月20日
1972年、本土復帰を間近に控えた沖縄で、100万ドルの米ドル札を積んだ現金輸送車が襲われ行方を絶った。琉球警察は本土復帰特別対策室を編成。班長には、警視庁派遣から沖縄に戻って来た真栄田太一が任命される。班員は、同級生でありながら真栄田を … 続きを読む
映画2025年10月17日
伝説の警察犬を父に持つオリバーとそのハンドラーを務める鑑識課警察犬係の青葉一平(池松壮亮)のコンビ。だが、なぜか一平だけにはオリバーがだらしない着ぐるみのおじさん(オダギリジョー)に見えており…。 この奇想天外な設定と豪華キャストが繰り … 続きを読む
映画2025年10月17日
『秒速5センチメートル』(10月10日公開) 1991年、春。東京の小学校で出会った遠野貴樹(上田悠斗)と転校生の篠原明里(白山乃愛)は、互いの孤独を癒やすかのように心を通わせていくが、卒業と同時に明里は栃木に引っ越してしまう。 中学1 … 続きを読む
映画2025年10月16日
世界的に有名な天才浮世絵師・葛飾北斎。その北斎と長年生活を共にし、自らも絵師“葛飾応為”として名をはせた娘・お栄の生きざまを描いた『おーい、応為』が10月17日から全国公開となる。劇中、北斎(永瀬正敏)の弟子の絵師“魚屋北渓”として知られ … 続きを読む
映画2025年10月15日
再開発が進む東京・渋谷を舞台に、母の死と残された父と息子の関係性を描いた『見はらし世代』が10月10日から全国公開された。団塚唯我のオリジナル脚本による長編デビュー作となる本作で、主人公の蓮を演じた黒崎煌代と父の初を演じた遠藤憲一に話を聞 … 続きを読む