エンターテインメント・ウェブマガジン
最初にご一緒したのが、僕が司会をするラジオ番組に田畑が出演する場面。そこで「一言お聞かせください」と話を振ったら、一気にまくし立ててきたんです。僕も台本は読んでいたので、田畑が話す内容は知っていましたが、阿部くんは細かい部分を気にせず、「確かこんな内容だったはず」という感じでグワーッとくる。それが、カットがかかるまで止まらない上に、メチャクチャ面白い。阿部サダヲという俳優はすごいな…と、改めて思いました。
大役だったので、撮影前はものすごいプレッシャーがありました。だから、「楽しみ半分、憂鬱(ゆううつ)半分」という感じで…(笑)。音声が残っている河西さん本人の「前畑ガンバレ!」も聞きましたが、どうせ同じようにはできないと思って、途中でやめました。撮影は、実際に目の前で(前畑秀子役の)上白石(萌歌)さんがライバル選手とデッドヒートを繰り広げる様子を見ながらという、本物さながらの状況。もう自分なりの「前畑ガンバレ!」をぶちかますしかないと覚悟を決め、全身全霊で叫び倒しました。しかも、一緒にいた阿部くんも、ものすごく声がデカかったので、さらにテンションが上がってしまい…(笑)。
ただ、テンションが上がりすぎて、ろれつが回っていない部分があったので、後日、大根(仁)監督から「撮り直し」と言われましたが(笑)。大根監督もそれだけこだわったシーンらしく、撮り直したらさらに良くなっていたので、僕自身も放送が楽しみです。
(取材・文/井上健一)
ドラマ2025年7月5日
-そのほか、撮影を通じて特に印象に残ったことがあれば教えてください。 安田 撮影が終盤に差し掛かった頃、原作者のキム・スジンさんにお目にかかる機会があったんです。キム・スジンさんは、それぞれのキャラクターに、ものすごく細かいバックボーンを作 … 続きを読む
ドラマ2025年7月5日
-松本さんとは初共演ですね。現場での印象は? 「はい、行くよ!」って声をかけて引っ張っていってくださる兄貴肌です。スタッフの皆さんとも積極的にコミュニケーションを取っていらっしゃる姿も見ますし、松本さんの存在で撮影現場全体が活気づいている … 続きを読む
映画2025年7月4日
-陽彩はいわゆる“毒親”の母と2人で暮らすうち、自分の人生に期待を持てなくなってしまった人物です。そういう役と向き合うお気持ちはいかがでしたか。 南 陽彩にとって、親や家族は、居場所であると同時に、自分を縛る呪いのようなものでもあったと思う … 続きを読む
舞台・ミュージカル2025年7月4日
2019年に宝塚歌劇団を退団して以降、今も多方面で活躍を続ける紅ゆずる。7月13日から開幕する、ふぉ~ゆ~ meets 梅棒「Only 1,NOT No.1」では初めて全編ノン・バーバル(せりふなし)の作品に挑戦する。 物語の舞台は歌舞 … 続きを読む
舞台・ミュージカル2025年7月3日
▽長い時を刻む、大衆文化とは異なる魅力 -Kカルチャーが世界で注目される今、今回のような舞台表現はKカルチャーの中にどう位置づけられると思いますか? K-POPや映画などの大衆文化も素晴らしいですが、伝統芸術はそれよりもはるか以前から続い … 続きを読む